I AM A DOG

途方に暮れる 犬とよばれる でも生きてゆく

車で一気に山頂へ、秋の蔵王山を歩いて少し早い紅葉とエメラルドグリーンの御釜を見る

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今年の3月以来、半年ぶりに蔵王連峰の刈田岳と熊野岳に行ってきました。紅葉にはまだ少し早い時期ではありましたが、車を下りて5分で山頂という超お手軽な絶景ハイキングを楽しみました。

宮城〜山形旅行に行ったので、もちろん?蔵王にも立ち寄る

10月1日、2日と1泊2日で宮城〜山形旅行に行ってきました。
9月末が自分の誕生日なのでこの時期は毎年地元で外食してますが、3月に行った湯河原のオーベルジュがとても良かったので、またどこか食事の美味しい温泉宿に泊まりに行こうかと計画。

自分は相変わらずやる気がないので、宿選びから新幹線の予約まで全て妻任せ。やったことは現地移動のレンタカー予約だけ。そんな東北旅行については別途レポートしますが、新幹線で仙台まで行き現地行動はレンタカー。刈田郡蔵王町にある遠刈田温泉のホテルに宿泊し、翌日は蔵王に行きました。

蔵王にはこれまで2回行ったことがありますが、どちらも季節は冬。山形県側の蔵王温泉から蔵王ロープウェイを使ったアプローチでしたが、今回は宮城県の蔵王町にある温泉地、刈田岳温泉に宿泊したのでそこから蔵王エコーラインを使って刈田岳山頂を直接目指します。

「蔵王エコーライン」は蔵王連峰を東西に横断して宮城県と山形県を繋ぐ山岳観光道路。11月初旬から4月下旬は積雪期のため冬季通行止めとなり、私が利用するのも今回が初めてのこと。10月のこれからの時期は紅葉ドライブが楽しめる道路としても人気のようです。

今年は全国的にやや紅葉は遅れ気味のようで、蔵王エコーラインも下の方はまだまだグリーンシーズンの景色でしたが、標高1600mあたりを過ぎると徐々に周囲の木々が色づいてきました。

蔵王エコーラインから「蔵王ハイライン」に入り「蔵王刈田岳山頂駐車場」にレンタカーを停めました。蔵王ハイラインはエコーラインの最高地点から分岐した、ラスト2.5kmの短い区間のみの有料道路(普通車550円)で、これは山頂駐車場の駐車場料金を兼ねたものかもしれませんね(そのせいなのか蔵王ハイラインの料金所手前には、駐車スペースを超えて路駐している車も……)。

平日の昼前ですが、山頂に近い第一駐車場が7割ぐらい埋まっていました。

駐車場から南西側の斜面を見下ろします。あと1〜2週間すると、よりオレンジや赤色が増えた鮮やかな紅葉が見られるようです。でも下の方に緑が残ったこれはこれで綺麗。

「蔵王山頂レストハウス」と右手に見えているのが刈田岳の山頂(1758m)。標高1700mの山頂直下まで車で来られてしまいました。仙台では半袖でしたが、東北10月の1700mなので気温は既にひと桁台(予報で最高8℃)、さらに10m/sの風が吹いているのでそれなりに寒いです。レストハウスから出てきた人はダウンを着ていますが、観光目的でも最低限長袖シャツとウインドブレーカー程度は必要でしょう。

私達はここまで長袖のベースレイヤーでしたが、薄いソフトシェル、レインウェアを羽織って丁度良かったぐらい(気温より風が厳しい)。手元も夏用の薄いグローブではちょっと寒かった。

御釜周辺や刈田岳は短時間なら軽装でも大丈夫ですが、今回紹介している熊野岳まで行く場合は登山ルートになります。歩きやすい靴や強風を防ぐウインドブレーカーやレインウェア、防寒着はお忘れなく。熊野岳周辺はだだっ広い吹きさらしなので、強風の影響をモロに受けますしガスに巻かれたら方向も見失いやすいです。

いきなり山頂、刈田岳

レストハウスで防寒を整えたら、まずはすぐ目の前の刈田岳へ。すぐに火口湖の「御釜」が見えてきます。空にはやや雲がありますが、エメラルドグリーンの水面を見ることができました。

3月に来たときは完全に結氷していたので、グリーンシーズンの御釜も見ておきたかった。

こちらも半年ぶりの刈田嶺神社。

冬には閉鎖されていた授与所も営業していて、御朱印の受付などもしていました。

そういえばまだ蔵王のバッジを持ってなかったな…… と雪景色とグリーンシーズンのバッジを購入。

前回は誰もいなかった刈田岳山頂。この日も平日だからはそこまで人の姿はありません。
御釜はレストハウスからすぐの御釜展望台でもよく見えますが、せっかくここまで来たなら刈田岳の山頂から眺めるのもオススメ。山頂といってもレストハウスから5分も掛かりませんので。

