最近行くようになった多摩川の福生市、昭島市あたりで見掛けたいきもの写真の記録。
普段通ってる府中市〜稲城市エリアの多摩川以外にも足を広げてみようと思い、NHKの自然ドキュメンタリー番組でもお馴染み、多摩川と秋川の合流点がある福生市、昭島市の近辺で生き物探しをしてみました。


こちらは取水堰下のプールのような水辺で小さな群れを作っていたオイカワ。オスに鮮やかな婚姻色が出始めていますが、手前の小魚はちょっと違いますね。胸に黄斑のあるこの魚は……
若いアユたち。かなりまとまった数の群れになっていましたが、澪筋から完全に切り離されたプールのような場所に遡上した天然のアユがこんなにいることはあるのでしょうか。上流には堰があって雨で増水すれば溢れた水が流れてくると思いますが、秋川や多摩川上流で放流された稚アユかもしれません。
こちらはカワムツ。同じ場所で複数の魚種がそれぞれ群れを作っているのですね。
消波ブロックの上を移動していると、突然眼の前に可愛らしい小動物が飛び出してきました。NHKワイルドライフにも度々登場していたニホンイタチ。本当にいるんだなぁ…… しかもこんな真っ昼間に。慌ててカメラを構えますが、尻尾が切れてしまいました。ピントも合ってない。
全身を捉えるまで構図を調整できた頃にはもう目の前を去っていくところでした。びっしょり濡れているので泳いでいたのでしょうかね。イタチ、また出会えるといいな……。


そして鳥たち。多摩川のモズは夏になってもよく見掛けます。平野部のモズは夏になると山に移動するのかと思いましたが、河川敷はまた条件が違うのでしょうか。餌になる虫も多いですし。
河川敷からはたまにキジの鳴き声が聴こえますが、ここまで草が伸びてしまうともう探すのは難しい。
トビ。
お食事中。小鳥の死骸でも見つけたのでしょうか。
コンクリートの取水堰といえばサギたち。
変なポーズで立っているアオサギがいました。カワウの羽乾かしとも違いますし、ろくろ回しというかパラボラアンテナというか。
滑空ハシボソガラス。
カワウ集団。ちょっと色の薄いのもいます。
セッカ。
尾部付属器が立派なオナガサナエ。こんなところにいるのね。
真夏のような梅雨の中休みの日差しにオベリスク姿勢。
川の水面の上を飛び回っていたので飛翔シーンも撮ることができました。
メリハリの効いたボディ形状がカッコいいサナエトンボ。
たまにオス同士がナワバリ争い。
そしてホバリングしてるオナガサナエ。
後で写真を確認したらメスの産卵でした。オレンジ色の卵が産み落とされています。卵を落としているのは止水ではなく、緩やかですがしっかり流れのある川の上なんですけどね。
こちらも同じ場所で撮影、黒と黄色なので同じオナガサナエかと思っていましたが……
よく見たらヤマサナエのメスでした。同じ多摩川の中流域でもうちの近所ではオナガサナエもヤマサナエも見たことがないので、数キロ移動するだけでも違った生き物が見られるのは面白いものです。
水面に写るヤマサナエメスの飛翔。
うちの近所はたくさんいるけど、この付近ではこれしか見掛けなかったシオカラトンボ。
近くではメスが産卵中でした。
数は少ないですがハグロトンボも見掛けるようになってきました。
ハルジオンにベニシジミ。
車に戻ったらかわいいカマキリが止まっていました。
いきなりイタチに遭遇できたのはラッキーでしたが見掛けるトンボの種類など近所の多摩川とはまた違いますし、新たな散策&観察エリアとしてこちら方面も足を広げて行きたいところ。