最近、あまり登山に行けてないのですが、それでも最低限必要だと課金を続けている登山系のサブスクリプションサービスをまとめてみました。
……というのも最近、ココヘリの加入率って思いの外高くない?と感じる光景を目にしたので。どのようなサービスを利用するかはあくまで個人の判断ですが、特に私たちのような一般ハイカーは自分の判断や実力を過信しないことはもちろん、課金で得られる情報や安全があるなら積極的に利用すべきと考えています。
ココヘリ
- 月額:約458円(年額5,500円)
まずはココヘリ。ココヘリはAUTHENTIC JAPAN株式会社が運営する「会員制捜索ヘリサービス」。利用者が会員証でもある電波発信機を携帯することで、遭難時の捜索にヘリコプター(提携の航空会社、消防、警察等)から会員証の電波を探索して救助活動に繋げるサービス。
契約は1年単位で年額5,500円、入会金が3,300円掛かりますが各所で入会金の割引や発信機のデザイン違いのコラボキャンペーンなどが行われています(2023年3月現在、jRO会員は入会金無料)。
発信機は20gと軽量コンパクトで、USB端子で充電しておけば2〜3ヶ月は電波を発信してくれます。
遭難時は本人か家族・友人からの捜索依頼が必要になるので、ココヘリの番号を登山計画に記入、家族等に伝えておく必要がありますが、本人が自力で連絡できない状況であっても(携帯電波が不通、或いは意識がない)、ココヘリにより発見される確率が高くなります。
年会費5500円とやや料金は高めですが、2022年からは捜索救助費用補填のjRO(ジロー:日本山岳救助機構合同会社)が子会社化されたことでjROが自動付帯(ちなみにjRO単体でも2,200円の年会費が掛かります)。
さらに三井住友海上の個人賠償保証(最大1億円)、アウトドア用品保証(3万円まで)など、ほぼ登山保険に近いものを含むサービスとなっています。月額換算だと460円程度と考えると、交通費やギア類と比較しても誤差みたいなものでしょう!?
川場スキー場や日光白根山ロープウェイなど、施設を利用して登山を行う場合にココヘリ携帯を義務化している山もあり、今後同様にココヘリが義務化される山域は増えるかもしれません。
山と高原地図ホーダイ
- 月額:500円/年額:4800円
昭文社が発行する紙の登山地図の大定番「山と高原地図」のアプリ版のさらにサブスク版(アプリには単体地図の買い切り版もあります)。月額500円で全61エリアの最新版地図が見放題になります。登山計画の作成、スマホGPSと連動した公道中の現在位置確認、行動ログの記録ももちろんできます。
登山地図アプリには主な機能を無料で使える「ヤマレコ」「YAMAP」「ジオグラフィカ」などもありますが、一般登山道を歩くハイカー向け情報の充実、地図の見やすさは老舗の「山と高原地図」がリードしていると思います。この辺りは自分の登山スタイルに合わせて好きなものを選べばよいでしょう。
ちなみに山と高原地図は計画時と(山に行かなくても地図を見ているだけで結構楽しいです)登山中は休憩時などに確認する用で、登山中のルート確認はYAMAPのスマートウォッチ版を利用しています(先日までYAMAPにも課金していましたが現在は一旦停止)。しばらく使わないならばサブスクを解除すればいいだけ。
ヤマテン 山の天気予報
- 月額:330円
株式会社ヤマテンが運営する山岳専門の気象予報サービス。専門の気象予報士によるコメント付きの予報60座と、アルゴリズムによる予報270座が2日先まで見られます。
山のお天気系サービスを何か課金するならひとまずこれかなと。
登山系の天気予報は無料で見られる「てんきとくらす」を参考にしている人も多いようですが、経験上かなりざっくりした予報のように感じています(ここ数年は見てないので最新の精度は知りません)。もちろん他の予報サービスや天気図などと併せて総合的に判断できるならば全然アリだと思います。
tenki.jp登山天気アプリ
- 月額:240円
日本気象協会(tenki.jp)が運営する山岳天気予報アプリ。日本300名山の各山頂、登山口、麓の天気予報が、1週間先までの日毎の予報、当日と翌日は3時間ごとの予報を確認可能。
アプリのUIが分かりやすくサッと見られるので、ヤマテンと併用して契約しています。よく見る「マイ山」を20座まで登録できるので、週末どちら方面に行こうか…… みたいなプラン段階でもかなり重宝します。
恐らくコンピューターのアルゴリズムによる予報で、小外しはそこそこあるものの(リアルタイムの現地の天気が違うなども)、大外しはしない印象。やはり天気は1つのサービスを盲信せず、ヤマテンやSCWなどその他の予報サービスも組み合わせて複合的な情報から判断するのがよいでしょう。
モンベルクラブ
- 年額:1500円
これも長く続けている登山関連の課金ですし、会費はサブスクの一種になるようなので入れておきます。国産アウトドアブランド「モンベル」の有料会員。買い物に応じたポイントの還元、オンラインショップの送料無料、会報誌やカタログの送付、アウトレット販売会場などもある会員限定イベントへの参加、JAF的な各種優待などが会員特典となっています。
我が家は登山を始めた直後に加入し、以後はずっと会員のまま。現在はプラチナ会員です。
オンラインショップでちょっとした小物(ジッパーのタイとか)を購入するだけでも送料無料なので、交通費と時間を掛けて最寄りのモンベルストアに出向く必要がなく、これだけで会費の元は取れています。
後は、地味に登山エリアのロープウェイチケットや温泉施設等の割引サービスも助かっています。
登山保険について
登山関連のサブスクといえば忘れちゃならない登山保険(山岳保険)。以前はモンベルの保険を利用していましたが、現在は単独の登山保険は契約していません。
遭難時の捜索費用等は昨年まではjROに加入していましたが、現在はココヘリに一本化。個人賠償保証もココヘリがカバーしてくれます。さらに自動車保険(ソニー損保)に「おりても特約」を付けることで、車移動での登山に限定されますが一般的なレジャー保険相当をカバーしています。
月額換算で1650円ぐらい?
もう少しあったかなと思いましたが(先々月まではYAMAPプレミアムも)、現在はこんな感じ。年会費払いのものもありますが、月額に換算するとだいたい月1650円くらいになるようです。
登山に関わる出費は道具や交通費、施設利用料など他にも色々とありますが、それらと比べても最低限の安全のための保険、必要な情報として考えれば、特別高いものではないでしょう。
サービス | 月額(換算) | 年額 |
ココヘリ | 約458円相当 | 5500円 |
山と高原地図ホーダイ | 500円 | 4800円 |
---|---|---|
ヤマテン | 330円 | 3960円 |
登山天気 | 240円 | 2880円 |
モンベルクラブ | 125円相当 | 1500円 |
合計 | 1653円 | 18640円 |