ネパール〜タイ旅行で撮った写真を整理している際に気付いて、頭を悩ませた問題です。「最初から知っていればもう少し上手い使い方ができたのに……」と後悔したので備忘録がてらまとめておきます。
海外旅行をする際は時差とデジカメの時計に注意
誰もが一度は経験することかと思いますが、時差のある国を訪れた際に、JST(日本標準時)に合わせたままのデジカメをそのまま使ってしまったことで、撮影した写真の日時(Exifデータ上)と実際の日時がズレてしまう問題。
とかく到着直後は入国審査や移動でバタバタして、デジカメの内蔵時計の設定を変えるのを忘れてしまいがち。以前、スイス旅行に行った際に2日目の途中でカメラ時計を直したおかげで、7時間手前にズレた写真が混ざってしまうこととなり、後で整理する際に随分と面倒臭かった思い出があります。
今回は3台のカメラ(OM-D E-M1 2台+TG-5)を持って行って、しかも日本・ネパール(−3時間15分)・タイ(−2時間)というそれぞれ時差のある国を移動するので、端から旅行中にカメラの時計を修正することは諦めました。
というのも私の使っているAdobeのLightroomを使えば、後からExifデータの日時調整が可能だから。3台のカメラの撮影データをPCに取り込んでからまとめて修正してしまいば、大きな問題はないはずです。
ネパールの時差はマイナス3時間15分なので、1時間単位になってるタイムゾーン調整のプルダウンメニュー一発では直せないのですが、任意の時差を指定してあげればどちらにしても一発で直せます。
それなのに、それなのにですよ……
撮影データを修正しようと思ったら何かヘン???
帰国してからLightroomに取り込んだ写真たち。ブログ記事を書く前にまずは時差の修正作業を…… とチェックを始めると何かが変です。どうもカメラによって、途中でExifの時差が既に現地のタイムゾーン合っているようなのです。
しかもタイとネパールでそれぞれに……???
ちばらくは意味が分からなかったのですが、調べてみてようやく分かりました。
どうやらオリンパスのスマホアプリ「OI. Share」でカメラとWi-Fi接続すると、その時点でスマートフォン側の時計にカメラ側の時計も同期させてしまう機能があるようです。
スマホと接続時に時刻の同期を行うので、海外での撮影など時差が生じても、GPSタグを正確に追加することができます。
Via: 内蔵Wi-Fi&OLYMPUS Image Share|コンパクトデジタルカメラ STYLUS 1|オリンパス
つまり現地に到着して、スマートフォンの時計が現地の時刻にタイムゾーンが合わせられた後に(GPSがあるので比較的すぐ変更されますね)、OI. Shareを使って撮影データをスマホに移動させたりすると、その時点でカメラ側の時計が更新されるようです。
一見非常に便利な機能にも思えますが、これを知らない状態で3台のカメラを持ち歩いて、3カ国のタイムゾーンを移動していた私の撮影データはそれはもう大変なことになっていました。
なにせ、タイから帰国して数日後に訪れた立山のデータがカメラ1台だけタイ時間のままになっているという……(涙)
①E-M1 MarkIIとスマホアプリOI. ShareとWi-Fi接続すると、その時点でスマホが取得しているタイムゾーンの時刻にカメラの時刻が再設定される(一見便利機能)
— OKP (@iamadog_okp) 2019年4月30日
②①を知らずに海外旅行の途中でOI.Shareを使うと、その時点で時計が現地時間に切り替わる……
知っていれば積極的に利用したのに
逆に事前に分かっていたら、空港に着いた時点で3台のカメラをスマホとWi-Fi接続すれば良かった訳で、それで全てのカメラの時計が秒単位まで同機されるので、複数のカメラを随時持ち替えて使うような私にとっては、本来ありがたいはずのこの機能……。
しかし知らなかったがために、カメラ1台ずつのデータのタイムスタンプをチェックしてどのタイミングで、タイムゾーンが変更されたかをチェックして修正する羽目になってしまいました。日本との時差だけでなく、想定外のネパールとタイの時差(1時間15分と短いので、切り替わったタイミングを見つけにくい)まで気にすることになるとは思いませんでしたよ。
それにしてもカメラって全世界に流通する製品ですし、内蔵時計はローカルタイムでなくUTC基準にして、カメラ毎にタイムゾーンを設定することで(どうせ言語設定するのですし)、ExifもUTC+タイムゾーンで管理する仕様になっていれば、後からの変更などももう少し柔軟にできそうなのですけどね。
オリンパス機ユーザーは海外に行ったら空港出る前にOI. Share
ということで、長々と書きましたがオリンパスのWi-Fi対応カメラを使ってる方は、海外旅行の際は空港に着いたらなるべく早めにカメラとOI. Shareの接続をしておきましょう。もちろんその際には使用スマートフォンが現地のタイムゾーンに切り替わっていることの確認をお忘れなく!
ちなみに手元のカメラだとパナソニックのGX7MK3にはワールドタイム設定の機能があって、普段使っている「ホーム」とは別に「旅行先」のタイムゾーンを設定することができます。
ソニーのα7IIもメニューのエリア設定で任意のタイムゾーンを選べば時計が修正されます。画面を見ると本体の時計はGMT(UTCとほぼ同義)を基準、時差を反映させて表示しているのかもしれませんね。
これらの2メーカーもスマートフォン用のWi-Fiアプリがありますが、カメラとの接続時に時計の自動修正もあったりするのでしょうかね。手動と自動が混在するとそれはそれでややこしいので、やはりオリンパスの独自仕様だったりするのかなぁ……(特に海外で使う予定がないので調べてません、ごめん)。
ちなみに今回旅行に持って行ったオリンパスのTG-5はタイムゾーンの選択ができますし、内蔵GPSを使った時刻の自動補正機能もあるようです(ただし、タイムゾーンは手動で切り替える必要があるそう)。
OLYMPUS ミラーレス一眼カメラ OM-D E-M1 MarkII ボディー
- 発売日: 2016/12/22
- メディア: Personal Computers
パナソニック ミラーレス一眼カメラ ルミックス GX7MK2 ボディ シルバー DMC-GX7MK2-S
- 発売日: 2016/05/18
- メディア: Camera
ソニー ミラーレス一眼 α7 II ボディ ILCE-7M2
- メディア: 付属品
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タイムゾーンが自動で切り替わるスマホだけで写真を撮っていれば、こんな悩みはないのですけども。