モバイルバッテリーやUSB充電器を販売する「CIO」。少し前から名前をよく聞くようになったメーカーです。
国内企業だそうですが手掛けているのは商品の企画、開発、販売で、製造は海外工場で行っているようです。
モバイルバッテリーは同社のように工場を持たずに参入してるメーカーも多く、なかなか差別化が難しいジャンルの製品だと思うのですが、CIO製品のラインナップはスペック、サイズ、重量などのバランスが絶妙で「丁度こんな製品が欲しかったんだよねと」自分も今年から使うようになりました。
CIOのJBRC加盟状況について……
ただ、ひとつ気になっていたのが、今年5月頃の時点では一般社団法人JBRC(Japan Portable Rechargeable Battery Recycling Center)に非加盟なため、モバイルバッテリーの処分時に家電量販店などにある小型充電式電池リサイクルボックスでの回収が受け付けて貰えないというもの(ただしJBRCに非加盟でも、メーカー独自に回収しているケースなどはあります)。
モバイルバッテリーでは有名なANKERやcheero(ティ・アール・エイ)などはJBRC加盟メーカーです。
Amazonのレビューページには昨年2022年6月の段階でJBRCに加盟申請中と公式による書き込みがありましたが、そこから1年近く動きがなくやや不安ではあったものの、その言葉を信じて使ってみることにしました。
たまに確認はしていたのですが、夏のAmazonセールの頃は動きはありませんでした。そして7月後半になり、CIO代表の方がツイッター上で年内のJBRC加盟について発言していたようです。
複数お問い合わせをいただきましたのでこちらにて報告致します。
— 中橋翔大 / 株式会社CIO (@CIOnakahashi) 2023年7月27日
年内JBRC加入予定&これまでにCIO製品をご購入いただいた方も全て回収対象とさせていただくべくサービス拡充に努めております。
まだまだ至らぬ点も多い状況ではございますが、皆様にわくわくしていただけるよう引き続き尽力します。
その後、8月頃になって無事JBRCの会員企業リストにCIOの名前が掲載されていたようです。良かった!
改めてこれで今後も安心して使えることとなった、CIOのモバイルバッテリー。
これだけではなんですので、現在私が愛用している製品を簡単に紹介します。
CIO SMARTCOBY DUO 20W 10000mAh
まずはモバイルバッテリー。「SMARTCOBY DUO 20W 10000mAh」は容量10000mAh、最大でPD 20W出力と比較的平凡なスペックですが、2系統のUSB-Cポートからそれぞれ20W(合計40W)の出力が可能なモデル。
つまりPD充電に対応したデジカメとスマホに、それぞれ20Wの給電ができます。同時に複数給電が可能なモバイルバッテリーはそこそこ多いですが、ある程度の出力を同時に2系統というのが結構ありがたい。
同じCIOで最大30Wまで出力できる人気モデル(↓)もありますが、2系統のUSBポートの片方がUSB-Aだったり、2ポート同時使用での条件がよく分からなかったこともあり上記モデルを選びました。
10000mAhクラスのモバイルバッテリーの中ではコンパクトで、少し細長いデザインになっているのも気に入っています。あまり読みやすいとは言えませんがデジタル数字で残量が%表示されるのも分かりやすい。
USB充電器 CIO NovaPort DUO 45Wを組み合わせる
組み合わせるUSB充電器として、最大出力45Wで 2ポートの「NovaPort DUO 45W」を購入しました。より高出力なモデルやもっとコンパクトな1ポートのモデルもありますが、こちらも2ポート使用時の出力と本体重量のバランスで選びました(同社の65Wモデルだと少し大きく重くなり、30Wだと同サイズ同重量)。
NovaPort DUO 30W | 1ポート最大30W/2ポート合計最大40W | 約46x36x29mm | 約78g |
NovaPort DUO 45W | 1ポート最大45W/2ポート合計最大45W | 約45x36x29mm | 約78g |
NovaPort DUO 65W | 1ポート最大65W/2ポート合計最大65W | 約52.5×42×29mm | 約95g |
この「SMARTCOBY DUO 20W 10000mAh」を単体で使うか、必要に応じて「NovaPort DUO 45W」を組み合わせて使っていますが、なかなかに快適です。
- 外ではモバイルバッテリーから直接充電(20W×2系統)
- コンセントが使える際は充電器で充電(最大45W×1 又は 30W+15W、20W+20W)
- モバイルバッテリーと充電器を併用すると、20W×4系統の同時充電が可能(ケーブルは4本必要)
- モバイルバッテリーに受電機で充電しながら、同時に20W×2系統の給電が可能(ケーブルは3本必要)
モバイルバッテリー本体を充電しながらの給電が可能なので(パススルー)、バッテリーを使い切っても良い場合、温存したい場合に応じてかなり自由度の高い、モバイルバッテリーの運用が可能になりました。
ちなみにAnkerのもっと小さい30W充電器も持ってますが(外でMacBook Airを使う用)持ち出すのは基本CIOの方ですね。やはり2ポートなことが大きい。
10000mAhクラスのモバイルバッテリーは既にいくつか持っていたこともあって(Anker、AUKEY等)、初CIOは充電器一体型にするか少し迷ったのですが……
- 登山の際は充電器機能は不要 → 一体型は嵩張る、重量増
- 給電は2系統が最大
- 一体型はコンセントとの相性問題がある(自重によって外れやすい等)
などの理由もあり、モバイルバッテリーと充電器を別にしましたが、これは正解だったと思います。一体型のモバイルバッテリーはこれまでに3機種ほど買っていて、かなり好きなのですがコンセントが使えない環境だと充電器機能が余計ということもあるので、今回は別にしてみました。
ところで、SMARTCOBY DUO 20W 10000mAhは製品仕様では180gですが、実測したところ189.4gと10g近く重く、一方のNovaPort DUO 45Wは仕様では78gですが実測では71.6gでした。
両方を差引すれば仕様との誤差は数グラムですが、重量が公式スペックよりも10g近く違うのは選択条件に左右するので、もう少し慎重な計測、記載をして欲しいところ。以前、Ankerの製品でも同様のことがありましたが、モバイルバッテリーとは量産時にそこまで重量誤差が発生するものなのでしょうか……?
ということで、今回紹介した「SMARTCOBY DUO 20W 10000mAh」「NovaPort DUO 45W」ですが、どちらも現在Amazonの「Prime 感謝祭」にてセール価格になっています(終了しました)。購入から半年弱が経っていますが、今選ぶとしても同じ組み合わせを自分は選ぶと思います。
USBケーブルですがCIOの「柔らかいシリコンケーブル」を試しに使ってみたところ、製品名の通り柔らかく巻きグセも付かないのでなかなか良い感じです。長期使用で加水分解しないといいな。