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宮城〜山形 1泊2日、新幹線&レンタカーで東北旅行:仙台・松島・蔵王・山形

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10月1日(日)、2日(月)の1泊2日で宮城と山形に行って来ました。

新幹線&レンタカーで宮城〜山形旅行

先日、蔵王ハイキング部分を記事にしていますが、10月頭の東北旅行。宮城県刈田郡蔵王町の遠刈田温泉に宿泊して、その前後に仙台、松島、蔵王、山形と巡ってきました。日程は毎度のことですが、日曜日から月曜日にかけて。土日の旅行はどうしても人が多くて疲れてしまうので、可能な限り平日を絡めるようにしています。

目的は誕生日ディナーにかこつけた遠刈田温泉にあるオーベルジューの宿泊ですが、せっかく蔵王の近くまで行くので、グリーンシーズンの(もしかしたら少し紅葉も見られるかもしれない)御釜や蔵王山(熊野岳)には行ってみる、あとは当日の天気次第で適当に…… という緩い計画。

当初は全て公共交通での移動を考えていましたが、なんやかんやで現地移動は車の方が自由度が高くなるので、今回もレンタカーを借りることにしました。

宿泊するのが蔵王エリアの宮城県側なので東北新幹線で仙台まで行って、そこからレンタカー。蔵王まで行ったら戻るより山形まで抜けてしまった方が早いので、山形返却の乗り捨て(ワンウェイ)レンタルしました。乗り捨てといっても、返却先は指定する必要があり、別途料(6,000円ほど)が発生します。

大宮から東北新幹線で仙台へ

仙台までの東北新幹線は大宮からの乗車で予約。多摩地区からの場合、東京駅と大宮駅に出る時間は変わらないので、大宮起点にした方が何かとスムーズです。上越新幹線や北陸新幹線も同様ですね。
現地行動は天候次第ですが、予報では初日は曇り&雨、2日目に晴れ予報ということで蔵王山に行くのは2日目に決定。早めの時間で取っていた新幹線の予約を直前に見直して、7時57分大宮発のはやぶさを予約しました。

新幹線の切符はえきねっとで予約して、eチケットをモバイルSuicaに紐づけ。同じJR東日本のサービスなのに、モバイルSuicaのアプリ上では紐づけたeチケットの確認ができないというやや不安仕様ながら、問題なく新幹線の改札にモバイルSuicaで入ることができました。

東北新幹線に乗るのはかなり久々のことで列車名ごとの停車駅も全く分かっていませんでしが、「はやぶさ」は大宮から仙台までノンストップ、1時間ちょっとで仙台まで行けるみたい。
大宮駅に秋田新幹線のこまちがと連結したはやぶさがやってきました。前回東北新幹線に乗ったときはまだMaxだった気がするので、E5系に乗るのは初めてかも。

新幹線社内での朝食は軽めに大宮駅のBECK'S COFFEEで買ったBLTサンド。

車両後方の席を取ったので荷物は座席の後ろに。今回は登山はないので小さいザックで収まりました。

田園地帯を突き進んで行く新幹線。Google Mapを見るとものすごい速度で現在位置が動いて行きます。仙台まで車で行こうと思ったら、4〜5時間は運転しないといけないのに、なんて新幹線は速いんだ……。

9時過ぎに仙台駅到着。これは山形新幹線のつばさ? 仙台駅にもいるんですね。

仙台駅は10年以上ぶりなので殆ど記憶にありませんが、こんな巨大な駅でしたっけ……。

以前来た際はまだZepp Sendaiがあった時代(ライブを見に何度か来た)。東口のヨドバシカメラはもっと小さな店舗で、駅前では大工事をしていたような……?

