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Mac mini / M1, 2020からM1 Pro MacBook Pro / M1 Pro, 2021に乗り換え、クラムシェルモードで使う

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少し前にメインのデスクトップPCをMac mini(2020 / M1 / 16GB)からMacBook Pro 14インチ( 2021 / M1 Pro / 32GB)に乗り換えました。ラップトップなのにデスクトップPCの入れ替えとは……?

M1 Mac mini 16GBのメモリ不足が気になっていた

2021年の3月から使っていたMac mini(2020)。AppleシリコンのM1チップが最初に搭載されたモデルのひとつで、当初は新旧アプリの互換性などでちょっとしたトラブルもあったものの、Adobe系ソフトがAppleシリコンネイティブになって以降はそれなりに快適に使えていました。


ただしメモリがM1最大の16GBでは、複数の画像処理ソフトを立ち上げているともたつくことがあり、最近はメインで使っているLightroom Classicの作業でもストレスを感じることが増えてきました。
Lightroom単独で使っている分にはいいのですが、メモリ食いのChromeも常時起動してますし、現像作業にPhotoshopやLuminar Neoを併用することもあり……。

当初はAppleシリコン機はメモリ管理が優秀なのでM1は8GB / 16GBでも十分!?みたいな話もありましたが、起動ソフトが増えれば普通にもたつきますし、Appleシリコンの新プロセッサが出るたびに最大搭載メモリも増え、最新のM2 Ultraでは最大192GBだとか……。
Apple、M2 Ultraを発表 - Apple (日本)

M2 Mac miniへの乗り換えも検討していましたが、M2にしたところで最大メモリは24GBなので(M2 Proなら最大32GBですが最低24万円かぁ……)、どこまでM1 / 16GBと差があるのか? ……なんて考えていたところ、中古のMacBook Pro(14インチ / 2021モデル / M1 Pro / 32GBメモリ)がとある筋から転がり込んでくることになり、それなら32GBメモリ機の方が良いだろう!?とMac miniからMacBook Proに乗り換えることとなりました。

MacBook Pro (14インチ, 2021) / Apple M1 Pro / 32GBメモリ

MacBook Proは既に2年前のモデルなので、スペック紹介はサラッと。

ベースモデル(Apple M1 Proチップ/8コアCPU/14コアGPU/512GB SSD)のメモリを32GBにしたものです。
MacBook Pro (14インチ, 2021) - 技術仕様 (日本)
M1 ProとM1 Maxが登場:Apple史上最もパワフルなチップ - Apple (日本)

重量は1.6 kgですがMacBook Air(1.25 kg)と比較すると数字以上の重量差、サイズ差を感じます。メインマシンを持ち出せるのは何かと作業が捗りそうですが、外に持ち出して使うことはなさそうな気がします。

ベンチマークなども既に各所で報告されてると思いますが自分の確認のために一応。Geekbench 6でCPU/GPUスコアを確認。
CPUスコアはシングルコアではM1と大差ありませんが、マルチコアだと30%ちょい向上しているのかな。GPUスコア(Metal計測)の方はコア数の増加に伴って倍以上となっています。結構変わるものですね……。

CPU:Mac mini 2020(M1/8コアCPU)
CPU:MacBook Pro 2021(M1 Pro/8コアCPU)
GPU:Mac mini 2020(M1/8コアGPU)
GPU:MacBook Pro 2021(M1 Pro/14コアGPU)

あとはメモリが16GB→32GBと倍になったことで、日々の作業でどれだけ体験の変化があるかですね。

クリーンインストールから環境再構築

セットアップはMac miniの環境がやや不安定になっていたこともあって、移行アシスタントは使わずにクリーンインストール状態から新規で作って行くことにしました。それなりの手間を覚悟してましたが、1日弱であらかた終了しました。
Lightroom関連のライブラリや写真は外付けのSSDとHDDで管理していたし、ローカルのファイルは移行アシスタントでTimeMachineから別アカウントとして引っ張った上で手動で移動させて完了。

ユーティリティアプリ系は極力使わないようにしているので(環境の変化で極端に効率が落ちないよう、以前からそうしている)、主要なアプリケーションをいくつか入れたら完了。思った以上にスムーズでした。
ディスプレイのキャリブレーションはすぐに行ったので色味の違和感もなし。古いSpyder5PROをまだ使ってますが、キャリブレーションソフトがmacOS Venturaで動いて良かった。

