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日野の七生丘陵散策路を百草園駅から平山城址公園駅まで歩く:七生丘陵散策路東コース

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東京都日野市、七生丘陵のハイキングコース「七生丘陵散策路」を歩きました。

百草園の帰りに気づいた「七生丘陵散策路」とは

6月に京王百草園にアジサイを見に行った帰り、百草園の前から丘陵の雑木林の中を歩いて百草園駅に抜ける「七生丘陵散策路」というハイキングコースがあることに気づきました。


帰宅してから調べてみると、「七生丘陵散策路」は日野市によって整備されているハイキングコースみたい。
「日野市」のウォーキングコース一覧|「区市町村」から探す|トーキョーウォーキングマップ

「七生丘陵(ななおきゅうりょう)」は日野市の南、浅川の右岸に沿って伸びる丘陵で、かつて存在し日野と合併した「七生村」にちなんだ呼び名。多摩丘陵の一部であり、多摩動物公園や高幡不動尊、百草園、平山城址公園などがこの七生丘陵に含まれます。
七生丘陵に行ってみよう - 日野市観光協会

そういえば以前、高幡不動駅から平山城址公園駅まで「かたらいの路」(こちらは東京都の整備によるハイキングコース)を歩いた際にも、「七生丘陵散策西コース」の案内看板を見ていたようです。
かたらいの路コース~多摩丘陵の尾根のさんぽ道~|トーキョーウォーキングマップ

この「かたらいの路」と「七生丘陵散策西コース」さらに長沼公園の「野猿の尾根道」などを結んだ多摩丘陵の尾根道は、かつて京王電鉄によって「野猿峠ハイキングコース」として整備され、高尾山口駅の開業前は都内屈指の人気ハイキングコースだったそう。多摩ニュータウンが開発されるよりも昔の話です。

多摩丘陵その2 - 日野市観光協会
多摩地域がベッドタウンになる前は、百草園から平山城址公園、さらにはその先、八王子市の野猿峠あたりまでの多摩丘陵は都内からの絶好の日帰り行楽地でした。
事実、北に遮るものがない丘陵の尾根からの眺めを目玉にした「野猿峠ハイキングコース」が京王電鉄によって整備され、多くのハイカーで賑わっていました。

歩きやすくなる七生丘陵散策 - 日野市観光協会
七生丘陵は八王子市にあるミシュラン三ツ星の高尾山ほど観光地ではありません。
それでも、百草園、多摩動物公園、多摩テック、そして高幡不動尊があり、また、住宅開発によって失われた部分もあるにせよ、まだ多くの緑が残り、里山の雰囲気を味わえる場所もあり、なだらかな道が続き、小さなお子さんでも無理なく歩けてしまいます。

さて、「七生丘陵散策路」は京王線の百草園駅〜多摩動物公園駅間の「七生丘陵散策路東コース(約5km)」、さらに多摩動物公園駅〜平山城址公園駅間の「七生丘陵散策路西コース(約4.2km)」に分かれていて、繋げて歩くと10km弱の丁度いい感じのハイキングコースになりそうです。

七生丘陵散策路東コース~起伏に富んだ自然ハイキングコース~|トーキョーウォーキングマップ
七生丘陵散策路西コース~丘陵の季節を味わう~|トーキョーウォーキングマップ

最近、運動不足だったこともあって先週の木曜日に歩いてきました。多摩丘陵のニュータウンに残る緑地を繋ぎながら、一般道6割、緑地の未舗装路4割、所々で展望も開けたりと良い感じのハイキングコースでした。

まずは「七生丘陵散策路東コース」から。コースは東京都福祉保健局の案内ページからGoogleマイマップに保存しておけばスマートフォンで確認しながら歩くことができます。

京王線・百草園駅から七生丘陵散策路東コースへ

京王線の百草園駅からスタートします。

その前に分倍河原駅前の「焼きあご煮干しらぁめん 碧猫」でエネルギー補給。ジャンプ+の『ラーメン赤猫』が好きなので、ずっとこの店名は気になっていたのでした。ドロドロの煮干しポタージュのようなスープ。美味しかったですが、かなり変化球なラーメンなので、次回は別のメニューを食べてみたい。

改めて百草園駅、今回コースを示す道標や看板は見つけた限り、写真を撮るようにしています(そのせいで枚数多い……)。一般道を繋いだコースなので多少道を間違えても遭難する訳ではありませんが、コース通りに歩きたい場合はこれらの目印を見落とさないように歩くと良いでしょう。

すぐに「落川大宮神社」。丘陵の高低差を利用した細い階段を登るとお堂があります。

車1台がなんとか通れるような道の細い住宅街に入って行きます。

まだ明るい時間帯なので花などを撮りつつのんびりと……。

道標は全ての分岐にある訳ではありませんが、「七生丘陵散策路東コース」の方はかなり充実しています。

6月に百草園の帰りに歩いた際、この辺りに居たねこ。

ダブル箱座りねこ。

路地の奥から未舗装路に入って行きます。

多摩丘陵のひだを斜めに横断するハイキングコースなので起伏もそれなりに。

百草園駅→多摩動物公園駅→平山城址公園駅の向きだと、多摩川、浅川の流れる沖積低地から北西方面へと多摩丘陵に切り込んで行くので、全体的に登りの方が多いかもしれません。