地方都市に来て東京多摩発祥と書かれたすた丼を見ると、ちょっと不思議な気持ちになります。

石井スポーツが入ったビルは2012年から今年の5月までヨドバシカメラとして使われていたそう。

今回もニッポンレンタカーでレンタル。

車はスイフトでした。またしてもETCカードを忘れてしまった……。


仙台城(青葉城)跡を散歩する

蔵王以外の行き先を全く決めてなかったので、いきなりレンタカーは持て余してしまったのですが(天候次第では初日に蔵王の可能性もあったので)借りてしまったからには仕方ないので、とりあえず仙台城(青葉城)跡に行ってみることにします。青葉山にも駐車場はありますが、少し歩いて腹を減らしておきたかったので、国際センター駅の北側にある駐車場に停めて少し歩きます。

東北大の脇を歩いて、仙台城大手門跡から車両通行止めになっている坂道を登って行きます。

巨大な「仙台城 本丸北壁石垣」が見えてきました。

石垣前のヘアピンカーブ。

宮城縣護國神社の大鳥居をくぐって

「仙台城 本丸大広間跡」。仙台城は天守閣や建物が残ってる訳ではありませんが、見晴らしの良い青葉山に築かれた天然の要害だったことがよく分かります。

有名な伊達政宗の騎馬像。

あまりに有名すぎて初めて見た気がしません。

仙台市街が一望できる見晴らしの良さ。右奥が仙台駅方面。正面を流れているのが広瀬川。空には雲は多いものの、かろうじて晴れています。こうなると午後に何処に行くか迷いますね……。

手前の建物が仙台市博物館、その向こうに仙台国際センター、左奥に見えるのが車を停めた駐車場。

巨大な観音像(仙台大観音)が見えます。

なんだか気になるギザギザの山。

「昭忠碑」。台座に載っていた鳶は東日本大震災で落下して破損。修復され、現在は新たに台座の前に設置されているのだそう。というか鷹でなく鳶だったのね。

宮城縣護國神社。

青葉山公園内を歩きながら駐車場に戻ります。臨時休業中の仙台市博物館。

「長沼」、仙台城の堀ですね。

日本のフィギュアスケート発祥の地「五色沼」。


仙台で牛タンを食べる

少し歩いてお腹も空いたところで、せっかく仙台に来たのでやはり牛タンは食べておくかと、仙台駅の北西にある国分町に移動してコインパーキングに車を停めます。街の雰囲気的に歓楽街のようですが、隣接する一番町と合わせて牛タンを出す店が集まっているエリアのようです。

人気店らしき店には既に長蛇の列ができていましたが、「牛タン」で検索して評価の高そうなお店の中からすぐに入れそうな一番町の「仙臺牛たん 貴」へ。カウンターとテーブルで16席ほどのこぢんまりとしたお店です。

牛タン定食(3枚・6切れ:2700円)を注文しました。

しばらく待って出てきた牛タン定食。麦飯とテールスープ。これは美味しそう!

ちなみに牛タン定食の中にはとろろが付いてるものもありますが(東京でもお馴染みの「ねぎし」でも)、あれってご飯が進みすぎて、牛タンで食べるご飯とどう組み立てていいのか迷うので、これぐらいシンプルな方が助かります(このエリアの牛タン定食は、とろろ付きじゃないものが多いみたい?)。

厚めの牛タン3枚が半分ずつにカットされての6切れ。高菜の漬物と唐辛子の味噌漬け。

個人的に牛タンは厚切りだと食べにくい気がして、薄い方がいいかな…… と思ってたのですが、一口で噛み切れる柔らかさと、かつ適度な噛みごたえでとても美味しい。こんな厚切り牛タンなら大歓迎です。ご飯と食べても漬物をあわせても最高。サッパリしたテールスープも肉感たっぷりで大満足です。

夕飯があるのであまり食べすぎないように…… とは思っていましたが、時間はまだ12時半前ということで、丁度いいランチでした。近くの人気店が混雑してたら、こちらの牛タンも最高ですのでぜひ。

超観光地だった松島

さて、午後の予定は全く決まっていませんが、思いの外天気も晴れていたので松島に行ってみることにしました。仙台から松島までは車で下道1時間ほど。JR松島海岸駅前に出ると、日曜ということもあって大勢の観光客がごった返す観光地です。まるで休日の江ノ島のよう……。橋が繋がっていて歩いて渡れる「福浦島」という島があるようなので、近くの駐車場に車を停めました。