クラムシェルモードでデュアルディスプレイ環境は引き継ぎ

14インチのMacBook Proはディスプレイも見やすくラップトップとして使うのも魅力的ではありましたが(USキーボード慣れしてないのでやや使いにくいのですが)、デスクトプPCは物理的な画面の広さが正義なので、これまで通りにDELLのU2520DR(25インチWQHD)×2枚の環境で使うことにします。

Mac miniがあった場所にMacBook Proを設置して、ブックスタンドに立ててクラムシェルモード(ラップトップの画面を閉じてデスクトップ機的に使う状態)で起動。ディスプレイはMac mini同様にUSB-C+HDMI接続。クラムシェルで使うのは初めてですが、起動時に何かしらのボタンを押す必要があるのは知りませんでした。

MacBook Pro 2021のSDXCカードスロットはUHS‑IIに対応しているので、カードスロット側を正面にして積極的に使っていくつもり。これは地味に嬉しい仕様ですね。

クラムシェルだとMacBook ProのインカメラやTouch IDが使えないのが少々勿体ないですが、Mac miniにはなかったものですし……。MacBook Pro単独でセットアップをしていた際に、ノートPCにしてはスピーカーの音が良くて驚いたりもしたのですが、それもデスクトップPCのオーディオ環境とは比較になりません。

評判の悪いノッチはもう見ることがない……

入出力はMac miniのThunderbolt 3(USB-C)×2、USB-A×2、HDMI、Ethernet(Wi-FiでもいいのですがメッシュWi-Fiを組んでいるので子ルーターに直結)を使っていたのに対して、MacBook ProはThunderbolt 4(USB-C)×3とHDMIという構成なので、USB-Cが1つ増えたものの他は少し減ってしまいました。

足りない分はAnkerのUSB-A×2とEthernet付きのUSBハブを繋いで解決しました。


もう1個ぐらいUSBハブが必要になるかと思って別のUSBハブも準備しておいたのですが今のところ使っていません。まあ、USB-C接続を増やす場合は必要になるのでそのときに。


オーディオはMac mini時代同様にヘッドフォンジャックから(ヘッドホン出力の音が十分に良かったので、しばらく使ってたSteinberg UR22Cは結局使うのをやめていました)。

そういえばApple USB SuperDriveは本体直結しないとダメ

すっかり忘れてましたが、光学ドライブのApple USB SuperDrive、これはMac本体に直結する必要のあるデバイスですが、ディスプレイ出力もUSBハブ経由ではダメで直接USB端子を使う必要があるので現状空きがない。Mac miniにはUSB-Aがあったので光学ドライブ用に1個開けていたのですがどうしたものか……?

Thunderboltから出力しているディスプレイをUSBハブ経由のHDMI接続にしたり(その場合、ディスプレイのUSBハブ機能が使えなくなってしまう)、外付けSSD、HDDなど各種USB機器を全て1つのUSBハブにまとめる方法もありますが、たまにしか使わない光学ドライブのためにそれするのもなぁ。

追記:その後、やはり光学ドライブは使えた方が良いだろうということで、ディスプレイ出力はHDMI×2(MacBook Pro直とUSBハブ)にしてThunderboltを1つ開けてSuperDriveを接続しました。

Apple USB SuperDrive

Apple USB SuperDrive

  • Apple(アップル)
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体感的には少し速く、メモリ倍増は安心感がある

切り替えて2週間弱、ディスプレイやキーボード、トラックパッドは何も変わってないので、既にPCを入れ替えたことを忘れてしまうぐらい違和感なく使えています。

作業環境自体に変化はなし

たまに入れ忘れていたソフトをインストールしたりなどありましたが、多分もう大丈夫。使わなくなったM1 Mac miniはしばらく予備として残しつつ、そのうちメルカリ等で売ってしまうかな。

体感的にはM1から劇的に変わったという訳ではないものの、Lightroom周りの動作は以前より少しスムーズになった気がします。SSD上のライブラリだけでなくHDDにあるライブラリもサクサク表示されるし、現像時のパラメーター操作や画像の切替でもたつくこともなくなりました。書き出しも結構早くなったかも……。

カードスロットは確かにUHS‑IIの読み込みが速いかも……

あとはやはりメモリ周りで明らかに余裕があるのを感じます。以前はよくCleanMyMac Xからメモリ不足のアラートが出ていましたが、現在はChromeとLightroom Classicを含め複数ソフトを長時間立ち上げていても、常に16GB以上の余裕がある状態。16GBから増えた分がそのまま余裕になっている感じ。これでPhotoshopやLuminar Neoも安心して使えます。

2020年モデルから2021年モデルへの乗り換えではありますが、日々の作業には十分すぎる少し古いニューマシン。これでまた数年は戦えそうです。