日野市と八王子市に跨る平山城址公園から長沼公園を歩いてきました。
- 七生丘陵散策路の先を尾根伝いに歩いてみる
- 15時過ぎに平山城址公園駅をスタート
- 平山城址公園を歩く
- 行き止まりの尾根道と廃屋
- 平山城址公園と長沼公園の間の住宅地を歩く
- 長沼公園と野猿の尾根道
- 殿ヶ谷の道から長沼駅へ
七生丘陵散策路の先を尾根伝いに歩いてみる
先日、七生丘陵散策路を歩いた際、「平山城址公園」のすぐ隣に「長沼公園」なる大きな緑地が続いていることを地図で確認しました。同じ丘陵の続きであり、かつて高幡不動尊から「野猿峠ハイキングコース」というひと続きのハイキングコースがあったことを知り、今回は平山城址公園の先を歩いてみることにしました。
野猿峠ハイキングコース - Wikipedia
コースは京王線の平山城址公園駅から七生丘陵散策路を辿って長沼公園まで歩き、丘陵の尾根部分を西に進んで長沼公園へと移動して長沼駅に下りる1駅分のプチハイク。Googleのタイムラインに記録されていたログでは約5.7kmといったところ。先日歩いた「七生丘陵散策路」や「かたらいの路」に繋いだら半日のハイキングコースとしても丁度良いかもしれません。
15時過ぎに平山城址公園駅をスタート
家で昼を食べてから準備して平山城址公園駅をスタートしたのは15時過ぎ。登山だったら怒られる時間ですが、市街地の公園ハイクなので何も問題なし。個人的に早起きをしたり、なんなら午前中から活動するのすらダルいタイプなので、ランチ後にのんびり出かける市街地の丘陵ハイクは案外合っているのかもしれません。
平山城址公園駅前ある、平山城址公園と長沼公園を結ぶハイキングコースの案内。これをモデルコースににしつつ、長沼公園は尾根を歩いて野猿峠まで行ったら長沼駅へと下ります。
こちらも駅前にある「七生丘陵散策路西コース」の案内ずですが、平山城址公園駅を出てすぐにコースが二股に分かれているので、前回歩かなかった側を歩いて平山城址公園を目指します。
最初のランドマークは正面の「宗印禪寺」。
宗印禪寺に沿って隣接する墓地との間の細道から丘陵へと登って行きます。
少し登って振り返るともうこの見晴らし。中央付近に左右に走る緑が多摩川支流の浅川。浅川の流れる沖積低地、その先の一段高くなったあたりが日野台地。遥か先には奥多摩の山々が見えます。
早速丘陵の雑木林に突入します。高尾山や奥多摩まで行かなくとも東京には多摩丘陵がある!
今回は中望遠の画角、花や虫はLUMIX G 42.5mm F1.7を付けたGF10で撮っていますが、それ以外の広角は全てPixel 6aで撮ったものです。なかなか使えるのではないでしょうか?
この緑地はすぐに終わって住宅地に出ます。
浅川のカーブが見えました。個人的にあまり馴染みのない川なのですが、釣りもできそうで良い雰囲気。
この先で先週歩いた七生丘陵散策路(西コース)に合流します。
「平山季重神社」。こんな間を開けずにまた来ることになるとは。
平山城址公園を歩く
ここから「平山城址公園」の敷地、この先は七生丘陵散策路から外れたコースとなります。
多摩丘陵(七生丘陵?)の尾根に沿った道。尾根の右手は日野市、左手は八王子市、低山でもちょっとした丘陵でもやはり尾根道は良いものです。
クズの花があちこちに咲いています。
東西に細長い「平山城址公園」今回歩いたのは「西園」部分となります。「東園」も合わせてじっくり歩いたらそれだけで、良いハイキングコースとなりそう。
展望台になっている「六国台」。周囲は気に木に覆われていて北西方面が少し開けています。かなり巨大な山座同定盤もあります。
丁度、特徴的な大岳山がよく見える方角ですね。
同定盤の正誤表。多すぎでは……。
案内図を見ていて気になって「猿渡の池」を少し戻って見に行くことにしました。丘陵の反対側(南側)へと下りて行きます。
「猿渡の池」。尾根から流れた沢の水を集めた池とのこと。規模は小さいですがちゃんと山ですね。
雰囲気は良いですがとにかく蚊が多いのƒ∂で虫除けスプレーはお忘れなく。
直接「六国台」へと上がる道で戻ります。
再び六国台。
行き止まりの尾根道と廃屋
この先行き止まりになるようですが、一応尾根道を行けるところまで。
しばらく進むと廃屋がありました。
打ち捨てられた車。なかなかに雰囲気のある廃屋ですね。
ググってみると「六国亭」というレストランの跡のようです。かつて賑わったという野猿峠ハイキングコース時代の名残かどうかは分かりませんが(看板などもう少し新しい時代のようにも感じますし)、2000年代に放火よる火事があり廃墟化が一気に進んだそう。
