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スイス旅行記:6日目②[スネガまでハイキング〜ツェルマットの街でフォンデュを食べる]

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スイス旅行記、ゴルナーグラートからのハイキングの続きです。


前回はゴルナーグラート展望台からヴァリスアルプスの絶景を眺め、マッターホルンや氷河を眺めながらのハイキング、リッフェルゼーの逆さアルプスを堪能し、リッフェルベルグの駅まで降りてきました。

リッフェルベルグからスネガ・パラダイスまでのハイキングとお花畑

さて、リッフェルベルグからゴルナーグラート鉄道(GGB)の次の駅を目指すなら「リッフェルアルプ」という駅になるのですが、我々は全日に地下ケーブルカーで行ったスネガ・パラダイスを目指します。時間があれば、スネガからロープウェイで「ロートホルン・パラダイス」という3103mの展望台まで行ければというプランです。

昼食後リッフェルベルグから歩き始めてすぐの景色。正面中央がリッフェルアルプ、そして谷間の奥にはツェルマットの街が見えます。

GGBに沿った道から写真左端に見えてる道へと抜け、手前の山を回り込んで谷の向こうへと抜けていきます。

ベルナーオーバーラントでのお花畑があまりに凄かったので、ツェルマットに来てからのお花畑がやや地味に感じてしまうのは少々感覚が麻痺してしまってますが、こうして見るとやっぱり素晴らしいお花畑。

この群生している黄色い花は、手元のガイドブックと照らし合わせても種類がイマイチハッキリしないのですが、「ドッターブルーメ」「ゴルト・フィンガークラウト」「ベルク・ハーネンフス」のどれかかなぁ?と。

目指すスネガは目の前の谷を迂回しての向こうの山。ここは工事車両も通れるような砂利道で、あまりハイキングコースっぽくありませんね。

スイスアルプスの天然水? この水を飲んでよいものか悩みましたが、せっかくなので2口3口程度にしておきました(笑)

名前は分からないけど可憐なアルプスの花たち。シャクナゲっぽいツツジ科の花はクライネシャイデックでもよく見掛けました。

森林限界の下に降りてきたので、岩場だらけだった午前中と比べて緑の絨毯が多く見られるようになってきました。

この辺りになると、もはやアルプスを歩いて雰囲気もありません(?)。前日の“奥多摩感”に対して、こちらは南八ヶ岳っぽいというか… そういえば向こうに見えてる山はロートホルン(赤い角)なので、赤岳といった所でしょうか?

この明らかな氷河の白い水は流石に飲もうとは思いませんね(笑)

そんな水が貯められた池(湖?)もありました。先ほどまでいたGGBの線路があるのは中央の斜面の向こう側です。今回、あまり登りがなかったのと水の残りが心細くなっていたので、この辺りはちょっとキツかった…… リッフェルベルグからはここまで1時間半程度です。

前日に続いてまたまたスネガのライゼー。やはりこの日も午後はさざ波が立ってしまい、逆さマッターは無理…


ロートホルンには行けず、ブラウヘルトからの展望

さて、スネガからロープウェイに乗って、1つ上の「ブラウヘルト」までやってきました。更に、ロープウェイを乗り継いでロートホルン・パラダイスまで行こうと思ったら、なんとロープウェイの営業時間が終了なのだとか…。スネガのチケット売り場で教えてくれればいいのに…(苦笑)。

しかも下りの最終ロープウェイまであと30分強… さすがに、歩いて下りる元気もないので、時間いっぱいこの中途半端な場所から展望を楽しむことにします。

本来ならマッターホルンが見えるだけでも、充分な景観のはずなのですが、なんせこの数日間で絶景がインフレを起こしてますからね(笑) 中央付近の斜めに走る白い道が、午後ずっと歩いてきたコースです。

行けなかったロートホルン。確かに赤い角…。

さて、ロープウェイが動いている間に下りますか。そしてスネガからは地下ロープウェイに乗ってツェルマットへ。ちなみにこれらの乗り物、それなりに高いです。


ツェルマットの街へ

一端ホテルに戻り、トレッキングの格好から着替えてツェルマットの街へと夕飯がてらの散歩へ出掛けます。


それにしても凄い川の流れ…。日本にもこのような三面護岸の川はありますが、台風後じゃないとこんな勢いってなかなかありません。ベルンや電車移動時に見た川の多くがそうでしたが、スイスは平常時の川の水位が高いのですよね。増水とかないのでしょうか?

