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条件別、登山や旅行に携行するモバイルバッテリーの容量、組合せについて【2023年5月】

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この手の記事は何度か書いてる気がするけど、その時々によって最適解は変化するので現在の自分の登山・旅行時のモバイルバッテリー運用をまとめておきます。半分は自分のための覚え書きのようなもの。

人によってスマートフォンの使い方や充電するガジェットは異なるので、必要となるバッテリー容量は変わってくると思いますが、基本となる考え方は同じはずなので何かしらの参考になれば幸いです。

途中で充電ができるかどうかは大きい

よくあるのが日帰りか泊まりかでのモバイルバッテリーの使い分けですが、実際はもう少し条件は細かくなります。特に条件として重要なのが宿泊地で電源(コンセント)が使えるかどうか。
当たり前っちゃ当たり前ですが、先日久々にテント泊と山小屋泊をして、同じ山旅でもテントと小屋泊は完全に別だよねと。もちろん電源が取れない山小屋もあるけど、それは事前に確認しておきましょう。

ということで具体的には以下の4パターンで自分は考えます。これ以上の日数の場合も考え方は同じ。

  • 日帰り
  • 電源が取れる泊まり(ホテル、旅館、山小屋)
  • 電源が取れない1泊(主にテント泊)
  • 電源が取れない2泊(主にテント泊)

参考までに今どきのスマートフォンのバッテリー容量は3000mAh〜4000mAhぐらい。モバイルバッテリーからの充電時に数割のロスが発生するとして、5000mAhのモバイルバッテリーがあれば最低1回はスマホのバッテリーが空の状態からフル充電できる目安にしています。

その他、自分の場合はデジタルカメラやスマートウォッチの充電にもモバイルバッテリーを使います。カメラは交換電池を最低1個は携行するようにしてますが、今のカメラは充電器を使わずにカメラ本体でのUSB充電が可能なので何本も交換電池を持つよりは、モバイルバッテリーから充電した方が荷物も減らせます。

日帰り【5000mAh】

  • Anker PowerCore III Fusion 5000など

日常的な外出や日帰り登山なら、5000mAhクラスのモバイルバッテリー1個だけです。
主にスマホの充電用ですが、USB-CとMicro-Bにも給電できるケーブルを携行しておけば、スマホ以外にもカメラ(OM-1、GF10)への給電にも対応。ちょっとした外出の際にカメラの交換電池を持っていかない(忘れる)こともあり、予想外にカメラを使いすぎた際のバックアップとして重宝します。

Anker PowerCore III Fusion 5000とお出かけセット

ちなみにスマホをGoogle Pixel 6aにしてから、日帰り外出での継ぎ足し充電は殆どななくなりました。最近出たばかりのPixel 7aがさらにバッテリー容量が増えて、性能的にも良さげで気になってます。

Anker PowerCore III Fusion 5000は充電器一体型なのでやや嵩張るものの、2系統の給電ができ、電源が取れる場所ならばそのまま本体の充電もできるので重宝しています(ただし最大で1系統18Wの出力)。



電源が取れる泊まり旅行・登山【5000mAh+充電器】

  • Anker PowerCore III Fusion 5000
  • Anker PowerCore III 5000+Anker Nano II 30W

ホテルや旅館で電源が取れるなら条件は日帰りと変わらないので、敢えて大きなモバイルバッテリーを持つ必要はありません。5000mAhクラスのバッテリーにコンパクトなUSB充電器を加えるか、充電器一体型のモバイルバッテリーで十分でしょう。携行するガジェット類によってもう少し容量が欲しいなら、コンパクトな10000mAhクラスに変更してもいいかも(自分が使っているのはAUKEY Basix Pro Mini)。

右はAUKEY Basix Pro Mini(10000mAh)+Anker Nano II 30W

USB充電器はAnkerのNano II 30W、発売当時に最軽量でMacBook Airにも充電できる30W充電器として購入したもの。今はさらに10g強軽量化されたモデルもあるようです。

電源が取れないテント1泊【合計15000mAh】

  • Anker PowerCore III (Fusion) 5000+AUKEY Basix Pro Mini

スマートフォンのみなら1日5000mAh×2日分で10000mAhクラスのモバイルバッテリーで十分な計算。
自分の場合はカメラやスマートウォッチを充電することもありますし、1つのモバイルバッテリーが壊れた際の予備も考慮して10000mAhと5000mAhのモバイルバッテリー2台の組み合わせで準備しています。

夜にテント内でスマホとスマートウォッチ、カメラ(電池1本使い切ってた場合は充電しておく)の充電をして10000mAhを使い切るぐらい。5000mAh側はほぼ丸々温存して2日目に下山するイメージです。

電源が取れないテント2泊【合計25000mAh】

  • AUKEY Basix Pro Mini+Anker PowerCore 15000 Redux

2泊のテント泊だと1泊から1日増えるのでプラス5000mAh、トータル20000mAh程度あると安心です。ということで10000mAhクラスを2個ですが、自分の手持ちのモバイルバッテリーの都合もあって10000mAhと15000mAhの組み合わせで25000mAhになります。
これだけあればスマホ以外の機器も充電しつつ3日目の下山時にもそれなりの残量は確保できます。宿で電源が取れる旅行ならばモバイルバッテリーを使い切ってもOKだけど、登山の場合は最悪のケースを想定して下山時までモバイルバッテリーを使い切らない運用を考えます。

ちなみに少し前にこの「Anker PowerCore 15000 Redux」の発火がTwitterで話題になっていて、自分のも購入してからそろそろ3年半なので引退させるタイミングを検討中。このクラスのモバイルバッテリーって日々使ってる訳でもないので、劣化状態とかよく分からない(感じない)んですよね。

次に、モバイルバッテリーを買い換えるとしたら最近名前をよく聞くようになったCIOのバッテリーを検討中。充電器一体型タイプも次はCIOを試してみようかな……?

ケーブルも減らしたいけどできれば予備まで

相変わらずガジェット側の充電端子が統一されてないので、複数の充電ケーブルを持ち歩くことになります。

ケーブルの不良まで考えるとバックアップが欲しいところですが、自分の場合は妻との行動が多いので最悪2人で融通しあえるのもひとつのバックアップ。変換アダプターなども用意してバックアップを撮っています。

あとはスマートフォンをiPhoneからPixelに変えてLightningケーブル(端子部分が折れやすい形状なので予備が必須)を断捨離できたのが助かってます。登山では予備スマホにiPhoneを持っていくこともありますが、予備なので電源は切ってますしAUKEY Basix Pro Miniからワイヤレス給電できるのでケーブルは不要。

公共交通移動登山の場合はプラスα

ちなみに今回まとめたパターンは(特に登山に関して)車移動を前提にしてます。移動中のスマホ消費は車内のUSB端子で充電が可能なので、登山開始時にはバッテリーが100%になっている想定です。

公共交通で移動する場合、移動時間が長くなるほどにスマホを使いがちなので、その分少し多めのモバイルバッテリー容量を準備すると良いかも。日帰りでも10000mAhあると緊急時も安心だと思います。

今回のモバイルバッテリー運用は、登山の際にスマートフォンでヤマレコ、YAMAP等のログ記録をしてない使い方なので(今はスマートウォッチを使っている)、スマートウォッチ周辺で変更が発生しそうな今後はまた少し条件が変わるかもしれません。

モバイルバッテリーでの充電時に発生するロス(実効容量)の件などについては、以前読んだ松本圭司さん(登山地図アプリ「ジオグラフィカ」の開発者)の記事を参考にしています。