尾根の左側は東京農工大の敷地です。
遂に行き止まりとなって私有地の看板がでてきたのでここで引き返し。地図を見るともう少しだけ頑張ると尾根を抜られそうですが、仕方ありません。
六国台の辺りまで戻って尾根を下ります。草だらけでここも少々分かりづらいですが……。
ここからしばらく住宅街。
平山城址公園と長沼公園の間の住宅地を歩く
丘陵側に不思議なコンクリートの建造物。なんだろう?と思って回り込むと……
「ヒルサイド テラス平山城址」というマンションでした。
suumoにも記事がありましたが、多摩丘陵の斜面に作られた見晴らしの良いマンションで、棚田のような大きなルーフテラスが各部屋にあるのだとか。ただしエレベーターがないらしく、上の方の部屋は大変そうですが(宅配や引っ越し業者の人が)、足腰が達者なうちに住むなら最高でしょうね。
目の前の道路でもこの長め。マンションからの景観はさそ壮観なことでしょう。
平山城址公園と長沼公園の間に走るS字カーブの坂を登って行きます。
この辺りも振り返れば普通に展望台。
浅川と地平線の間にあるのがJR中央線。JR豊田電車区も見えています。
左手側に伸びている尾根が長沼公園の緑地です。
長沼公園と野猿の尾根道
それでは長沼公園へ。一気に階段を尾根まで上がります。
ありました「野猿の尾根道」。
長沼公園の案内。東西(地図では上下の左端)に伸びる野猿の尾根道から細かなな支尾根がたくさん浅川方面に伸び、その間には多くの沢が流れています。これは完全に山です。
長沼公園の東端から眺める平山城址公園方面。一続きの尾根ですが、尾根の通り抜けはできません。
そして野猿の尾根道。16時過ぎの太陽ですが、まだまだ明るいです。
これだけ大きな緑地だど、虫や動植物もかなり楽しめそう。コゲラにしてはかなり大きな音のドラミングが聞こえましたが(長野かと思った)一体何がいたのでしょうね。
東屋がありました。
ナイス展望!
右手前に見えているのが長沼橋。浅川と湯殿川の合流点です。橋の奥に見える水は川でなく「さいかち堰」なる古い用水(上村用水)の名残の沼。中央線の線路や八王子バイパス(16号)の新浅川橋も見えています。
もう少し野猿の尾根道歩き。
尾根の南側が開けている場所もあったりなど。
長沼公園頂上園地。トイレもあります。
「峠の小さな美術館」「鎌田鳥山」などの間を抜けて行きます。
支尾根から長沼公園駅方面に下りられる道が途中いくつもあります。
長沼公園の南西の角。ちょっとしたすり鉢状の斜面の広場となっていました。
長沼公園の「野猿峠口」。この先もう少し抜けると野猿街道に出ます。野猿峠は多摩丘陵を南北に抜ける際の峠ということになるようですね。
ここで野猿の尾根道はおしまいです。ここから西も緑地が点在しているので上手く繋ぎながら高尾山方面まで抜けられそうな気もしますが、それはまた機会があれば(やってる人は結構いそうですね)。
殿ヶ谷の道から長沼駅へ
そろそろいい時間なので、このまま長沼公園の中を歩いて駅を目指します。
トレイルカメラが仕掛けられていました。どんな動物が居るのでしょう……?
近所にこんな歩き甲斐のある緑地があるのは羨ましいですね。
高低差のある公園は素晴らしい。
もう普通に山歩きをしている気分になれます。
支尾根のコースと合流したりとか。
支尾根に沿って沢が流れている。そしてやはり水場の近くは蚊が多い。
下りてきました。沢からの水はそのまま浅川方面へと流れて行きます。
振り返ると丘陵の上には月。
そして平山城址公園から長沼公園に掛けての多摩丘陵の尾根。「ヒルサイド テラス平山城址」も見えています。
京王線「長沼公園」は高架になっていました。15時から歩き初めて、日没前には府中に戻れるのが嬉しい。
ちなみに今回もスタートとゴール付近以外にはコンビニなどはなし。トイレは両方の公園にありますが、自販機も特に見当たらなかったので(探せばありそうです)ペットボトルか水筒の携行はお忘れなく。
多摩丘陵のハイキングコース、こうして歩いてみるとなかなか面白い。京王線に乗って高尾山口まで行ってしまっても良いのですが、あちらはそれなりに賑わっていますし、より近所に高低差のある自然の中を歩ける静かなコースがあるなんて、改めて良いことに気づきました。
あとはやはりランチを食べてからのスタートでも日没までに安全に歩けるのも良いですね。今までは多摩川左岸の武蔵野台地の緑地が多かったですが、これからは多摩川右岸の多摩丘陵にも目を向けて行くことにします。