以前から「欲しい欲しい」と言ってきた気がするペンタックスK-S2のオーダーカラーモデル「フォレストグリーン」。発売から1年が経ち、価格もそこそこ落ち着いてきたこともあり、遂にそのオーナーとなってしまいました。
もちろんその切っ掛けは、今年に入ってK-S1を手に入れたこと。久々のペンタックスで撮る写真が楽しかったことが、このK-S2に繋がっているのは間違いありません。
しかも私がオーダーを入れたその2日後には、公式サイトにてオーダーカラー受注終了のアナウンス…。これは運命としか思えません(笑) K-S2のオーダーカラー受注は今月29日までですので、気になっている方は今が最後のチャンス!? この週末じっくりとご検討くださいませ。
PENTAX K-S2ってどんなカメラ?
さて、オーダーから約2週間弱で私の手元に届いたK-S2。既に各所で詳しくレビューされている機種ですし、やや今更感はありますが、簡単にカタログ的なデータをチェックしていきましょう。
K-S2 / デジタルカメラ / 製品 | RICOH IMAGING
本機が発表されたのは昨年2015年のCP+直前。派手なLEDと斬新なデザインでユーザーの困惑を招いた(!?)K-S1の上位モデルながら、デザインの継承はシャッター周りの一部にLEDを残すのみ。
スタイルも比較的オーソドックスな一眼レフ型となり、防塵防滴エントリー機であったK-50の後継機とも言えそうな不思議な位置づけの機種です(次期モデルと噂されるK-70は、どういった方向のカメラになるかも気になるところです)。
その他内蔵Wi-FiやNFCの搭載、バリアングル液晶を利用した自撮りモードの強化、2個の電子ダイヤルなどエントリーモデルとは思えない位に基本性能が充実したモデルとなっています。
オーダーカラーはペンタックスのお家芸でもありますが、K-S2ではレギュラーカラー3色以外にスポーツコレクション(3色)、ネイチャーコレクション(3色)と、アウトドアやスポーツという、防塵防滴機の利用シーンを打ち出したカラバリが設定されていました。そんな中で、私は本機の発表時にこのネイチャーコレクションの「フォレストグリーン」に一目惚れ。
オリンパスが、エンドースしている動物写真家の岩合光昭氏に提供している「アースグリーン」カラーと呼ばれる特別モデルのE-3/5/M1を彷彿とさせるボディカラー。機会があれば一度手にしてみたいと思っておりました。
価格.com - オリンパス OLYMPUS OM-D E-M1 12-40mm F2.8 レンズキット えんがわのにぎりさん のクチコミ掲示板投稿画像・写真「非売品カラーを発見」[1892356]
オリンパスグループ企業情報サイト
「PENTAX K-S2 フォレストグリーン」開封・外観・K-S1との比較など
発売から1年以上経ったカメラの開封の儀なんてどうでもいいと思いますので、サクっといきましょう。外箱はカラバリ専用でないいつものやつです。
付属品はこんな感じ。バッテリーはK-30、K-50、K-S1と同型の「D-LI109」。K二桁台のような単3電池は使用不可。eneloop使うとめっちゃ電池持ちして良かったんですけどね…。紙の取説はK-S1同様に、簡易的な操作のみが書かれた「スタートガイド」が付属しています。マニュアルはできれば紙で一式欲しいのですけど、エントリーモデルだけに細かなコストダウンは必要なのでしょう。
バリアングル液晶が搭載されているので、このように裏返して液晶を隠すことができます。裏側(表?)もしっかりフォレストグリーンの樹脂パーツが使用されています。PENTAXロゴも控えめでいい感じ。
バリアングル液晶を広げるとこんな感じ。個人的にはローアングル、ハイアングルがほぼ光軸ズレせずに撮れるチルト型でも充分なのですが、縦位置でのアングルの自由度があるのはバリアングルならではですね。縦位置での星撮影などにはとても有り難いです。
K-S1ではバッテリースロットと共通だったSDカードスロットですが、ちゃんと独立しています。スロット周辺は防滴のためゴムパーツでシーリングされています。
弟分であるK-S1と並べてみました。同じK-S型番でありながらデザインの共通性などはほぼありませんが、兄弟機と言われると不思議と納得してしまう2機です。
K-S1では十字キーの周囲という、面白い場所に設置されていたモードダイヤルは従来通りの軍艦部へ。個人的にはロック機構のないモードキーにはK-30時代に悩まされたこともあって、K-S1タイプは結構アリだったのですけどね。
実際にK-S1と持ち比べてみると、大きくなったグリップの効果で遙かに握りやすくなりました。そしてツインダイヤルによる操作性の向上。K-S1には何故か省かれてしまっていたユーザーモードも2種類登録できるようになったので、こちらも積極的に使っていきたい所です。