ちなみに御釜展望台からだとこんな感じ。散策路に沿ってもう少し下まで行く観光客は多いようです。


御釜を見ながら馬の背を歩く

我々も御釜展望を楽しむことができる散策路へ。手前に黄色い黄葉が入ると秋の山感がグッと出てきますね。

こんな感じで御釜をずっと右手に眺めながら馬の背の肩に散策路が作られています。

やや秋めいてしまいましたが、なんとかエメラルドグリーンの水をたたえた御釜を見ることができました。

工事用のモノレール線路が下に向かって伸びています。

エコーラインを上がってきた蔵王町方面。

少しずつ御釜を見る角度が変化して行きます。

強風で水面にさざ波ができているのが分かるでしょうか。

アップにしたくなる御釜の縁。

御釜越しの仙台方面。海の向こうに伸びて見えるのは宮戸島なのか牡鹿半島なのか…… いまいち規模感が分かりません。

刈田岳方面を振り返り。この緩やかな稜線が「馬の背」と呼ばれています。このエリアは既に森林限界でもあり常に強風が吹き付ける稜線なので、紅葉するような草木は殆ど見られません。蔵王の紅葉はもう少し下のエコーライン沿いや蔵王ロープウェイ周辺が一番の舞台になるのでしょう。


蔵王最高峰の熊野岳へ

このまま向かうのは右奥に見える蔵王最高峰の熊野岳(蔵王山:1,841m)です。

熊野岳避難小屋から回るか……

直接山頂に向かう道か。冬とは逆でこちらから登ります。今回の唯一の登山ぽい?部分。

まだイワカガミが咲いていました。夏前の花だと思っていたけど……。

だだっぴろい熊野岳山頂。に到着。本日2座目、駐車場から5分で最初のピーク、30分で歩ける縦走路!?


冬は雪に埋もれて屋根しか見えなかった蔵王山神社、こうなっていたのですね。周囲の石垣は風避けだと思いますが、この中は全て雪が積もっていて分かりませんでした。

石垣の内側には熊野岳山頂避難小屋もあります。熊野岳避難小屋とは別にあるのですね。これも完全に雪に覆われていたので、岩か何かだと思っていました。積雪期には埋まって使えない避難小屋ですね。

中には御朱印スタンプなども設置されていました。

地蔵山や蔵王ロープウェイ方面。紅葉していたらもう少し行こうかと思っていましたが、まだこの通りに緑色。

冬に歩いたルートですが、雪がないとまた雰囲気が変わります。中腹に付いてる登山道ががロープウェイを使わない登山ルートの祓川コースですね。

冬にはこの岩が雪に覆われて、地蔵山側が見た際に熊野岳のかっこいいシンボルになってるんですよね。

山が崩れて白い色が見えてます。

蔵王ロープウェイの樹氷高原駅。

空に雲は多いですがかなりの速度で流れていて、青空や太陽もそれなりに見えます。

前回来たときの蔵王山神社周辺。右手前の雪の塊が鳥居だったりするのかな?

先程よりも青空の範囲が広くなり、このまま更に晴れるかも……と一瞬期待したのですが、これ移行、急激に雲の量が増えて一気に西の空から山頂付近を覆って行きました。

それでは熊野岳避難小屋側を回って戻ります。山頂からほぼ平らです。

地蔵山側からの緩やかな方の登山道。

1918年に発生した遭難事故(学校登山の生徒と教員の9人が低体温症で死亡)の慰霊碑が、熊野岳避難小屋の近くにあります。当時は周辺に現在のような避難小屋や観光施設もなかった訳ですが、今でもガスが出て強風となれば十分に道迷いや遭難の危険があることは容易に想像できる熊野岳山頂付近です。
蔵王遭難事故 - Wikipedia

雪の中で見たた謎の空洞はかつての石室(簡易的な避難小屋)跡でしたか。

熊野岳避難小屋。

中はこんな作り。太い柱の枠に台形のコンクリートでかなり頑丈そう。冬の稜線の強風に耐えるにはこれぐらいの構造が必要なのかもしれません。

馬の背に向けて一気に下ります。フードを被ってるぐらいには風が冷たい。

この間、どんどん雲が上空を覆って行ったのですが、刈田岳まで戻ったら1700m辺りから上だけ厚い雲、下は晴れていて境目には雨が降って虹が見えるという、山の天気らしい面白い光景が見られました。



目まぐるしく変化する天気とお手軽ハイク

そして刈田岳山頂エリアも雲に飲み込まれて雨となりました。なんだか忙しい天気だ。

ナナカマドの実は赤くなってますが、葉は殆ど見られずに枯れていました。既に終わっているだけなのか、猛暑の影響などもあるのでしょうか……。


ちなみに刈田岳山頂には白石蔵王駅、山形駅からのバス路線が通じています。当初はバスを利用しての移動も検討していましたが、日程や行動の自由度を考えるとやはり現地移動はレンタカーだなと、仙台レンタル&山形返却という乗り捨てレンタカーの利用となりました(詳細は別途)。

蔵王エコーラインを山形方面に下り始めてすぐの蔵王刈田リフト駐車場あたりからの紅葉を見つつ、今回のレポートは終わりにします。これから数週間、日に日に紅葉は鮮やかになり、観光客も増えて行くのだと思いますが、空いてるうちにのんびりと蔵王を歩くことができて良かったです。

まだ緑も目立つ紅葉の中を上がっていく蔵王刈田リフト。このまま御釜鑑賞ができる馬の背まで行けますし、蔵王ハイラインや蔵王ロープウェイともまた別の、紅葉を身近に楽しむことができる観光手段かもしれません(くれぐれも防寒対策はお忘れなく)。