I AM A DOG

途方に暮れる 犬とよばれる でも生きてゆく

夏の昭和記念公園でトンボを探す、ショウジョウトンボのオベリスク姿勢にウスバキトンボ

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立川の国営昭和記念公園で一面のキバナコスモスを見た日に見たトンボの記録。


コスモスの花の丘にはあまりトンボはいなかった。シオカラトンボとウスバキトンボが少々……。

この日、一番見掛けたのは初夏から昭和記念公園に来るといつもいる真っ赤なショウジョウトンボ。縄張りを飛び回る系のトンボに比べると、何かに止まっていることが多いトンボ。シオカラトンボよりもよく止まってるかも。そして飛び立っても同じ場所に戻ってきがち。


ショウジョウトンボのメスは今まであまり見掛けなかった気がしますが、今回はオスと同じぐらいの出現率。メスは未成熟なオスと同じ金色。オスは目まで真っ赤ですがアカトンボの仲間ではない赤いトンボです。


ショウジョウトンボ(に限らずですが)がトンボが夏場によく見せるこのお尻(腹部)を持ち上げる姿勢は「腹部挙上姿勢」(或いは「オベリスク姿勢」)と呼ばれ、直射日光が体に当たる面積を少しでも減らすことが目的の行動だと考えられているようです。確かに影が小さくなってる。

特にオベリスク姿勢を取っていることを見かけるのが多いのが、このショウジョウトンボな気がします。もちろん数が多く、飛び回ることよりも止まっていることが多いのもありそうですが。

こちらのメスもオベリスク。

見事にそそり立つオベリスク。

木の枝との一体感よ。

こちらも赤いトンボでアカトンボ属のマユタテアカネ。オスの尾部付属器がクイッと上向きなのが特徴。一見するとアカトンボっぽい先程のショウジョウトンボですが、アカトンボ属のトンボとは腹部のシルエットが異なることが分かります。

お馴染みのシオカラトンボやオオシオカラトンボは全体的に少しくたびれた個体が多くなってます。


シオカラトンボ、未成熟のオスもまだいるんですね。

前々回、日本庭園にたくさんいたギンヤンマ。今回は広い縄張りに1匹ずつという感じでたまに見かける程度でした。ホバリング中ではなく飛翔中の写真がなんとか撮れました(ピントはやや甘いが)。

トンボの湿地の水の上を飛ぶギンヤンマ。

再びショウジョウトンボを見に戻ってきた。♂♂。

♀♂向かい合って。オスメス両方よく見掛けた割には交尾や産卵は見掛けませんでした。

やっぱりこの姿勢を見掛けるとつい撮りたくなってしまう。


この日は広角ズームレンズも持っていたので、広角レンズでどこまでトンボに寄れるかなど。

超広角でオベリスクに寄る。

超広角マクロで太陽まで入れられないかと試行錯誤してようやく成功。

超広角ズーム(16-50mm相当)と超望遠ズーム(200-400mm相当)では間が空いてしまう…… と中望遠を補うべく60mmマクロ(120mm相当)を持って行ったけどほぼ使いませんでした。今まで撮ったことなかったですが、マクロレンズでトンボの複眼撮るとちゃんと解像するんですね。

これだけあれば自然観察なんでも撮れる3本。過去、お花畑を撮る際に中望遠単焦点はよく使っていたのですが、超望遠ズームの広角端(200mm相当)で今回は結構足りてしまいました。あと今回はドットサイトEE-1を久しぶりに使ってみました。近距離で素早いトンボを撮る際はあまり活かせないと感じていましたが、対象との距離や動き次第では結構使えることもあるかも……と。

前回はヒマワリ周辺を大量に飛び回っていたウスバキトンボ。尾部付属器が長いのでメスでしょうか。飛翔中にターンする瞬間をいい感じに捉えることができましたが、背景がちょっと味気ない。顔は水平なのに体が完全に縦になっています。

頭はそのまま急ターン。トンボの飛翔能力は本当にすごい。

帰りがけに見たハラビロカマキリ。

しばらく観察させて貰いました。ハラビロカマキリかわいいですよね。

今回は飛んでるトンボを撮る機会はあまりなかったので、ショウジョウトンボのオベリスク姿勢ばかり探して撮っていました。日本庭園の水が抜かれてしまいチョウトンボ(まだいるのかな?)を探せなかったのが心残り。



データ:国営昭和記念公園

  • 所在地:〒190-0014 東京都立川市緑町3173
  • 開園時間:9:30~17:00(11月〜2月は16:30閉園)
  • 入園料:大人450円/交通系ICカード他各種キャッシュレス決済に対応
  • 公式サイト:https://www.showakinen-koen.jp/