橋を渡るには通行券が必要で大人200円。


福浦島は10分もあれば外周を一周できてしまう小さな島で、海に開けた展望エリアから松島湾や周辺の小島を眺めることができます。

島内の遊歩道はシダが茂っていたりして思いの外に東北感がないのが面白い。

海と松島の小島。

遊覧船もあるのですが1時間ペースの運行で到着時間とはタイミングが合いませんでした。

で、ちゃんと調べてなかったのがアレなのですが、自分が松島だと思っていたのはもう少し北東にある宮戸島などの「奥松島」と呼ばれるあたりのエリア。地図で見ても島の数や規模が段違いのようです。……とはいえそちらまで回っている時間はなさそうなので、とりあえず私の初松島はここまで。

駅前の観光地エリア。穏やかな湾内と観光船、爆走するジェットスキー、まるで芦ノ湖。


ホワイトスネイク金蛇水神社

蔵王町に移動する前に妻のリクエストで、松島から三陸沿岸道に乗って岩沼ICで降りてやってきたのが岩沼市の「金蛇水神社」。広い駐車場横には真新しいカフェ、ショップ、休憩スペースが併設されていて道の駅みたい。


アニメの聖地にもなってるようですが、この神社が金蛇を御神体としてることや立派な藤の木があることで、鬼滅の刃ファンから聖地認定されてるらしく、イラスト入りの絵馬がたくさん見られました。

境内の様子。


金蛇というか白蛇と金色の巻き上げられた何か……


白蛇パンに白蛇林檎サンデー、なかなかなんでもアリですね。

白蛇おみじくじ、かわいいので買ってみた。

そんな私も白蛇は好きです。サーペンスアルバス〜白蛇の紋章。

金蛇水神社を後にしたら、ひたすら内陸へ進みます。岩沼蔵王線〜白石山上線と県道を走って刈田郡蔵王町の「遠刈田温泉」へ。「とおがった」という地名は面白いですね。蔵王の刈田岳(刈田嶺神社)や苅田郡の刈田から、少し離れているから遠刈田かと思ったら古くからの温泉地としての「湯刈田」が元々の地名だったそう。

「ホテル蔵王メッツ」宿泊レポは別記事にて

蔵王エコーラインに入ってすぐの京急蔵王エコーランドという別荘地に入ってやってきたのが「ホテル蔵王メッツ」。貸切温泉と地元食材を使ったフランス料理が自慢の温泉付きホテル(オーベルジュ)です。

こちらの宿泊が今回の旅の目的ですが、ちょっと記事が膨らみ過ぎたので、宿泊レポは別記事に分けました。

蔵王エコーラインで蔵王刈田岳山頂を経由して山形へ

少し時間が飛んで翌日のチェックアウト後。蔵王エコーラインを蔵王に向かって走る途中で立ち寄った「滝見台」。「三段の滝」という名瀑が見えるそうです。


ここも紅葉の名所のようですが、ご覧の通りまだ殆ど緑です。恐らくこれが三段の滝ですが、二段目が木に隠れているのかな?


もうひとつ(2つ?)別の滝が見えますが、こちらは「不動滝」。不動滝の展望台ももう少し先にありますが、せっかくの青空にどんどん雲が掛かってきているので、先を急いでスルーしました。

左手が三段の滝で右手が不動滝。その奥に見えているのが熊野岳でしょうかね。

蔵王エコーラインをぐんぐん上がって、途中の大黒天展望台より。滞在時間3分。


徐々に周囲が紅葉っぽくなってきました。最盛期には少し遠いようですが、これは悪くない。


そして蔵王ハイラインに入って蔵王刈田岳山頂駐車場。うーん、かなり雲が出てしまいました。

この後は別記事のハイキングにて。


蔵王ハイキング後は蔵王エコーラインを山形方面に向かいます。蔵王温泉を経由することもできますが、素直に蔵王猿倉スキー場から真っ直ぐ下りた方が早そう。

さて、少しですが山を歩いたのでやっぱりラーメン。山形ラーメンを食べたかったのですが、午後休憩の中途半端な時間に入ってしまったので、通し営業をしていた酒田ラーメンの「花鳥風月」へ。以前、庄内に行った際もやはり月山下山後の中途半端な時間帯に入ることができたのが、この花鳥風月の酒田本店でした。