キットレンズの「smc PENTAX-DA L 18-50mmF4-5.6 DC WR RE」と組み合わせた姿がこのカメラの基本形でしょうか? 私は別々に購入したものですが、結局あるべきレンズキットの状態に落ち着きました。沈胴機構で収納時には写真のようにコンパクトに、DCモーター内蔵でAFも静かで速く、描写力にも不足のないいいレンズだと思います。
防塵防滴で設計された一眼カメラ&レンズの組み合わせとしては、これまでOM-D E-M5とM.ZD12-40mm PROが私の所有してるカメラの中で最軽量でしたが、それよりも5gほど軽い(実測840g程)のがこのレンズキットの組み合わせ。積極的にフィールドに持ちだしたくなるカメラです。
あと、K-S1では何故か知らないうちに勝手に動いてしまっていた「AF/MF」の切り替えスイッチも、多少固くなってくれたようです。
…といった感じで、一通りK-S2の外観を見て頂きました。スペック詳細や各部の操作、機能性などは既に各所で語られていますし(書くのが面倒な訳ではないです…よ?)、早速このカメラを持ちだして撮ってきた写真を見て頂きましょう。
K-S2をぶら下げて表参道でストリートスナップ
お昼から都心方面にてちょっと用事があったので、届いたばかりのK-S2を鞄に忍ばせて外出。せっかくの「ネイチャーコレクション」「フォレストグリーン」なのに、デビュー戦が都会のど真ん中となってしまった不憫なカメラです?
カスタムイメージを積極的に変えながら撮っていたので、当初一切手を加えていない撮って出しのJPEGで見て頂こうと考えていましたが、Lightroomで触りだしたら面白くなってしまったので… 結局いつも通りな感じです。
この辺の彩度低めは「銀残し」を使ってますね(更にLRで触ってますが)。
ちなみに今回の写真ですがキットレンズでなく、DA35mm F2.4という単焦点レンズ。通称「35mm安」を使って撮ったものです。1万円台と思えない位、描写性能が良いレンズですが、この通り非常に気持ち良く解像してくれてます。
さすが単焦点、レンガの直線も綺麗に… ってカメラ側の「ディストーション補正」をオンにしたままでした(笑) 以前使っていたK-30では撮影後の待ち時間が微妙に気になって常にオフにしていましたが、K-S2はオンのまま撮り続けていて全くストレスはありません。
やはりペンタックのカメラを持つと緑が撮りたくなります。ハイキー気味に飛ばしたときの緑も好きなんですよね。
「リバーサール」のカスタムイメージで撮ったコントラストの効いた写真。現像の過程でちょっとHDRみたいになってしまいましたが、これはこれで面白いかな…?と。
少し緑が見たくなり青山墓地方面を回ってみたら、紫陽花の花が咲き始めていました。そろそろ梅雨も近いでしょうか…。これはカスタムイメージ「ほのか」を使っていると思います。
こちらの強烈に彩度が上がっているのは「ポップチューン」かな?
バリアングル液晶を使って地面スレスレのローアングルで撮ってみました。
おや… 気付いたら見たことのある建物の前に(笑) せっかくですので新しいカメラを自慢しがてら、少しお邪魔してくことにしましょう。
はてなダイアリーで日記を書き始めてから十云年… 念願のまかないランチにお目に掛かることとなりました。お招き頂きましてありがとうございました。
こんな美味しそうな(そして実際に美味しい!)おかず達が毎日食べ放題だなんて、はてなのスタッフさんが本当に羨ましい。
「鶏肉の甘酢味噌蒸し」に「アボカドのコールスローサラダ」そして「ほうれん草と豆腐の卵みそ汁」、野菜たっぷりでバランスも良さそうです。
「ごちそうさまでした。とても美味しかったです!」
記念すべき初飯写真の題材が「はてなまかないランチ」だなんて、幸せなカメラですね私のK-S2(笑)
以上、K-S2での初スナップ散歩でした。
もっと高感度での撮影や、ローパスセレクターや明瞭強調機能の効果等々… みたいな作例こそ必要なのかもしれませんが、その辺はデジカメWatchさんでも見て頂くのがいいでしょう(笑)
まずは私自身が気持ち良く使えるカメラかどうか?が一番大切。そういった視点からはこのK-S2、間違いなく合格点ですね!
これからの梅雨時期には本機の防滴性能も大いに活躍してくれるでしょうし、OM-Dと使い分けつつ登山などアウトドアにも積極的に持ちだす予定(そのためのフォレストグリーンですし!)。実は来週末は湖畔でのキャンプに行く予定なので、このK-S2が大いに活躍してくれることを期待しています!
こんな記事もあります
雨の中、K-S2を使う機会がありましたので、そのレポートなど。
ズームレンズのDA16-85mmを買い足したので、K-S2と合わせて登山で使ってみました。