カメラボディに直接USB充電できるようになって便利になった一方で、登山の際など限られたモバイルバッテリーの容量をスマートフォンなどの機器とどう分け合うか迷うことが増えました。
OM-D E-M1 Mark IIまではカメラボディでUSB充電ができなかったため(USB-C端子があるのに!)、旅行や登山の際には複数のカメラ充電池を持ち歩くようにしていました。
日帰りでも最低1本、2日以上のスケジュールとなるとカメラ1台あたり2〜3個の予備充電池を用意して、必要に応じて別途USB充電器を持ち歩くこともありました。
OM-D E-M1 Mark IIIやOM-1からはカメラボディでのUSB PD充電に対応したため、USBモバイルバッテリーさえあればいつでも出先での充電が可能となりました。撮影中に充電池を使い切る可能性もあるので、予備カメラ充電池は各1本は必ず携行しますが、カメラ充電池を半分消費した程度だと充電池の交換よりもUSB充電を選びがちかもしれません(モバイルバッテリー以外に、移動中に車のUSB端子から充電したりなども)。
圧倒的に便利になりましが、迷うのがカメラを充電するタイミングです。
使った分はつい充電したくなるのですが、カメラの充電ばかりを常に優先していると、携行してるモバイルバッテリーをどんどん消費してしまい、スマートフォンやスマートウォッチといった機器を充電するための残量が危うくなることも。
例えば行程が残り半日程度の場合、カメラの充電池は1本満タンならば、予備電池は使い切った状態でも問題ありません。むしろカメラ充電池は予備を含めてたっぷりなのに、モバイルバッテリーはすっからかん、これは良くない。携行するモバイルバッテリーの容量を増やすのもひとつですが、それはそれでキリがない。
ちなみに先日の立山では10000mAhと5000mAhのモバイルバッテリー2個を携行して、テントでは10000mAhの方を優先して使いながら、5000mAhは登山の際に持ち歩いたりスマートフォン用として温存する運用にしました。
結果、3日目までに10000mAhのモバイルバッテリーを使い切ってしまい、帰りのアルペンルートでスマートフォンを充電して5000mAhの方もほぼ使い切った感じ。
2台のカメラの充電池はカメラに入ってる側が半分強使った状態で、予備電池の方はほぼ満充電に近い感じ。やはりカメラの充電を優先し過ぎてしまったようですが、このように複数機器のバッテリーマネジメントの塩梅が意外と難しい。
気温が夜には氷点下になる時期でこの結果なので、冬意外は2泊まではこの運用で平気な気がしますが、緊急時などはモバイルバッテリーの残量が重要になりますし、最低でも3000mAh程度(スマートフォンの満充電1回強)は残した状態で登山が終わる運用を考えた方が良さそうです。
20000mAhクラスのモバイルバッテリーがあれば足りそうですが、サイズが大きいので移動中の充電にはやや取り回しが悪い。10000mAhクラスを2個や15000mAhと5000mAhといった組み合わせもアリかもしれません。
手持ちの5000mAhクラスはACアダプタ一体型で、登山の際にはやや無駄なので軽量な5000mAhクラスを持っていても良いかもしれません。
あまり長期の縦走などはしてない我が家ですが、今後3日以上の縦走をするなら20000mAhクラスのモバイルバッテリーを買っておくか、或いはネパールトレッキング以降殆ど出番がないソーラーチャージャーを有効活用させてあげるのも良いですね。