ここからメインストリートに向けて細い路地を抜けていきます。


ネズミ返しのある建物は、このツェルマットの街でもあちこちで見ることができます。



Matterhorn Museum(マッターホルン博物館)を見学

Matterhorn Museumにやってきました。何故か近代的なガラス張りの建物。1階が受け付けになっていて、展示スペースに地下にあります。
ツェルマットとアルプス登山の歴史が分かる博物館 - マッターホルン博物館の口コミ - トリップアドバイザー

古い建物が地下に再現され、マッターホルンにまつわる様々な歴史、文化が展示されています。


マッターホルン初登頂時に使用され、下山時に4人が亡くなるという悲劇が起こった際に切れたザイル。予備の細いザイルとのことですが、こんな細いザイルでは当然4人を支えることが不可能だったことでしょう。

1865年の初登頂時の装備の一部のようですが、4000m峰にこんな格好で登っていたなんて信じられませんね。



スイス滞在6日目にして、初フォンデュを食べる

アルペンエリアの滞在中にどこかでチーズフォンデュを食べようと思っていたので(ラクレットはメンリッヒェンで食べてますし)、この日の夕飯に食べに行くことにしました。
選んだレンストランは「Whymper-Stube」。ガイドブックなどにもよく載っているようなメインストリート沿いのお店ですが、トリップアドバイザーの評価も良さそうですし、価格の方も(スイスにしては)お手頃な感じでしたので。
Restaurant Whymper-Stube (ツェルマット) の口コミ899件 - トリップアドバイザー

そうそう、ラクレットやフォンデュなどスイスの伝統的なチーズ料理を出すお店は、どこもなんというか“豚骨ラーメン屋っぽい匂い”がしています(笑)

注文したのはマッシュルームのフォンデュとステーキ。所謂「スイスステーキ」がスイスにあるかは知りませんが、単に牛肉のステーキが食べたかったのです。このステーキはお肉も柔らかくとても美味しかったですね。それにしても付け合わせのポテトが異常に多い…。

「このポテトをフォンデュに付けて食べるのがオススメよ!」とお店の方が教えてくれました。それはわかる。

さて、フォンデュの準備として出てきたのがこちら。ゴトクの十字架とアルコールランプがオシャレです。

フォンデュはジャガイモとパンを浸していただきます。正直ジャガイモはいい加減飽きてきているのですが、うちの奥さんはかなり気に入ったみたい。当然?パンは完食できていません。


この中にマッシュルームがゴロゴロと入っていて、それがまた美味しいのです!


すっかり満腹になったのでホテルに戻ります。ちなみに時間は21時頃。ツェルマットは山間部の谷間なので、日が山に沈むのは早いのですが、まだまだ充分に明るいですね。
そういえば、このフォルクスワーゲンのパトカーはガソリン車でしょうか? 緊急車両などまで電気自動車に限定されている訳ではないようですね。

以上、ツェルマット滞在2日目でした。翌日はスイス西部のレマン湖畔の街、モントルーまで移動となります。翌日からモントルーで開催される、世界的な音楽イベント「モントルー・ジャズ・フェスティバル2015」を見に行くのがその目的。

これでスイスアルプスエリアの滞在は終わりますが、本当に夢のような4日間でした。本来なら天候の影響も考えて、ツェルマットやグリンデルワルトでは3日以上滞在するのが目安のようですが、本当に幸運なことに今の所、全日程が晴れ又は晴天。これなら以降の予定は、もう天気が崩れてもいいやぐらいの気分だったのですが、実際は猛暑というくらいの夏の日差しに苦しめられることになるのです…。

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Switzerland, 2015 - OKP fotolife