スニーカーでも十分に歩けるコースですが、雨の後などはぬかるみもありそうなので注意。緑地はヤブ蚊も多いので虫よけスプレーは必須。平山城址公園駅まで歩くなら、途中で増し塗りしてもいいぐらい。


この階段を下りると「京王百草園」の目の前に出ます。


百草園の隣にある「百草八幡宮」。

この写真は6月に立ち寄ったときのもの。

少しだけコースを外れると、洋画家・小島善太郎が晩年を過ごした住居兼アトリエ跡に作られた「小島善太郎記念館」。週末のみの開館のようです。



緑地を繋いで「百草台自然公園」へ

コースに戻って「枡井緑地」「朝日山緑地」の間を抜けて行きます。


「朝日山緑地」、百草園の裏手あたりですね。晴れていれば富士山も見えそう。



見晴らしの良い「枡井西公園」。正面に見えているのひときわ大きい建物は帝京大学。


丘陵を少し下って「三角点公園」。どこかに三角点があるかと少し探してみましたが分かりませんでした……。


「百草台自然公園」でまた登ります。もしかしたらコース上で公衆トイレのある公園はここぐらいかも?(他ったかもしれませんが、あまり気にしてませんでした)


「百草台自然公園」の展望台に出ます。見晴らしが良いのは展望台よりも少しだけ外れた場所。

多摩川がある北側の展望が開けています。

多摩川に掛かる日野バイパスの石田大橋やその向こうには中央自動車道。遠くには西武ドームや西武遊園地の観覧車も見えています。

多摩モノレールの万願寺駅。

反対側には帝京大学の八王子キャンパス。

こちらもよく目立っている塔のような建物。一体何でしょう……?


塔がある敷地の横を抜けて行きます。

東京都水道局の「三沢配水所」でした。

災害時の給水拠点になっているのだとか。


トカゲが居ました。尻尾が再生していますね。



高幡台団地第二緑地を歩く

再び少し下って谷を越えます。この辺りに「三沢」という地名がありますが、この谷のことでしょうか?


谷の底には水が流れていますが、地図を見る限りは川という訳ではないようなので、周辺の団地などからの配水を集めている水路かもしれません。水の行き先は地形的に恐らく程久保川へ?

湯沢福祉センターの横から車道を外れます。多摩丘陵にはこのような車道をショートカットするような、車両が通行できない遊歩道がたくさんあります。



ツクツクボウシとアブラゼミの抜け殻……?

一般道から「高幡台団地第二緑地」へ。この入口は夏場は雑草が生い茂っていて道標も分かりにくいですし、地図を確認してないと通り過ぎてしまうかもしれません。

入口こそ夏草に覆われてますが、少し進めば足元はハッキリします。発酵した樹液の匂いがそこら中から漂っていて、カブトムシやクワガタの多そうな雑木林。途中何度か分岐がありますが、大きな方の道を選びましょう。


ここで直角に曲がります。

角の木も樹液だらけ。クワガタらしき黒い甲虫が飛んでいて気になったのですが、それ以上にスズメバチだらけだったので離れます。

高幡台団地第二緑地は、七生丘陵散策路東コースで歩く緑地では最も広い緑地帯、ややトリッキーなコース取りになってますが、ほぼ道なりで分岐の際の道標を見落とさなければ大丈夫でしょう。




丘陵を下って多摩動物公園駅へ

住宅地の向こうに多摩モノレールの線路と多摩動物園の正門が見えました。

明星大学。

緑地から住宅地に下りて、しばらく住宅地と明星大学の間を歩きます。


明星大学周辺、突然道標が充実します。

突然このような路地に突入するのが面白い。



「ここから先は山道です」

……というほどではないので安心してください。

この緑地を抜けたらもうゴールは近い。


京王線・多摩動物公園駅の裏手?に出ました。こんな道があったんですね。


多摩動物公園駅に到着。これで「七生丘陵散策路東コース」は一旦ゴールとなります。
ちなみに七生丘陵散策路はコースの周辺にコンビニ等は見当たらなかったので、飲み物などはスタート時に準備しておきましょう(ここまでで480mlの水筒が丁度空になりました)。

まだ日没まで時間はあるので、引き続き「七生丘陵散策路西コース」を歩く予定ですが、トイレ休憩がてら「京王れーるランド」に立ち寄ってみることにします。

ということで次回は「京王れーるランド」と後半の「七生丘陵散策路西コース」を歩きます。奥多摩ならぬ多摩ハイク、なかなかに面白いです。