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途方に暮れる 犬とよばれる でも生きてゆく

DxO PureRAW 2があるのでOM SYSTEM OM-1のISO高感度を積極的に使ってみた(ISO3200 - ISO25600)

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OM-1のRAWに対応したDxO PureRAW 2を買ってみたことだし、もう少しOM-1の高感度域を積極的に使ってみることにしました。


いつもの野川ハイク、光量の落ちる薄曇りの午後に出かけてみました。

普段はカメラの設定はISO感度の上限をISO3200〜6400程度にしているのですが(主に高速シャッターでの連写時)、今回は上限を常用感度最高のISO25600まで持ち上げてみることにしました。よく考えたら常用感度として用意されているのだから最高まで使わないと勿体ないですよね!?

まずはISO3200。これぐらいは以前から使っているのでPureRAWを通せば問題ないことも分かります。

ISO4000。キセキレイって常に動き回っているのでシャッター速度が遅いとすぐ被写体ブレしがち。これは1/1000秒。ちなみに水面って高感度が苦手な被写体、かつノイズリダクションの効果も薄い気がします。

これもISO4000。シャッター速度落としても撮れるコサギですが、カメラの設定変えなくて良いので……。

15時半を過ぎてぐっと光量が落ちててのカワセミをISO6400(1/1000秒)。以前まではこれぐらいを限界だと思ってましたが、1/1000秒で切れるならまだまだ余裕がありますね。

飛翔のシーンなども撮りたいとシャッター速度を1/1000〜2000程度に設定していると日中でもガンガンISO感度が上がってしまいまうので、普段はシャッター速度を下げて“被写体ブレせず、感度が上がり過ぎず”を狙うのですが「後でPureRAW 2を使えばなんとかなる」と思うと、かなり気が楽になります。

ISO6400でマガモ。

ISO10000でカワセミ。16時を過ぎてほぼ日没時間ですが、明るい場所なのでまあまあ綺麗。というかカワセミ棒っぽい枝ですね……。不自然だしこういうの設置するのはやめて欲しい。

ISO128000で対岸の猫ちゃん(ただしピントは手前の枯れ葉)。お尻を川に付けているのかと思ったら護岸ピントブロックの上に座ってました。

ISO12800でカワセミ。ディティールは溶けてますが日没時間の光量でもまだ1/500秒でシャッターが切れます。

ただし1/500秒となると飛翔は普通に被写体ブレをしてしまいます。あと暗いせいかC-AFの追従も悪くなるので、動体撮影はかなり厳しくなってきます。

そんな暗さの中でもしっかり魚を撮れるカワセミの目の良さよ……。ここまでISO12800。シャッター速度は1/100秒、レンズが600mm相当なのでOM-1でなければかなり限界かもしれません。

ISO16000。

ISO20000まで上がりました。シャッター速度は1/30秒。

これだけ被写体が大きいのは、少しずつ私が近寄っているのですが、カワセミがこちらを警戒することがない位に周囲は薄暗くなっています。恐らく肉眼では、そこに鳥がいることに気づかないぐらいの状況です。

OM-1の常用感度最高のISO25600。PureRAWの力も大きいですが、思いのほかよく写っています。

こうやって積極的に高感度を試してみると、思いの他使えることが分かります。
使っていたレンズは40-150mm F2.8 PRO+MC-20なので、望遠端でF5.6。よりコンパクトな75-300mm F4.8-6.7 II でも十分使えそうですし(ただこのレンズは暗いとAFが厳しくなる)、100-400mm F5.0-6.3 IS のような800mm相当クラスのレンズも、感度を上げれば今までより使えるシーンが増えると思うと、システムのコンパクトさを生かした撮影がより楽しめそうです。そうえいばあと2段分の拡張感度もあるのですよね……。

OM-1, ISO25600, SS 1/100, PureRAW 2

最後にPureRAWを使ってない、ISO12800 / 16000 / 20000 / 256000の写真(Lightroomでのノイズキャンセルも行ってない)を貼っておきます。確かにノイズは多いですが別にこれはこれでダメではない。画質的に失ってるものはありますが、なにより撮れることが大事ですし、本来カメラが持っている感度の上限を自分で狭めてしまう(結果的に撮れるものの幅も狭めてしまう)ことの方が勿体ないと感じます。ノイズ耐性、ノイズ処理云々よりも、まずは積極的に使って撮影機会を増やすことがなにより重要であると感じました。




PureRAW処理前後の写真のスライダー比較はこちらの記事に追記しておきました。