I AM A DOG

途方に暮れる 犬とよばれる でも生きてゆく

スイス旅行記:7日目[モントルー、レマン湖畔の古城見学&モントルー・ジャズ・フェスティバル2015]

本ページは商品、サービスのリンクにプロモーションが含まれています

スイス旅行も後半戦。4日間を過ごしたアルプスエリアの滞在を終えて、次はスイス西部のレマン湖畔の街、モントルーへと移動します。


モントルーはストラヴィンスキーやクイーンなど音楽家とのゆかりも深い街で、毎年7月には世界盛大規模の音楽フェス「モントルー・ジャズ・フェスティバル」が開催されます。我々の滞在もこの音楽フェスに合わせたものでしたが、そちらについては別のブログの方で記事を書いておりますので、よかったらどうぞ。

ツェルマット最後の朝〜モントルーへ移動

今回の旅行の一番の目的であったスイスアルプスは、これで見納め。最後の日もホテルからは素晴らしいマッターホルンの姿を見ることができました。

せっかく高倍率のコンデジを持っていたのですから、もっと望遠で撮っておけば良かったなーと今更ながらに後悔しています。

さて、アルペンエリア最後ということで、ツェルマットの街で日本へのお土産を物色していたら、たくさんの山羊たちが行進してきました。

お利口な犬。

……ということで、一気に飛んでレマン湖畔まで電車でやってまいりました。ツェルマットからモントルーまでは、「フィスプ」という駅で一度乗り換えたら後は急行列車のIRで1本。所要時間は3時間弱といったところです。

途中で言語がドイツ語圏からフランス語圏になるので、列車内の検札やアナウンスもフランス語に変わるのが面白いですね。
レマン湖畔を走る列車は、ヴェヴェイ、ローザンヌと走りジュネーブ空港まで行きます。我々も帰国時は一端ジュネーブに一泊し、ジュネーブからオーストリアのウィーンを経由して帰る予定です。


モントルー駅を降りようとすると(スイスの駅には改札がないので「改札を抜けると」的な表現ができませんw)、ジャズ・フェスティバルの大きな看板が出迎えてくれます。


モントルーのホテルにチェックイン

モントルーは湖畔に大きなホテルが並ぶレイクリゾート地。街の雰囲気もこれまで見たベルンやチューリッヒとも、山岳エリアとも違う、どことなく地中海あたりを思わせる感じ。いえ、地中海知りませんけどイメージで。

モントルー・ジャズ・フェスティバルの期間中は世界中から多くの音楽ファンがこの地に集まります。街の至るところにジャズフェスの案内が溢れお祭りムードが漂っています。


我々の泊まったホテル「ユーロテル」は今回の旅行では一番規模の大きなホテルです。こちらも予約はBooking.com経由です。
ユーロテル モントルー(モントルー)– 2022年 最新料金

部屋はチェックイン時にランクアップされてジュニアスイートとのことでしたが、見た限りは普通の綺麗な部屋といった感じですね。

湖畔のホテルなのでお部屋はレイクビュー。

昼食は露天のケバブにしました。モントルーやローザンヌ、ジュネーブの街を歩いていると、そこかしこにケバブの店があります。美味しいんですけど、そこそこサイズがあるので1個食べきるうちにちょっと飽きてしまうかも(笑)

モントルーのホテルに泊まると貰える、公共交通が乗り放題になるパス。ベルンやジュネーブではチェックイン時に自動的に貰えましたが、モントルーのホテルでは発行を頼む必要がありました(全て奥さん任せです)。スイスの街では多く導入されているシステムのようですが、日本の都市部でもぜひ取り入れて欲しいものですね。

そんなパスを使ってバスで10分程乗ってやってきたのがこちらです…。


レマン湖に浮かぶ古城、シヨン城を見学

レマン湖畔に浮かぶかのように築城された中世の古城、シヨン城です。イギリスの詩人、バイロンによる「シヨンの囚人」の舞台としても知られ…… すみませんバイロン知りませんでした。バイロンといったら一時期TOTOに在籍していたジャン・ミシェル・バイロン、何だったんでしょうね彼…。
Chillon Castle Foundation | Château de Chillon in Montreux

