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バックパック型のカメラバッグ「ロープロ/フリップサイド400AW」を使ってみた

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少し前に友人の動物写真家より「ザック(バックパック)タイプのカメラバッグを使ってみない?」と連絡を貰いました。サポートブランドが付いたため、それまで使っていたバッグを譲ってくれるとのことでした。


それが、この「ロープロ フリップサイド400AW」です。1.4テレコン付きのサンニッパを装着したニコンのフルサイズ一眼をこのバッグに詰めて、北海道のヒグマを追いかけていた友人。色々な想い出が詰まったであろうバッグを譲って貰えるとは、光栄なことです。
丁度、レンズ&バッテリーグリップ付きのカメラを、2セットまとめて持ち運べるバッグを探していたこともあり、ありがたく譲り受けることとなりました。

「ロープロ フリップサイド400AW」ってどんなカメラバッグ?

メーカーサイトの商品解説が、端的で分かりやすいので引用します。

http://www.hakubaphoto.jp/products/detail/0221080027-4H-00-00
全天候型の高機能カメラバックパック。地面に下ろさずに収納物を取り出せる背面アクセス機構。折畳式三脚マウントやスリップロックアタッチメントループ、メモリーカードポケット、オールウェザーAWカバーを装備。

2017.7 フリップサイドシリーズがリニューアルされ、本製品もフリップサイド400AW2へとアップデートされました。背面アクセス機能はそのままに、ノートPCやタブレットの収納スペースが追加されています。

フリップサイド400AWにカメラを収納してみる

スペック的なものはメーカーサイトを見て頂くとして、私がどのようにこのフリップサイド400AWを使うことにしたか、以下で紹介していこうと思います。

* *

400AWは1気室タイプのカメラバックパックになっていて、付属の仕切りを使って、自分の使いやすい形に中身を区切ることができます。中型の一眼レフ機に望遠レンズ+複数のレンズを運ぶことを考えられているようですが、私はマイクロフォーサーズ機用に仕切りを調整してみました。

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まずは、2台のOM-Dを向かい合わせにしてみます。中型一眼レフを2台収納する場合は、この形がいいようですが、かなりデッドスペースが発生してしまったためボツ。

色々と試行錯誤した結果こんな形になりました。バッテリーグリップを装着したOM-D 2台(E-M1+E-M5)にそれぞれ、望遠レンズを含むPROレンズを装着した上智で、収納できてきます。仕切りの調整はちょっとしたパズルゲームのようでした(笑)

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さらに、交換レンズや外部ストロボ、その他の撮影機材や水筒などの荷物もカメラ周囲のスペースに収納することが可能です。

一気室ということでカメラ一式を詰めたら他の荷物が入らなそうにも見えますが、フロントのポケットがかなり大きめに作られています。レインウェアや地図、ファーストエイドキットなど日帰り登山の荷物程度は充分に詰めることが可能です。

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また、ポケット内側には細かい仕切りの付いた小物入れもあるので、交換バッテリーなどの小物類も整理して収納できます。

ザック底にはレインカバーが収納されていて、三脚を付けた状態でもカバーを掛けることができました。これで雨の中の移動もバッチリ。
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上の写真では三脚をサイドに固定していますが、三脚用のマウントもあってフロントポケット下のチャックを開けて引き出すことができます。

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マウントを使うことで、バッグのセンターに三脚を固定することができます。

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重量級のカメラ機材を運ぶためのバッグということで、背中に当たる部分にもパッドもちゃんと入ってますし、割としっかりしたウエストベルトが付いているので、背負ってみると腰で重量を分散してくれています。

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ずんぐりむっくりに見える形状からは想像できない位に背負い心地もいい感じです。

そして、このウエストベルトを止めた状態でバッグを体の前面に回すことで、このような体勢での機材の出し入れが可能となっています。

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これならレンズやカメラの落下も防げますし、実際にやってみるとかなり便利です。

OM-D×2台と三脚、日帰り山装備を詰めてトレッキングをしてみた

ということで先日の岩殿山ハイキングは、このザックを使って山道を歩いてみました。2台のOM-Dはバッテリーグリップを付けずに、2台ともb-grip UNOのクイックリリースプレートを装着。レンズはM.ZD 7-14mm PROにM.ZD 40-150mm PROという組み合わせです。山でレンズ交換したくないので、標準ズーム域は捨てました(笑)

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両サイドの空きスペースにはガスコンロとカートリッジ、食料のカップヌードル、そして2Lの水を入れたハイドレーションパックが入りました。思ったよりも水がパンパンで、少々チャックが締めづらかったですが…。

CAMELBAK(キャメルバック) アンボトル 2.0L FGTS 1821233

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  • 発売日: 2012/05/10
  • メディア: スポーツ用品

更にフロントのポケットにレインウェア等を詰め、2セットのカメラと水2Lと含む日帰り登山の荷物が全て400AWに収まりました。

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両サイドのポケットを使ってトラベル三脚とストックをセット。写真では同じ側に付けてしまってますが、実際は水と三脚の位置を逆にすることで重量バランスを取っています。

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だいたいこれで400AW 1.6kgの自重込みで10kg強という重量。テント泊の荷物よりは軽く、日帰り登山にしては多すぎる感じの重量だと思います。

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この荷物を背負って都合5時間弱歩いてみましたが、普段の登山用ザックに比べて特別負担に感じることもありませんでした。これ以上の荷物となると、登山用ザックの方が間違いなく快適でしょうし、そもそもこれ以上の荷物が入らないので…(笑)

餅は餅屋、カメラはカメラバッグ? 機内持ち込みもOK!

今まで山を歩くならなにより登山用ザックだろう、と考えていたのですが、カメラを持ち運ぶのならやはり専用に作られたバッグの方が、カメラの保護、安定性では安心できますね。テント泊やアルプス山行でない、撮影メインのトレッキングならば、このようザックを選択肢として選ぶのもアリだと感じました。
特に荷物を下ろさずに中身にフルアクセスできるというの仕組みは、なかなか新感覚の使い心地。2台のカメラを使い分けるような撮影には、かなり重宝してくれそうです。

あと、このロープロ400AWですが、ネットの情報によると偽物(コピー商品)が結構出回っているそうです。
価格.com - 『作りが2種類ある?』 ロープロ フリップサイド400AW パイングリーン/ブラック のクチコミ掲示板
チャックのパーツやレインカバーなど見分けるポイントがいくつかあるようですが、Amazonのマーケットプレイスなどで極端に安い価格で売られているものは注意した方が良いかもしれません。ヨドバシやビッグカメラなどで買う分には間違いないようです。

また、フロントポケットに荷物を詰め込みすぎない限り、飛行機の機内持ち込みが可能なサイズですので、海外旅行などの際に大切なカメラ機材を手荷物としてまとめておく用途にも良いでしょう。
* *

ちなみに同様の背面アクセスタイプのバッグだとMindShiftGEAR(マインドシフトギア)からも同様の仕様のバッグが出ていて、今年のCP+でもチェックしたのですが、後発ということもありかなり作り込みもいい感じです(その分値段もお高いですが…)。

マインドシフトのザック型カメラバッグだど、サイドからカメラを入れたサブバッグだけ取り出せる「ローテーション180」というシリーズも非常に魅力的なのですよねえ。

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