2月11日、建国記念の日から翌12日にかけて東北地方の福島県から山形県にかけて車旅行をしていました。例によって宿も取らず、使いそうな荷物を車に積んだら、後はいきあたりばったりの車旅。
順序が逆になっていますが12日の西吾妻山もこの旅行の一貫、というかメインイベントでした。
- 東北でスノーハイク&スノーモンスター狙いの連休計画
- 予定変更、猪苗代の前に山形・蔵王へ……!?
- うっかり来てしまった、山形蔵王温泉スキー場
- 真っ白だった地蔵山頂駅とスノーモンスターらしき・・・・
- 樹氷高原駅のスノーハイク:スノーがすごい!
- 湯船の底から湧き出る蔵王温泉「すのこの湯 かわらや」
- 唐突に結婚記念日ディナーで蔵王牛
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東北でスノーハイク&スノーモンスター狙いの連休計画
ワケあってこの1年、週末を使った泊まり山行が計画できない我が家。今回は祝日である2月11日の翌日に妻の有給を加えて連休とし、山行計画を立てることにしました。前日からの降雪もあり雪崩警報の出ていた北ア方面は避けて、八ヶ岳もいつでも行けますし(?)…… ここで候補に上がったのが普段はなかなか行けない東北方面。自宅から猪苗代あたりまででも、通常の山行ではそこそこ遠い白馬エリアよりもプラス1時間掛かる距離です。せっかっくなので足を伸ばしてみようかなと。
気になる山は色々ありますが、今回は東北のスノーモンスター(エビの尻尾現象で巨大化した樹氷群)を見に行こうと。天気予報は11日は残念ながら朝方まで雪からの終日曇りですが、12日は晴れ。メインは12日に見据えて、蔵王と並んでスノーモンスターの名所(?)として知られる福島の西吾妻山に登る計画を立てました。ここまでが前回の記事に至る経緯。
前日に少々バタバタしたこともあって、11日に日付が変わってから少し仮眠して朝4時頃に自宅を出発。初日は移動日にして、猪苗代の周辺でスキーを楽しむか、裏磐梯まで行って五色沼あたりでスノーハイクも悪くないかなとそんな緩い計画です。
予定変更、猪苗代の前に山形・蔵王へ……!?
しかしながら東北道を走りながら色々と調べていると、おりからの暖冬で猪苗代エリアといえども今年はスキー場の雪が少ないらしい、なんて情報もチラホラ。そこでふと「どうせこっちまで来ているのだから(那須あたりを走行中)いっそ蔵王まで行ってしまうのはどうだろう?」と。
蔵王なら青空が見えなくとも、スキー場のリフトだけで比較的気軽にスノーモンスターのあるエリアまで行けるみたいです。……そこで、急遽車の中で蔵王山へのスノーハイクの登山計画を作って提出。上手く行けばロープウェイから片道1時間程度のスノーモンスターハイクが楽しめるかもしれません。突如、西吾妻山の前に、スノーモンスターの本場、山形蔵王へ?
ということで磐越自動車道に入る郡山ジャンクションはスルーして、安達太良サービスエリアにてトイレ休憩。はじめての安達太良山は半分雲の中でした。まあ翌日また来ますし。
安達太良SAを過ぎた頃から東北道は雪になりました。しかもかなり降っています。
二本松以降は周囲の景色が霧氷となり、なかなか車窓の楽しいドライブです。
