これまで、登山とカメラについてカメラ選びや携行方法、周辺機材について2本の記事にまとめてきましたが、実際に私がどのようなカメラ(一眼レフ・ミラーレス・コンデジ)を使っているか、使ってきたかについて本記事にまとめておきます。(最終更新:2017.11.1)
登山でカメラ、何を基準に選べば良いかを考える:一眼レフかコンデジか? レンズの選択は? - I AM A DOG
登山におけるカメラ(一眼レフ)の携行方法と周辺機材についてあれこれ考える記事 - I AM A DOG
現在私が使っている山カメラたち(2017.10現在)
一眼レフカメラから使い始めて、その後ミラーレスのシステムへ完全移行。再度一眼レフを買い足すなど、彷徨いまくっている私のカメラ選びですが、基本的にはオリンパスのOM-D系が登山用のカメラとしては中核で、あとは気分次第で使い分けていくスタイルです。
動体撮影もカバーする最強ミラーレス:OLYMPUS OM-D E-M1 MarkII
OM-D E-M1の後継機となるE-M1 MarkII。外観はグリップ周りを除くと初代E-M1と大きく変わってないものの、C-AF時の動体追従性能、連写速度、手ぶれ補正の強化、RAWとJPEGを別に記録可能なダブルSDスロット、37%容量が増えたバッテリーなどなど… 中身は全くの別物と言えるほどの強力な進化を遂げたフラッグシップ機になっています。
OLYMPUS ミラーレス一眼カメラ OM-D E-M1 MarkII ボディー
- 発売日: 2016/12/22
- メディア: エレクトロニクス
OLYMPUS マイクロフォーサーズレンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO 高倍率ズームレンズ 防塵防滴
- 発売日: 2016/11/18
- メディア: 付属品
OLYMPUS 超広角ズームレンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO マイクロフォーサーズ用 EZ-M0714PRO BLK
- 発売日: 2015/06/26
- メディア: エレクトロニクス
信頼の防塵防滴を備えたフラッグシップ「OLYMPUS OM-D E-M1」
オリンパス、マイクロフォーサーズ規格のフラッグシップ機。かつての一眼レフ機E-5(後述)に匹敵する防塵防滴と、マイナス10度までの動作保証を謳い、視認性の良いEVFファインダーにより露出補正の結果などダイレクトにファインダー内で確認できます。
OLYMPUS ミラーレス一眼 OM-D M1 12-40mm F2.8 レンズキット ブラック 防塵 防滴 OM-D E-M1 12-40mmF2.8LKIT
- 発売日: 2013/10/19
- メディア: Camera
PROレンズの基本となるF2.8通しの標準ズームM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROは、開放からキレのいい描写を見せてくれるレンズです。
OLYMPUS 標準ズームレンズ ED 12-40mm F2.8 防塵 防滴 マイクロフォーサーズ用 M.ZUIKO ED 12-40mmF2.8PRO
- 発売日: 2013/11/29
- メディア: エレクトロニクス
山で使うには望遠側の40mm(80mm相当)がやや短いですが、そんな時はデジタルテレコンで対応しています。
一眼レフカメラに比べると、充電池の持ちが寂しいこともあり、そ登山で使う際はバッテリーグリップを併用することも多いです。
OLYMPUS ミラーレス一眼 OM-D E-M1用 パワーバッテリーホルダー HLD-7
- 発売日: 2013/10/05
- メディア: エレクトロニクス
OLYMPUS OM-D E-M1を登山で使用している記事
発売直後のオリンパスOM-D E-M1を持って北丹沢の大室山へ - I AM A DOG
スイス旅行記:4日目①[晴天のアルプスハイキング:メンリッヒェン〜クライネシャイデック] - I AM A DOG
世界最小の防塵防滴一眼レフカメラ「PENTAX K-S2」
2台のOM-Dに加えて購入した、ペンタックスのK-S2。こちらはミラーレスでなく光学ファインダーを搭載した、一眼レフカメラです。防塵防滴のデジタル一眼レフカメラとしては世界最小(2015.2時点)で、キットレンズである「smc PENTAX-DA L 18-50mmF4-5.6 DC WR RE」を付けた状態では、PROレンズを装着したOM-Dと大差ない重量とコンパクトさを実現しています。
PENTAX デジタル一眼レフ PENTAX K-S2 18-50REキット (ブラック) K-S2 18-50REKIT (BLACK) 11601
- 発売日: 2015/03/06
- メディア: Camera
軽量のフルサイズミラーレス機「SONY α7(ILCE-7)」
フルサイズセンサー搭載のミラーレスカメラ、SONY α7シリーズも2017年から使い始めています。カメラのサイズ、重量はマイクロフォーサーズのOM-Dと遜色ありません。
ボディや一部のレンズ(キットズーム、ZEISS、GMなど)は防塵防滴に配慮された作りになっているようですが、オリンパスやペンタックスの防塵防滴に比べてしまうと、あまり無理はできないようです。
キットズームレンズのSEL2870やSEL1635Zというカールツァイスブランドの広角ズームレンズを付けて、登山に持って行ってますが確かに取れる絵はMFTやAPS-Cとはひと味違うかもしれません(上手く表現できませんが、写真の奥行き感やRAW現像時の余裕など)。
ただし操作性、撮影時の本体の反応、EVFの見え方などで使い慣れたOM-Dに比べてストレスに感じることも多く、さらに冬場の耐寒性能などにも不安があるのでメインの山カメラにはしづらい所もあります。
ソニー SONY ミラーレス一眼 α7 ボディ ILCE-7
- 発売日: 2013/11/15
- メディア: Camera
