昨年初めて見てその姿の美しさに魅了されたチョウトンボを今年も探しに行きました。
身近な場所にこんな宝石のような昆虫がいるなんてトンボの図鑑を買うまで知りませんでした。この日は止まっている所は見つけることができず、ひたすら飛びまわっているチョウトンボを見ていました。
普通のトンボとは違って名前の通りチョウのようにひらひらと池の上を飛ぶチョウトンボ。
オスの羽は光を受ける角度によって青紫色に輝いてとても美しい。写真を撮るよりも双眼鏡でずっと見ていたくなります。
今までは1匹でしか見たことがなかったチョウボント、この日は数匹が同じ池の周りを飛んでいて、たまにオス同士が縄張り争いになる様子も見られました。他のトンボではよく目にする光景ですが、チョウトンボのナワバリ争いはどことなく優雅。
普通に飛んでいるときに比べたらかなりスピーディーな動きになるのですが、他のトンボが直線的なアタックでカタが付くことが多いのに対して、チョウトンボのナワバリ争いはしばらくもつれ合うように飛んだり、2匹にキリモミ状態で上がったり下がったりとまるで演舞のような動き。
普通のトンボよりはゆっくりとはいえ、それでも写真に収めるにはスピードが速いのでなかなか上手く撮れませんでしたが、何度も繰り返されるので一応記録はできました。
そんなオス同士の争いとは違う動きで2匹のチョウトンボがくっつきました。オスとメスの交尾ですね。
トンボの連結飛翔、この状態で自由自在に飛べるのは何度見ても不思議。飛ぶ方向など意思決定はどうなっているのでしょう? メスはオスに比べると羽が黒く、そして後ろの羽の先端も透明なのですね。
その後、連結を解消してメスは産卵に移ります。
池の上を単独で飛んでいたのは全てオスで、かなり離れた草むらの上を単独で飛んでいたメス。
やっぱり水辺を飛ぶオスのチョウトンボに見とれてします。
飛翔中に足を出していた。飛行機のランディングギアと同じで飛翔中に出ているとちょっと不自然に見えますよね。精密機械のようなトンボが急に虫っぽく見えてくるというか…… 虫なんですけども。
方向転換。
この池はチョウトンボ以外のトンボの姿も色々見られました。左に写っているのは……
ショウジョウトンボ。
シオカラトンボの連結飛翔とギンヤンマ。
ギンヤンマの連結飛翔を追いかける?シオカラトンボ。
ギンヤンマは連結状態でも広範囲に移動してスピードも速い。産卵は連結したまま草などに掴まってじっくりだと思ってましたが、このときは飛びながら産卵しているような動きをしていましたが実際は?
ショウジョウトンボの産卵。
いつも上手く撮れないシオカラトンボの飛翔がいい感じに撮れました。
炎天下でのトンボの観察、撮影でしたが、昨年は1度しか見られなかったチョウトンボが何匹も飛んでいる光景に嬉しくなり、手持ちの水筒が空になるまで観察を続けてしまいました……。