福島ジャンクションで東北道から東北中央自動車道へ。山形新幹線と並走するように米沢から山形市へと北上するコース。昨年、酒田へ行った際は山形自動車道を使いましたが、蔵王ロープウェイへのアクセスとしてGoogle先生が選んだのがこのコース。
結果的には片側1車線区間が多く平均速度の遅い東北中央道より、山形道を使った方が正解だったかも(帰りは山形道にしました)。
うっかり来てしまった、山形蔵王温泉スキー場
山形神山インターで下りて、雪の積もった峠道を上がり蔵王ロープウェイ前の駐車場に到着したのは10時過ぎでした。蔵王連峰は宮城県と山形県にまたがるかなり広い山域ですが、いわゆる温泉&スノーリゾートとして有名なのは山形県側の「山形蔵王温泉スキー場」と呼ばれている一帯。
蔵王温泉の温泉街を中心にして、複数のスキー場やロープウェイがあるのですが、最も高い標高まで行けるのが2本のロープウェイを乗り継ぐ「蔵王ロープウェイ」です。
簡単なスノーハイクの準備をして、蔵王ロープウェイの乗り場へ。スノーモンスターが見られるロープウェイの地蔵山頂駅までのチケットは、往復で大人3000円。中間地点のの樹氷高原駅までなら往復1500円。天気が悪いなら樹氷高原駅の近くを散歩するだけでも、多少の樹氷は見られます。
蔵王ロープウェイでは夜間の樹氷ライトアップ、樹氷幻想回廊ツアー等のイベントも行われているようです。最新の樹氷の情報はFacebookページなどでご確認ください。
蔵王温泉スキー場
蔵王ロープウェイ(東武グループ)
蔵王ロープウェイ(Facebook)
東武グループによる運営、2つのロープウェイを乗り継ぐ蔵王ロープウェイは、山麓線は大型のゴンドラが2台で10分起きの運行。スキー、ボード客以外に我々のようなハイカー、普通の観光客も大勢乗り込むので、かなり混み合います。この日は土曜日ですが、乗り込むまで30分以上並びました。
一定の標高を過ぎると周囲の木々が突然樹氷(霧氷)に変化します。蔵王に樹氷が発生する気象について、ゴンドラ内でもアナウンスがありますが、公式サイトのこの辺にも載ってます。
蔵王の樹氷ですが駅名の通り、樹氷高原駅からスノーモンスターが見えるシーズンもあるようですが、今年は暖冬ということもあって樹氷の育ち具合は芳しくないようです。それでも地蔵山頂駅まで行って、そこから歩けばそれなりのモンスター地帯まで行けるようですが……。
樹氷高原駅から地蔵山頂駅までは山頂線で、こちらは複式単線自動循環式ゴンドラ(フニテル)という少し珍しいシステムみたい。谷川岳ロープウェイと同じかな?
樹氷高原駅から先は一気に雪深くなりますが、同時にお天気もこの通り……。うーむ。
真っ白だった地蔵山頂駅とスノーモンスターらしき・・・・
地蔵山頂駅に着いたものの、外は強風とホワイトアウトなので、とりあえず構内のレストランで軽く食事でも…… と思ったら、外から避難してきた観光客で大混雑だったので、立ちカウンターでコロッケとココアで最低限のカロリー補給。あとは持ってきたゼリーを吸う。
レストランから見える外の光景。おお、これが始めて見るスノーモンスター!(感動うすめ)。
ワカンを装着して強風吹き荒れる外へ。うーん、真っ白。
スノーハイクの目標は熊野岳(蔵王山)でしたが、このホワイトアウトぶりだと厳しそうです。とりあえずGPSを頼りに、近くの地蔵山を目指してみます。


