夏休み南アルプス日記、第2弾は北岳肩の小屋からの日没&日の出前後のショータイム。初日はやや曇も多かったものの、日が傾くにつれて徐々に東方面の空から晴れていきました。
ちなみに、北岳肩の小屋からの各方角の位置関係ですが、北に甲斐駒ヶ岳、東回りに甲府盆地、その奥に八ヶ岳、奥秩父山塊、手前に鳳凰三山、南東方向に富士山。標線を挟んで西には遠く中央アルプス(木曽山脈)、そして北西方面には仙丈ヶ岳、その奥には北アルプスの山々まで見渡すことができます。南には北岳がそびえているので、間ノ岳方面を眺めるには北岳山頂まで行く必要があります。
肩の小屋のテント場は稜線の東側に少し下りた所にあるので、丁度目の前に富士山、そしてご来光を眺めることができます。日没、夕陽を眺めるには、稜線に出れば西側の空も当然見ることができます。(これは2日目にテントを張った、北岳山荘のテント場も同様です)
8月21日 日没ショー
日没よりも1時間以上前、まずは正面の富士山にかかっていた雲が晴れ、ピンク色に染まっていきます。
北岳の影?と光の境が鳳凰三山からテント場にかけて注ぎます。
そして富士山は完全な影富士へ…。「北岳からの富士山の形が、裾野まで一番左右対称に見えて美しい」とは肩の小屋のおじさんの言。
稜線に移動すると、西の空にはやや雲が多いものの、そこには幻想的な景色が広がっていました。
そして日没。
マジックアワーに広がる北アルプスの山々。中央が槍ヶ岳でしょうか?
北の空と甲斐駒ヶ岳。
完全に日が沈み、テント場に戻ると北東の空に稲光。甲府盆地の先、八ヶ岳方面でしょうか? 雷雲を遠くから見下ろすという経験はなかなかできるものではありません。
8月21日 星空
雲が結構残っていたので満天の星とはなりませんでしたが、充分に美しい星空が広がってきました。北斗七星と北極星は分かりますね?
富士山方面は長時間露光するとすぐに明るくなってしまいます。
星空と稲光というコラボレーションは初めて目にしました。
星空そっちのけで、ずっと稲光ばかり撮っていました(笑) 写真の左下に写ってるテントの中ではとっくに奥さんがスヤスヤと眠っております(笑)
今回、荷物軽量化のため、マンフロットのミニ三脚PIXIを使ってみました。水平出しがやや難しいですが、この程度の夜景撮影になら充分使えますね。というかLVでの水準器表示のさせ方を、咄嗟に見付けられなかった私がアホ。↑の傾いた富士山とか酷いですが(苦笑)、トリミング修正するとそれはそれで味気なかったのでそのままです。
8月22日 日の出ショー
そして翌朝。一度、3時過ぎに目を覚まし、あまりの眠さにご来光登山(北岳山頂へ)を断念して(笑)、再度4時過ぎにテントから顔を出したら、素晴らしい光景が広がっておりました。
西の空に広がる雲海、そして富士山、空には三日月とオリオン座。
北東側も一面の雲海。
徐々に地平線が明るくなり…
富士山の周りも染まり出します。
来た来た!
朝焼けに赤く染まる北岳とテント場。
今日は良い天気間違いなし!(そして1つ前のエントリへ…)
もう少し続きます。
今週のお題特別編「はてなブログ フォトコンテスト 2014夏」