I AM A DOG

途方に暮れる 犬とよばれる でも生きてゆく

公園の池の上を飛ぶ白黒トンボの飛翔写真を撮ってみたい…

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トンボに関心を持つようになったことで撮ってみたくなったのが、トンボの飛翔中の写真です。

実際のトンボについて以前より気にするようになると、トンボという虫の主戦場は何かに止まっているときよりも、やはり飛んでいるときだと感じるようになります。
飛んでいる小さな昆虫にピントを合わせて写真を撮るなんて、花の周りを飛び回っているような条件でもなければ、自分には不可能な世界のように感じていましたが、図鑑などを見ていると流石はプロの仕事と言いますか、美しい虫の飛翔写真が数多く掲載されています。

せっかくトンボについて興味を持ったのだから、自分でもこんな写真を撮ってみたいと思うようになりました。

この日は地元でトンボに出会えそうな場所を探しながら、水路沿いを歩いているうちに公園の池に出ました。昨年の秋には赤とんぼの産卵も見られた人工の池です。池の上を見ていると黒っぽいトンボが飛んでいます。しばらく観察してみると決まったコースではないものの、比較的同じような場所をずっと飛んでいる感じ。このトンボ、一箇所に腰を据えて撮影をするには丁度いいかもしれません。

遠くには飛んでいかないものの一箇所でホバリングすることも殆どないので、最初はファインダーに捉えることもできませんでしたが、徐々にまぐれ当たりで撮れるようになってきたのがこのトンボ。腰のあたりに白い色が入った「コシアキトンボ」という種類のトンボのようです。

この他にも別のもう少し大きなトンボを見掛けましたが、道路の上を低空飛行していたり、池の上でももっと広い範囲を時間を掛けてパトロールしている感じのトンボで、狙って撮るには難しそうだったので今回は対象をこの白黒のトンボに絞りました。

見ていると休むことなくひたすら飛び続けているようで、しばらく撮影したり池の周りを歩いて観察していましたが、このトンボが何かに止まっているのを見たのは2回だけでした。あれだけ飛び回っているとエネルギーも消費しそうですが、同時に狩りや食事もしているのでしょうかね。

ズームを引いて構図を広く取ったり、トンボとに距離が離れたらそれなりにファインダーには入れやすくなりますが、その分解像感は落ちてしまう。近距離でビシッと撮ることが理想ではあるものの、今は数を撮って少しでも当たりを増やして行くしかなさそう。

撮影設定については、試行錯誤中なので簡単に。
基本的には野鳥の飛翔シーンと同じくC-AFでの連写ですが、トンボの場合はファインダー内に収められている時間が一瞬なことが殆どなので、常時プロキャプチャーモードのキャプチャー状態からピントが来たと思ったらシャッター。動画を回しっぱなしでピントが来た瞬間を抜き出す感じかも? カワセミやツバメの撮影でも使ってる方法ですが、飛び出しの瞬間を狙うような他にも動体撮影にプリ連写は必須の機能です。
シャッター速度は1/1000秒以上、レンズはあまり明るくないM.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 ISを使っていたのでISO感度オートで上限ISO12800に設定(ノイズは現像で対応)。40-150mm F2.8 PROのような明るいレンズの方がシャッター速度や感度に余裕は出ますが、被写体との距離が一定ではないのでどちらを選ぶかは状況次第。実際400mm(800mm相当)は結構使いますし、100mm側も使うことがありました。

また、ドットサイトはあった方が効率は良いと思いますが、カメラの見た目がやや大袈裟になってしまうことと、使わなくてもある程度飛びモノ動きモノを撮れるようになりたいとも考えているので、最近は少し使用を控えてます。ドットサイトなしの両眼視はあまり効果がなかったので次回は使ってみるかも……。

今回、一番大きくいい感じに撮れたのはこのあたり。といってもトリミングしていますけど。撮れた瞬間はファインダーでピントもしっかり来たと思いましたが、帰宅してチェックしたら目標にはまだまだ遠い感じでした。

白と黒のツートンカラーだと思ったら、胸部に黄色の条が入っているんですね。撮影中は背景を考えている余裕もありませんでしたが、望遠なので結構いい感じにボケてくれました(笑)

たまに別の個体が飛んでくると縄張り争い?のような状態になります。メスは腰が黄色いそうなので、これはオス同士。最大で3匹ぐらいが争っているような状態を見ました。

ちなみに立ち上がった状態で少し俯瞰気味に撮るとピントが抜けづらく多少撮りやすいものの、背景が水面になってしまうのと、背中側を撮る感じになってしまうので、やはりローアングルから真横を狙いたい。

ここから背景が変化していますが、郷土の森博物館の池に移動しました。最初の池からは距離にして数100mの距離なので、ここでも飛んでいるのは全てコシアキトンボでした。


こちらの池は蓮の葉と水の反射でいい感じの背景ができるので、もう少しピントが来て欲しかった……。

あとは既に午後の日差しで光量が落ちていたので、もっと早い時間から撮影するのが正解かも?

この日、2回目に見たコシアキトンボが止まったところ。

ふとファインダーから視線を外したら、蓮の葉の上を小さなトンボがふわふわと飛んでいました。

クロイトトンボかアオモンイトトンボかなぁ???

さらに水面に視線を移したらアメンボが交尾してました。

前々回の金色のショウジョウトンボもですが、今回のコシアキトンボもきっと以前から常に身近にいたのでしょう。こんなパンダカラーのトンボがいることも知りませんでしたが、少し興味を持って視点を変えるだけで、いつも見ていた景色もまた違って見えてくるものです。散歩はつくづく奥が深い!?