取り敢えず鞄に入れておくと何かと重宝する小型の双眼鏡。
双眼鏡は野鳥の観察や登山、ハイキングの際はもちろん、美術館やコンサート、観劇など様々な場面であると嬉しいアイテム。ただしせっかく持っていても使わないこともあって、なるべく荷物を増やしたくないときなどは携行品の候補から外れがちなのも正直なところです。
手持ちの双眼鏡はKOWAのYFII 30-8とPENTAXのPapilio II、どちらもポロプリズム型にしては比較的コンパクトですが、それでも重量は475gと290gなので、一眼の交換レンズにして1本分ぐらい。どちらかというと重さよりもスペースの都合で、もう少しコンパクトな双眼鏡があってもいいかなと思いました。
200gを切るクラスの軽量双眼鏡は各社のエントリーモデルが中心で、対物レンズ21mm、倍率8倍で明るさ6.8前後でほぼスペックは似たりよったり。ペンタックスのタンクローこと「8x21 UCF R」(ポロプリズム式)がまさにそのクラスで当初はこれでいいかな… と思っていましたがネットの評判を見たり店頭でも見比べた結果、オリンパスの「Trip light 8x21 RC II」を購入ました。
「オリンパス」ブランドですがカメラ同様に光学製品なので、既にOMデジタルソリューションズの製品ということになります。ロゴに関しては市場在庫の関係だと思われますし、カメラ以外でもICレコーダーなどは既に切り替わっているので、恐らくどこかの時点でOM SYSTEMブランドに切り替わるのでしょう。
基本情報|Trip light 10x21 RC II / 8x21 RC II|双眼鏡|製品・オンラインストア| OM SYSTEM公式サイト|OMデジタルソリューションズ
カラバリはパールホワイトとマゼンダ、私が買ったシャンパンゴールドの3種類。同じシリーズの10倍になるとダークシルバーがあって、一番落ち着いた色ですが明るさや視野を考えるとこの光景では8倍ぐらいが使いやすそう。6倍でもっと明るいモデルがあればそれでも良かったぐらい。
ストラップは両吊りでなく片側に付ける携帯電話やコンデジと同じタイプ。付属のストラップ長は約92cm(折り返して46cm)といったところ。首掛けには十分ですが、斜め掛けは体格や洋服次第。
このクラスの双眼鏡はスペックはほぼ横並びですし、見え方も多少の違いはありますが、そこまで大きな違いはない感じ。この製品は同クラスの中では比較的良かったと思いますが、既に使っている2製品と比べたら明らかに見え味(って言葉はある?)は落ちます。
特筆できるのはとにかく軽さとコンパクトさ。200gを切る190gという重量はほぼスマホレベルですし、ケースを外してヒンジを広げればカメラバッグのポケットの隙間などにも収まります。
本当は接眼レンズの保護キャップを使った方がいいと思いますが、値段も値段ですし使いやすさ重視でキャップも付けず、邪魔だと思ったらケースも使わずに出かける際はバッグの隙間などに突っ込んでいます。
Papilio IIとの差はたった100gではありますがジャケット類のポケットに突っ込めるサイズなので、双眼鏡を持っていくか悩むことがなくなりました。
今まではコンサートの際など双眼鏡を持っていくか迷うこともありましたが(スタンディングのライブでは邪魔だったりしますし)、取り敢えず持って行くハードルが低いので、あればあったで細かいアレコレが見えて良かった、みたいなことも(自分はプレイヤーの機材チェックとかも好きなので)。
見え方が素晴らしいとか、Papilio IIのマクロ性能のような尖った性能もありませんが、折り畳み傘的に「取り敢えず鞄に入れておく双眼鏡」としてはなかなかいい買物でした。