相変わらず時間を作っては地元で鳥を撮っています。鳥果の方はそれほど上がらないものの、出かけると最低1万歩から多い日は2万歩近く歩くので(iPhone計測)、ただでさえ運動をしない上に山にも行けてない現在、いいウォーキングにもなっているのがこの探鳥活動です。
前回も書いたようにそろそろカワセミの飛翔シーンを撮ってみたい私。プロキャプチャーモードにも頼りつつ、積極的に飛んでるカワセミを追いかけられるよう、色々と方法を模索しているところです。といっても、とにかく動体に対してカメラを振り回すのが下手過ぎて、当分は満足な結果は得られそうにないのですが……。
そんな試行錯誤の中で、先週試してみたのが動画モードで撮影すること。OM-D E-M1 MarkIIには「4K動画切り出し」なる機能があって、4K撮影した動画の中から静止画を切り出すことができます。
OM-Dムービー E-M1 Mark II | デジタル一眼カメラ OM-D | オリンパス
切り出せるのは4:3から上下が大きくクロップされた3840×2160サイズのJPEG画像になりますが、動画ということでひたすら連写撮影しているような状態なので、プロキャプチャーや人力での連写よりも確実にカワセミが飛ぶ瞬間を押さえられるのでは……と。
撮影場所は例によって三鷹市の野川一帯です。
4K動画切り出しでカワセミを撮る
実はE-M1 MarkIIで動画モードを使うのは初めてのことで、当初はモードダイヤルを動画モードに合わせて撮ってしまったのですが、それだと露出設定がデフォルトではオートになってしまい(変更は可能)シャッター速度の設定ができないままでの撮影となってしまいました。
結果的に動画のシャッター速度が全く足りてない被写体ブレを量産してしまいました。
うーん、せっかく良い感じのシーンに出会えていたのに残念です。
しかし4K動画切り出し、JPEGではありますが結構綺麗な画像が切り出せます。
川でのカワセミ撮影ですが、まずカワセミを探す作業があります。すぐに見つかることもあれば、30分以上歩き続けて見つからないこともしばしば。さらに撮影距離に近づく、あるいはカメラを構える間に逃げられてしまうことも。普段通っている野川のカワセミは細い木々の隙間に止まることが多いので、障害物の合間を縫って無事にカメラを構えられるかは運次第。
探し歩いて、距離を詰めて、アングルを探して…… ようやく撮影体勢に入れた後、カワセミが狩りをするか、移動で飛び去ってしまうかも運次第。どの方向に飛ぶかも読み切れないので(突然向きを変えて飛んだりします)、待ちながらカメラの設定を考えて、ようやく巡ってきたチャンスで失敗するとなかなかにショックが大きい(笑)
よくあるのはカメラの設定を変えている間に飛んでしまう。体が疲れてきて体勢を変えたこちらの動きで逃げてしまう(その間に限ってファインダーやピントがズレてる)など……。そんな日に数回の機会でカメラの設定が間違っていた場合などは、やはり激しく自己嫌悪。でも、それもこれも含めて野鳥撮影の醍醐味なのでしょう。まだまだ修行が足りません。
ということで、シャッター速度優先モードでの動画撮影は次回以降に持ち越し。
4K動画切り出しはうまく使えば今まで見過ごしてしまったようなシーンも撮れそうなので、上手く取り入れて行きたいと思っています。ちなみに、いつもは撮らないうんち(注:鳥の排泄は糞と尿が同時)シーンも、動画で撮っているとつい切り出してしまいますね(笑)
高速シャッターだったらこのうんちシーンは撮れてなかったかもしれません(笑)
シャッターチャンスが難しい動きの激しい小鳥も、動画から切り出すと意外と綺麗に撮れていたりと。
ドットサイトを導入してみる
カワセミなどの野鳥を撮るようになって、近いうちに導入することになりそうな気がしていたドットサイト(照準器の一種)。ファインダーの狭い視野で動く鳥を捉えることは非常に難しいので、肉眼で照準を合わせるドットサイトを併用することで、素早い被写体の動きを追えるようにするアイテムです。カメラの取り付けると少々大げさなので迷ったのですが、結局使ってみることにしました。購入したのはもちろん(?)、オリンパスの「ドットサイト照準器 EE-1」です。
詳しいことはしばらく使ってからレビューできればと思いますが、先週1度だけ使用してみました。自宅でファインダーとドットサイトの光軸を合わせてはいましたが、やはりフィールドでは被写体との距離が毎回変わるので、ドットサイトの光軸もその都度調整する必要があります。
この辺は慣れもありそうですが、最も多様する距離で光軸を合わせて、あとはズレた状態を脳内補正しながら使う方がいいかもしれません。
最初はどう活かせばいいのか分からなかったドットサイトですが、被写体を見つけてからカメラを構えてファインダー内に被写体を捉える際、先にドットサイトを見ているとかなりスムーズなことが分かりました(狭くて被写界深度の浅いファインダー内で探す必要がない)。
木の枝の奥でちょこまか動き回っているシジュウカラも一発でファインダーに捉えることができます。
何をしているのかと思ったら虫の卵(?)を食べているみたい。
カワセミに関してはまだまだ追いかけるレベルには程遠いですが、まずはドットサイトに慣れながら上手く使えるようになりたいもの。先述の動画機能と組み合わせてみるのも良いかもしれません。
ちなみに、当初はカメラのアクセサリーシューに付けたドットサイトを覗きつつ、構図やピントは開いたバリアングル液晶のライブビューでチラ見する作戦でしたが(上の屋内調整のイメージ)、試行錯誤の一貫としてドットサイト用のブラケットも導入してみました。
私は左目が効き目なこともあって、右目ファインダーでの両眼視は以前から諦めていたのですが、試してみたところ練習してみる価値はありそうかなと。今週からはこの機材で挑戦します。
その他の先週の様子。
この日は曇り空だったのでISO感度を上限ISO3200にしてみましたが、やはり厳しいかな……。
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