I AM A DOG

途方に暮れる 犬とよばれる でも生きてゆく

常温下で長期放置されていたネガフィルムと写ルンですを使い切ったり現像したり

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先月、写ルンですを使って撮った蔵王。これは昭和の写真ではない……。

期限切れ+常温で放置されていたネガフィルムがあった

先日、こちらのブログ記事を読みました。そういえばうちにもかなり以前に買ったまま放置してたネガフィルムや写ルンですがあった気がする……。

しかも冷蔵庫等で保管することなく、普段使わない引き出しの奥で忘れられていました。当時はすぐに使うつもりだったはずが、すっかり失念していました。これ以上放置してもどうにもなりませんし、この機会に使い切ることにしました。ちゃんと写るかどうかは分からないけど……。

写ルンですは2018年、ネガフィルム(FUJIFILM SUPERIA X-TRA 400)は2017年で期限が切れていました。
期限切れというよりは常温放置によるフィルムの劣化の方が大きそうですが、せっかく100年ぶりにフィルムで撮ったので色味も補正せずに仕上がりをそのまま載せていきます。

2016年から6年半越しで使い切った写ルンです

冒頭の写真は使いかけのまま放置されてた写ルンですを先月ようやく使い終わった後半ですが、同じフィルムにはこんな写真が入っていました。なんと2016年夏の槍ヶ岳、そんな昔に買ったやつなのか。

開封してから6年半掛けてようやく使い切ったということで、かなり褪色が進んでいるようです。自分の若い頃の写真と言っても通用しそうな……? それでもちゃんと写っていた上高地河童橋。

続きを撮り始めたのは6年半後の2023年、白布温泉。

そして蔵王へ。空の色が凄いことになっています。

恐らく現場では構図から切ったであろう杭が写り込んでしまうのが、写ルンですのファインダー。

写ルンですといったらやはり記念写真。

令和5年の3月に見えない蔵王。


OLYMPUS OM-1 + G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2(2015年)

こちらはOLYMPUS OM-1で撮ったまま未現像で放置されていたネガ。レンズはOM-SYSTEM G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2。やはり褪色と露出アンダーなのはフィルムの劣化によるものと思われます。

東京競馬場のオケラ街道に大國魂神社……。

しかしフィルムの劣化を差し引いても明らかに写ルンですより写りにキレがありますし、アウトフォーカスもしっかりボケた一眼レフらしい写真になっています。ちゃんと使えるんですね、私のOM-1。

最初妻と実家の犬だと思ったのですが、府中の高札場に犬を連れてきたこともなければ、よく見たらバッグや靴も妻のものではないので、実家犬によく似た犬(シルエットがほんとにそっくり)を見かけて咄嗟に撮った写真?  全く記憶にありませんが、こんな謎写真が出てくるのが時間の経ったフィルムの面白さかも。

どうしてこれを撮ろうと思った……?

アジサイの季節だったようです。

このカメラとレンズを譲り受けた2015年に撮ったものでしょう。せっかくのフィルム一眼レフと盛り上がったものの、フィルム1本撮り終わる頃には飽きてしまい、そのまま撮影済みのフィルムも8年放置していました。
このときすぐに現像に出していれば、どんな色味で写っていたのでしょうね……。


OLYMPUS OM-1 + G.ZUIKO AUTO-S 55mm F1.2(2023年)

ここから新しい(期限切れは変わらずのFUJIFILM SUPERIA X-TRA 400)フィルムを入れて今年の桜。
やはりフィルムの劣化の影響が見られ、色が出にくくなっていて全体的にアンダー。青空が出ていたはずですが、特にシアン要素が強く抜けてしまうのか?

桜のピンクは結構ちゃんと出てるんですよね。マゼンタ寄りなのか?

寄ってる写真ではちゃんと白く写っているソメイヨシノ。

色味はともかく描写はちゃんとしてすし、まともなフィルムを使っていたら露出もいい感じになってそう(OM-1の露出計、使えてます)。こうなるとやはり新しいフィルムで撮ってみたくなります……。

是政橋。ようやく青空の色が出た。

二ヶ領用水の桜。

電車が来るのを待っても1枚しか撮れませんん。

絞りは覚えていませんが、ちゃんと写るレンズだなぁ……。

久地円筒分水。55mmでは長すぎて2枚しか撮ってなかった。

フィルムだとブレやピンボケも味わい深い……?

同じフィルムのまま昭和記念公園。

菜の花の黄色と桜のピンクは結構いい感じですね。

ネモフィラの青が紫っぽくなってしまった……。


50年前のカメラが未メンテのまま今でも使えてしまう

自分にとってのフィルムカメラ体験は子供の頃に家のカメラを借りて使ってたぐらいで、社会人になってからもしばらくフィルム時代でしたが、結構長いこと写ルンですには世話になっていました。
デジタルカメラはCASIO QV-10Aから手を出していましたし、仕事ではカメラマンと作業をしたり、ネガやポジフィルム(雑誌ではシノゴが多かった)も扱っていましたが、自分が一眼レフカメラで写真を撮るようになったのは完全にデジタル時代に移行してさらにここ10数年のこと。機械式のフィルム一眼レフで写真を撮ったことなんて、今回が始めてかも?ってレベルです。

8年前に譲り受けたOM-1は自分が生まれるよりも前に作られたカメラで(現在70歳過ぎの方が昔使っていたもの)、裏蓋周辺のモルトは剥がれて残ってないし、ファインダーもゴミやプリズムの腐食が目立つ状態なのに、それでもフィルムさえ入れれば今でもちゃんと写ることに少し驚いてしまいました。

昨今のフィルム価格高騰(ほんの数年前でも桁が違った気がします)を見ていると今更フィルムカメラを積極的に使うこともないと思いますが、久々に使ってみるとやはり普段のデジカメを使っているときとは撮影ペースも気持ちもかなり変化するのでなかなかに新鮮です。

まだ未使用のフィルムも写ルンですも残ってますし、本来のフィルムの色も見たくなってきました。フィルムを再開?するタイミングとしては悪すぎるものの、フィルムの入手や現像ができるうちにたまにはフィルムカメラでも写真を撮ってみようかな。

「カメラのみなみや」で現像&データ化

ちなみに現像とデータ化はこちらの記事を参考に、「カメラのみなみや」さんに出しました。フィルム1本あたり現像+データ化で400〜450円と非常に格安でありがたい!

楽天で希望する現像プランを購入した後にフィルムを郵送すると、現像済みのフィルムとインデックスプリント、データがCD-Rに焼かれて送られてくるシステム(プリント付きの購入プランもあります)。今回はフィルムの発送から中3日で先方より現像済みの発送連絡があり、そこから週末を含む中3日で自宅に到着しました。

フィルム現像といえば同時プリント世代なのでプリントなしは少々寂しいものの、今更ネガやプリントをスキャンする情熱もありませんし、データの方がこうやってすぐにブログにも使えます。

データの解像度は1545×1024pixel(4Base)で約158万画素相当。今どきのデジカメやスマホの解像度を考えるとかなりの低解像度ですが、300dpiでL版相当と考えるとそんなものでしょうか。

デジカメでこんなモヤモヤの写真を撮ったら、チェック段階で即消しだと思いますが、フィルムだとつい載せてしまう(笑) ラストは蔵王の刈田岳から馬の背を歩いて熊野岳に向かう妻です。


今週のお題「変わった」