ハイキングコースもトレースも見えない状態なのでGPSを頼りに斜面へと突っ込みます。
一面真っ白の中、チラホラと見えてくるスノーモンスター(のなりかけ)。


西吾妻山のスノーモンスターを見た後だから分かりますが、これはまだ成長途中のモンスターですね。ここにさらにエビの尻尾が育つことで立派なモンスターになるのでしょう。


たまーにガスが晴れて青空らしき空が見えますがすぐに真っ白に……。
お天気の中で見たらまた印象も変わるのかもしれませんが、とにかく真っ白。この辺りまで来ると若干モンスター感が出てきたかもしれません。なぜだろう、はじめて見るのに感動がない(笑)



支柱とエビの尻尾が続いているのが見えました。これを辿って行くと……。
地蔵山山頂(?)に到着。やったぜ虚無。
地蔵山頂駅からは10〜15分といった所ですが、この先へ行っても何も見えさそうですね。残念。
こりゃダメだ。完全なホワイトアウトになって迷う前に戻りましょう。GPSがないと行きのトレースも見えません。
地蔵山頂駅に戻ってきました。しばし天候待ちしてみましたが、このまま回復はなさそうな雰囲気……。
一瞬ガスが晴れてせいぜいこの程度。


山頂駅屋上の展望台もこの虚無っぷり。展望台とは?
樹氷高原駅のスノーハイク:スノーがすごい!
樹氷高原駅まで下りてくると少し青空が見えるようなので、ちょっとブラブラしてみましょう。
おお、樹氷と青空が見えてる。



山頂駅方面は相変わらずガスの中。複式単線自動循環式、なるほど。
ユートピアって何だろう?と思ったらゲレンデの名前みたい。
海外からの観光客が写真撮りまくってます。インスタ映え狙いかな。
樹氷とスキーヤー。
M.ZUIKO 45mm PROレンズで撮るとランドネっぽい雰囲気で面白いことに気付き(中望遠単焦点で背景をボカしてるだけです)、しばらく妻とカメラを交換しながら遊んでしまった。
ついタイトルや本文スペースを作ってしまう編集者しぐさ。
なんてことを後でツイッターに投稿したら、プロい返しをいただきました。スノーがすごい!(笑)
ランドネチックにざくっと作ってみました笑 pic.twitter.com/ccyrDR2nUB
— 森山憲一 (@kenichimoriyama) 2020年2月11日
ありがとうございます笑
— 森山憲一 (@kenichimoriyama) 2020年2月11日
ランドネ的にするポイントは
1)オーバーめの露出
2)明朝体
3)クレヨンで書いたような飾り文字
4)なんとなくのワンポイントイラスト
素材の写真がいかにもだったので、ついやってしまいました。失礼しました。
再びガスってきたので山麓線ロープウェイに乗り込み……
ロープウェイの中から周囲の樹氷を撮ったら、窓の傷やら曇りでなんだか幻想的な写真になりました。
ロープウェイの中からの方がそれっぽい写真が撮れるのでは?(笑)
駐車場まで戻ってきました。
湯船の底から湧き出る蔵王温泉「すのこの湯 かわらや」
せっかく蔵王温泉にいるのだから日帰り温泉へ。やってきたのは「すのこの湯 かわらや」。
川原の上に在る温泉で「かわらや」だそう。川原の底から温泉が湧きだしているところに、底をすのこをにした湯船を作って空気に触れる前の源泉に入れるようになっているのだとか。ちょっと意味がよく分からないけど、なんだか面白そう。
源泉掛け流しは色々とありますが、源泉湧きっぱなしははじめて。湯温は少々熱いものの、そもそもの泉質にパワーを感じる(妻などはかなりビリビリしたそう)いいお湯でした。
湯船は4人でいっぱいですし、洗い場も2人分のみなので、混み合うときはあまりオススメできませんが(近くに大きな入浴施設はいくつかあるみたい)、駐車場が空いてそうなら入ってみると面白いかも。
唐突に結婚記念日ディナーで蔵王牛
さて、実はこの日2月11日は我が家の結婚記念日でもあります。ここ数年は山に行ってることが多く、あまりちゃんと祝う雰囲気ではないのですが、せっかくなので何か美味しいものでも食べたいなと。
山形といえばやはり肉だろうと、山形駅の近くまで移動して、ネットで評判の良さげな鉄板焼き屋さんにやってきました。ステーキ鉄板焼きの「神室」さん。


ビールはもちろんノンアルコールで。


蔵王牛(サーロイン)のステーキコース「羽黒」を注文。自分はステーキだけ少しグラムアップで。前菜、焼き物、サラダ、ステーキ(蔵王牛)、ご飯に味噌汁、と満足なコースでした。





値段もかなりリーズナブルでお酒を飲めないのが申し訳ないぐらい(代わりにノンアルビール3本頼んだ)。すっかり満腹になってしまったので、この夜はラーメンは食べられそうにありませんね。
大人しく福島まで移動することにしましょう。
その後、山形蔵王インターから乗って山形道〜東北道〜磐越道と走って猪苗代磐梯高原インターまで160kmちょっとの移動。道の駅 猪苗代(広くて夜も暖房の効いたロビーと綺麗なお手洗いが嬉しい)にて翌日に備えて休むことに。翌日の様子は1つ前の記事になります……。
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