長きにわたってヨーロッパ南北の交通における重要拠点として機能してきたシヨン城は、12世紀頃に湖に突きだした岩盤の上に自然の理を生かした要塞として建造されました。その後歴史の渦に飲み込まれるように領主を変えながら、拡張が加えられ今日の姿になったのだとか。

外から見た以上に内部は入り組んだ作りになっていますが、見学コースがよく考えられていて、非常に見所の多い内容になっています。
シヨン城を訪れるならば最低2時間は見学時間に充てたい感じですね。我々は戻りの船の都合で1時間半ぐらいで回ったのですが、後半やや急ぎ気味だったので。

このように番号が振られたコースを順番に歩いて行きます。この番号は46番まであり、日本語のパンフも貰えるので、じっくり見ていると結構時間が掛かります。


さすが中世の古城、刑場も城の中にあります…。足下の岩はこの城が建てられる基礎となっている自然の岩盤です。

この大広間の奥にあるのが映像と音声が流れるディスプレイガイド。日本語を含む各国語対応のもので、これもかなり見甲斐があるのでここでも休憩がてらかなり時間を使ってしまいました。

かつてのトイレだそうです。用を足したらそのまま湖へと落ちていく水洗式!?


ちなみに、この日はめちゃくちゃ暑かった。7月に入ったからか、山岳エリアから移動したからか、湖畔で湿気が高いのか、日本の真夏を先取りしたかの猛暑でした。しかも日が長く暑さのピークが夕方17〜18時位にあるので、午後はひたすら暑いのです。

1階の大広間では城内で行われるモントルー・ジャズ・フェスティバルの準備が行われてました。翌日の夜にスティーヴ・ライヒのプログラムが演奏され、我々も見に来ました。

石積みの外壁と木造が組み合わせられた回廊を歩きます。ヨーロッパの古城というと、ディズニー・ストーリーに登場するようなメルヘンチックなお城が想像されますが、意外にもあのタイプのお城は19世紀に建てられたような新しめのお城がモデルになっているようです。一方」こちらはいかにも質実剛健な“要塞”といった感じ。


城内の一番高い塔からレマン湖を眺めます。こうしてみると、地形的にも湖と背後を山に囲まれた自然の要塞ですね。

正面奥に見えているアルプスの向こうはフランスとイタリアの国境が走っています。モンブランで有名なシャモニなどもこの方角のはず。切れ込んだ山を見ると、なるほどアルプス越えの重要拠点だったということも納得の立地です。

かつて使われていた甲冑や武器なども数多く展示されています。

甲冑の股間部分ってこうなっているんですね…。そりゃ必要ですよね。

城内に3つある中庭のひとつより、切り取られた青空が綺麗です。


レマン湖を走る蒸気船に乗って

さて、シヨン城の見学を終えて帰りは船で戻ることにします。

ローザンヌやジュネーブまで行くことができるこの遊覧船、外輪船の蒸気船なのです。

正に「湖上の城」ですね。

遊覧船でひと区間、ホテルのある中心部に戻ってきました。中央左手付近の背の高いホテルが我々が泊まっているユーロテル。

このエレベーター、片方が壊れていてこの巨大なホテルにエレベーターが2機のみなので、結構大変でした(笑)

エレベーターのドアが引き戸になっている不思議な作り。

部屋に戻ったらワインが置かれていました。ジャズ・フェスティバル期間のサービスなのか、部屋がランクアップされたことによるラッキーなサービスだったのか?

さて、レマン湖の夕暮れを眺めながら、念願だったモントルー・ジャズ・フェスティバルへと出掛けます…。


2015年6〜7月、スイス旅行関連記事など

Switzerland, 2015 - OKP fotolife