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深大寺門前から神代植物公園の水生植物園と深大寺城を歩く

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先日行った神代植物公園。美味しい蕎麦&天ぷらを食べた後、神代植物公園の施設のひとつ「水生植物園」に向かいました。水生植物園も本園同様に最近まで臨時休園が続いていた場所になります。

深大寺の門前を抜けて行く

神代植物園の「水生植物園」は本園(有料区域)の南東側にあり、間には国分寺崖線(ハケ)と深大寺があります。ということで、深大寺を抜けて行くことにします。本園のレポートはこちら。

左手に見える咲くが神代植物公園(本園)です。

神代植物公園の深大寺門が見えてきました。こちらでもチケット購入(現在、事前予約が必要なのは本園と同じです)、入退場ができます。

深大寺北門側の参道と茶屋。


深大寺 元三大師堂。なんやかんやで深大寺に来たのも10年ぶりぐらいかもしれない。

深大寺境内にある高低差は国分寺崖線です。

深大寺 本堂。




深大寺 山門。



表参道とアジサイ。前回も紹介していますが、この辺りは国分寺崖線(ハケ)からの湧水が豊富なこともあり、蕎麦(深大寺そば)が名物となっています。

神代植物公園の外にもアジサイスポットは結構あります。


「深大寺不動の滝」と名付けられている湧き水。この他にも深大寺周辺には約30箇所の湧水が確認されているそうです(調布市内の湧水 | 調布市)。


国分寺崖線のハケ下にある神代植物公園 水生植物園」

そして神代植物公園の水生植物園へ。深大寺は国分寺崖線沿いの武蔵野面に切れ込んだ谷戸のような地形にあるのですが、その谷戸の立川面からの入り口部分にあるのががこの水生植物園です。開園時間は9時半〜16時半ですが、入園は無料となっています。

水生植物園の敷地は大きく2つに別れていて、谷戸の低地(立川面)部分は小川が流れている湿地帯で、ここが植物園のメインエリア。谷によって武蔵野面から切り離されたように見える一段高くなった島状の台地(残丘というよりは武蔵野面の岬の張り出しになるのでしょうか)側は深大寺城跡となります。


まずは湿地帯の水生植物園を歩いてみます。深大寺周辺の豊富な湧水が野川に向かって流れる流路となっているので、元々ある程度の湿地だった可能性もありますが、詳しいことは分かりません。地図を見ると流れは住宅地の中を抜けて野川に流れ込んでいます。


湿地帯の中は木道が整備されています。なかなかいい雰囲気。

今はカキツバタを始め、アヤメ科の花が色々と咲いています。種類はよく分からず……。




白い葉が特徴的なハンゲショウ(葉の半分が白くなるので「半化粧」って由来のよう)。てっきり、ミズバショウなどのサトイモ科なのかと思ったら、ドクダミ科の植物だそうです。


水田も作られていて、正に谷戸的な風景が広がっています。


ホタルブクロを見ると山が恋しくなります。

ゼンテイカの仲間の園芸種でしょうかね。

水生植物園の一番奥まで行くと、中央自動車道の高架が見えています。多摩川の沖積面〜立川面と高架で走ってきた中央道は、武蔵野面に入るとハケの段差により高架が消えてしばらくは地上を掘削された道路となります。


ハケの斜面を上って深大寺城へ

続いて湿地帯から深大寺城へと向かいます。鎌倉時代に作られた平山城の跡のようです(国史跡)。

雑木林の中のポツンとアジサイ、良いですね。



なかなか良い雰囲気の雑木林。

少し斜面を登ると、深大寺城跡。

改めてこの場所の地形をスーパー地形で確認してみましょう。南側は国分寺崖線(ハケ)、東側には谷戸があることで東南方向に突き出した小さな舌状台地の先端です。立川面とは15m程度の標高差ですが、人工的な構造物の少なかった昔は見晴らしもよく、築城に適した地形だったのかもしれません。

中央付近の縦長の凹が水生植物園の湿地

第一郭跡。やはりかつては南側が一望できる場所だったようです。




土橋、空堀や土塁も見られます(本来の土橋や空堀は覆土によって埋没保存されているようです)。



芝生広場が広がり、建物の柱跡が椅子的な石柱として残されています。


西〜北側の土塁。確かに城と言えば城っぽいかも。


そば畑もあります。

それではそろそろ戻りましょうか……。
帰りは調布駅まで歩いて京王線で帰ろうかと思いましたが、水生植物園から小さな丘を超えれば「深大寺天然温泉 湯守の里」がすぐなので、結局行きと同じくシェアサイクルで戻ることにしました。


比較的近所にありながら、近場に手頃な緑地が多いせいかいままであまり足を運んで来なかった深大寺エリアですが、こうして歩いてみるとなかなかに魅力的な場所でした。今回足を運べていない「神代植物公園 植物多様性センター」や「調布市 野草園」にも行ってみたいですし、神代植物公園も季節が変わればまた見どころはありそうですね。

野川散歩のたびにいつも近くを歩いてることもありますし、今後はこちらの深大寺エリアにも散策を足を伸ばしてみたいと思っています。

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