サブカメラとして「OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough」
信頼性の高いオリンパス&ペンタックス製の防塵防滴カメラを使っているので、基本的には全天候対応ではありますが、レンズが濡れてしまってどうしようもないレベルの悪天候や、激しい砂埃が立つような環境では、防水タフネスコンデジも活躍してくれます。
OLYMPUS デジタルカメラ STYLUS TG-4 Tough ブラック 1600万画素CMOS F2.0 15m 防水 100kgf耐荷重 GPS+電子コンパス&内蔵Wi-Fi TG-4 BLK
- 発売日: 2015/05/22
- メディア: Camera
当初は同じオリンパス製のSTYLUS TG-850 Toughを使っていましたが、その後STYLUS TG-4 Toughへ買い換え。現在も愛用中です。GPS内蔵でGPSロガーとしても使えたり、深度合成によるマクロ撮影などこのカメラならではの撮影機能も魅力的なカメラです。
【山・川・雪】OLYMPUS STYLUS TG-4 Toughを1年間使っての写真と評価をまとめてみた【レビュー】 - I AM A DOG
タフネスコンデジTG-850 Toughで南アルプスを撮る[夏休み北岳登山③] - I AM A DOG
これまで私が山登りで使ってきたカメラ&レンズ
そして、以前使っていたカメラたち。現在では全て生産完了となっていて、私の元を離れてしまったカメラになります。
鉄壁の防塵防滴と堅牢製を誇るタフ一眼レフ「OLYMPUS E-5」
オリンパスのフォーサーズ規格最後のフラッグシップ機。シャワーで洗っても大丈夫な防滴製(推奨するものではないです)と、岩場を転げても平気な堅牢製(実際にあるのですが、キズ1つ付かなかったのが不思議)を持つタフネス一眼。
フォーサーズの開発が終わってしまった現在、新品で買えるカメラではありませんが、中古価格が下がったならば使ってみると面白いかもしれません。もちろん今時のカメラに比べると高感度撮影は苦手でISO1600がギリギリ許せるレベルですが、一眼レフ時代のフラッグシップ機らしいズッシリした高級感は今のOM-Dにはないもの。ZUIKO DIGITAL12-60mm/14-54mmといったハイグレードクラスのズームレンズと組み合わせれば、山ではどんな天候も気にせず使うことができます。
OLYMPUS 標準ズームレンズ ZUIKO DIGITAL ED12-60mm F2.8-4.0 SWD
- 発売日: 2007/11/23
- メディア: エレクトロニクス
上位機譲りの高性能と軽量ボディ「PENTAX K-30」
ペンタックスのエントリークラス一眼レフながら、上位機種並の防塵防滴を実現したカメラ。レンズキットになっている高倍率ズームのDA18-135mm WRは簡易防滴を搭載し、かなりリーズナブルに防滴の一眼レフカメラ環境を揃えることができました。
PENTAX デジタル一眼レフカメラ K-30 ボディ ブラック K-30BODY BK 15615
- 発売日: 2012/07/10
- メディア: Camera
安心の防塵防滴! 初代OM-Dフラッグシップ「OLYMPUS OM-D E-M5」
E-M1のサブ機として購入しE-M1 MarkIIが登場するまで使っていたのが、このOM-D E-M5エリートブラック。E-M1同様の防塵防滴を備えているので、全天候安心して使うことのできるカメラで、価格もE-M1に比べるとかなりお手頃でした。
OLYMPUS ミラーレス一眼 OM-D E-M5 ボディ エリートブラック E-M5 BODY EBK
- 発売日: 2014/08/29
- メディア: Camera
現在はE-M5自体がMarkIIへと世代交代し、これはこれでは魅力的な防塵防滴カメラです。
OLYMPUS ミラーレス一眼カメラ OM-D E-M5 MarkII ボディー ブラック E-M5 MarkIIBody BLK
- 発売日: 2015/02/20
- メディア: Camera
オリンパスE-M1を1年弱使ってのいくつかの不満について - I AM A DOG
秋間近、御岳山から日の出山を散策して「つるつる温泉」へ - I AM A DOG
機会があれば山で使ってみたいカメラたち…
防塵防滴のカメラはニコンやキヤノンの上位機にもあるのですが、どれも重量級の高級機ばかりで、歩きながらのスナップ派の私はなるべく軽量な機材が嬉しいもの。そうなるとやはり気になってくるのは、小型の一眼レスかミラーレスカメラが中心になってしまいます。
フジフィルムのX-T1(現在はX-T2へと進化)はオリンパスのOM-D E-M1のライバルのような存在のカメラで、フジフィルムの発色の評判もあり一度ちゃんと使ってみたいカメラ。防塵防滴仕様の高倍率ズームであるXF18-135mmは、内蔵手ぶれ補正が優秀と聞きますし、X-T系と組み合わせたらオールマイティに活躍してくれそうなレンズです。
FUJIFILM ミラーレス一眼 X-T2 ボディ X-T2-B
- 発売日: 2016/09/08
- メディア: エレクトロニクス
FUJIFILM 望遠ズームレンズ XF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WR
- 発売日: 2014/07/05
- メディア: Camera
丁度フジフィルムXシリーズと山岳写真の記事があったので貼っておきます。
システムの軽さは最高――X-Photographer、バーン・リッチェル氏が語る「FUJIFILM X」 - ITmedia NEWS
ソニーα7系は発売からしばらくして、徐々に山などでも見かけるようになってきたカメラ(追記:その後α7も使うようになりました)。山での頻繁なスナップや暗所での撮影、また夜間の星景写真の撮影などには、高感度撮影に最適化されたα7S(α7S II)などは一度使ってみたくなるカメラでしょうか。
ソニー SONY フルサイズミラーレス一眼 α7SM2 ボディ ILCE-7SM2
- メディア: Camera