イオンモール山形南の道向かい、最寄り駅は特にない完全な車社会。

海老ワンタンと普通のワンタン、角煮タイプのチャーシューも入った「花鳥風月ラーメン」を注文。海老ワンタンは悪くないですが、普通の肉ワンタンの方が好きなので、ワンタン麺に煮卵のトッピングでも良かったかも(以前のレポートを読み返したら同じようなことが書いてありました)

花鳥風月のラーメン、さっぱりしてこれはこれで美味しいですが、もう少し油気や味にコクが欲しい。

さて、時間は15時半過ぎ。レンタカー返却は17時なのでもう少し時間があります。仙台城跡からスタートして山形城跡で〆るのも悪くないですが、山形駅周辺を調べていた際にちょっと気になった建物がありました。

山形県旧県庁舎及び県会議事堂(文翔館)

それがこの山形県郷土館の「文翔館」。1916年(大正5年)に建てられ、昭和50年まで使われていた洋風建築の旧山形県庁舎。ナビに従って目指したところ、丁度進行方向の丁字路正面に出たので、なかなかのインパクトでした。休館日なので中には入れませんが、そこまで時間もありませんし今回は外から眺めるだけ。

駐車場が裏手にありますが休館日なのでコインパーキングに停めました。裏手を流れる水路の放水口がまたなんとも独特なレンガ造りになっています。

水路の向こうに見えるトイレ、旧山形県庁舎とデザインを合わせているようです。

建物の左手から時計回りに見て行きます。

本当に立派な建物。


歪みを抑えて撮りたいのですが、どうして正門の外に出てしまいます…… ということでちょっと反則ですが超広角で撮ってLightroomで歪み補正。ガイドブック等はだいたいこんな感じでの整った写真が載っていると思いますが、実際には補正やシフトレンズを使っているのでしょう。

隣のレンガ造りが見事な洋風建築は旧県会議事堂。


旧県庁舎及との渡り廊下もレンガ造りでオシャレ。

こちらも歪み補正したもの。

ぐるっと文翔館の周辺を一周しました。外観だけでも十分見ごたえがあります。




山形駅、レンタカーを返却して新幹線つばさへ

時間には余裕があると思ってましたが、文翔館が思いの外に立派でレンタカー返却予定ギリギリの時間になってしまいました。返却前のガソリンを入れる頃には蔵王の雲も消えていました。

山形駅前のニッポンレンタカーで車を返却したら……

JR山形駅へ。仙台駅ほどではありませんが、やはり県庁所在地の駅だけあってかなり立派な駅舎です。山形県内の鉄道駅は他に見たことがあるのが酒田駅なのですが、あちらはもっとこう素朴な駅でしたね。


帰りの新幹線で食べる駅弁を買おうと思ったら……

焼肉のお弁当を残して売り切れ。鮭はらこ飯食べたかったな……。お土産には冷凍のずんだ餅を買いました。

ということで、こちらの平田牧場でお弁当を購入。

JR山形駅の改札は思いの外コンパクト。新幹線ホームへと進みます。

初めて乗る山形新幹線つばさ。所謂ミニ新幹線ですね。

山形新幹線の車内は4列シート、平日夜の上り方面なのでガラガラです。大宮までの乗車時間は2時間20分ぐらい、行きのはやぶさに比べると倍近く掛かりますが、福島までの山形新幹線区間は最高速度が遅いのと停車駅も多いので仕方ありません。ゆっくり弁当を食べるならそれぐらい掛かっても問題ない。

ひと息ついてから19時過ぎに夕飯にしました。平田牧場の金華豚 豚丼、なかなか美味しかったです。

以上、1泊2日で仙台〜山形を移動した旅行。登山目的で東北まで来ても、なかなか山以外に立ち寄ることはしないので、たまにはこんな旅行も悪くないです。今回の主な立ち寄り箇所を以下にまとめました。