西武グループが「としまえん」を2023年にかけて、段階的に閉鎖する検討をしているらしい…… なんてニュースが今月はじめにありました。そういえば、冬季限定でプールを使って管理釣り場になるという「としまえんフィッシングエリア」。この管釣りも近い将来利用できなくなってしまうかも? ……なんて話を、どこかの飲み会で話していたところ「それなら一度みんなで行ってみましょう、そうしましょう」ということになりました。
で、先週の日曜日に行っていたワケですが、8人参加の3時間で釣れたのは3人のみとなんとも切ない結果。一応初心者の方にキャストを教える係を買って出ましたが、魚を釣って貰うまでには至りませんでした。自分が釣れたヒットルアーを即人のラインに結んで回るなどしたものの……。
普段、管釣りに行っても魚をキープすることはないのですが(ヤマメやイワナは欲しい人がいればキープする程度)、この日は釣り初挑戦の人もいたので、釣ったニジマスキープ+釣れなかった人に1人1尾プレゼントされるニジマスをお持ち帰りにして、合計十数匹のニジマスをゲットした我々一団。
その後、某所に移動してワイワイやってる最中、エラとハラワタ等の処理をしてくださる親切な方などもいたりして、せっかくなので我が家もニジマスを2尾お持ち帰りしました。
としまえんニジマスがさばかれる一方で、ヤシオマス(栃木県水産試験場で生まれたニジマスの全雌三倍体)を食べる機会にも恵まれ、ニジマスの持つポテンシャルの高さに驚愕するなども……。いやぁ、サーモントラウトを上質にした系の身質で大変美味でした。
ヤシオマス、地元のホテルや飲食店で消費されてあまり東京に出回らないそうですが、とても美味しい魚なので機会があればぜひ。那須高原あたりでも食べられるところがあるようです。
栃木県養殖漁業協同組合 | ヤシオマス
さて、としまえん産の普通ニジマス。ニジマスは今まで何度も食べてはいますが、現場で塩焼きで食べるか(雰囲気込でそれなりに美味い)、大きな魚体なら切り身にして、ムニエル等でタルタルソースをぶっかけたらそれなりに食べられるのですが、基本的にとにかく蛋白な味なので、なかなか美味しく食べるのが難しい。川魚のクセは少ないので食べやすいといえば食べやすいのですが……。
そこで思いついたのが干物。平湯温泉の温泉旅館「栄太郎」に泊まると朝食にニジマスの一夜干しが出てきて、これがなかなか美味しいのですよね。ということでデロデロに酔って帰宅した深夜に干物作りに初挑戦。
……といっても干物なんて作ったことないので、教えて貰ったこちらの記事を参考に。
下処理済のニジマスを開きにします。魚さばくの下手くそで泣ける……。
塩水への漬け込みはジップロックで。塩分濃度は11〜12%ぐらいだったかな。約1時間。
キッチンペーパーで水気を拭き取って、バットの網に乗せてラップ等はせずに冷蔵庫へ。外干しする網がなかったり、屋外の排気ガスなどが気になるようなら、冷蔵庫干しでも干物は作れるみたい。確かに冷蔵庫って乾燥してるので、ラップ忘れるとすぐカピカピになる。
深夜の2時頃から干しはじめて翌日の午後。既に身がモチモチっとして干物感が出てます。まだ少ししんめりしているので、そのまま夕飯の時間まで冷蔵庫で干し続けました。
皮目から焼いてます。川(カワ)の魚は皮側から……ホントか?
焼き上がり。うん、これは美味い。ニジマスの味ではあるけど、蛋白な味が少ししまった上に塩気も効いているので、旨味が増した印象です。
干物効果なのかは分からないけど、塩焼きだと気になる腹回りの小骨や背骨まで食べられるようになっています。
ということでこれから管釣りに行ったら、全リリースでなく干物用に少しお持ち帰りしてもいいかも。ニジマスでこれなら、イワナやヤマメだともっと美味しかったりするのでしょうか……? 機会があればそちらも試してみたいものです。