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LUMIX GX7 MarkIIIレビュー①:GX7MK3を野鳥撮影に使ってみる

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先日購入したパナソニックのミラーレスカメラGX7MK3を今週の鳥散歩で使ってみました。

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GX7MK2からの買い替えなので(MK2もまだ手元にありますが)、既に日常の食卓写真用途で活躍中のGX7MK3ですが、せっかくなので外にも持ち出して色々な使い方をしてみたいと思います。

Panasonic LUMIX DMC-GX7MK2で野鳥を撮ってみよう

ということで早速試してみたのが、最近のお楽しみである野鳥の撮影。本来ならOM-D E-M1 MarkIIを使う場面ですが、せっかく20M画素になってAFも前世代より進化しているGX7MK3なので、どの程度野鳥撮影に対応できるのか使ってみることにしました。

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レンズは普段使っているオリンパスのED 40-150mm PRO+MC-20、そのままではホールド性が悪いのでGX7MK3にはハンドグリップのDMW-HGR2を装着しています。この状態でいつもどおりに歩きながら撮影してみましたが、バランスの悪さや使いにくさは感じませんでした。

少し離れたところにいるコサギたちを撮影。ピント面の描写は若干線が太いようにも感じますがまあ概ね問題ないでしょう。大きな被写体ならばフォーカスもスムーズです。

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もちろんカワセミだって撮れます(3:2で撮ってますが左右はノートリ)。このような枝に止まった小さな被写体だと、なかなかピントが来ないことがあります(E-M1 MarkIIだと一発なのですが……)。

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連射はメカシャッター、電子シャッター共に秒間9コマ。上手く反応できれば撮れることもある。

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どうもアウトフォーカス部分がざわついてる気がするのですが、レンズの性能なのか、ボディとレンズの相性なのかなんとも……。オリンパスのPROレンズってもう少し描写が良いと思っているのですが、同じ状況で E-M1 MarkIIと比較してないのでなんともですが、改めて比べてみても良いかも。

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モズやジョウビタキ、1週間ほどフィールドを開けていたたら急に姿を見なくなって寂しく思ってましたが、まだ居てくれました。この冬から鳥散歩を初めたので、冬鳥が少なくなるのは寂しいですね。

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さすがにここまで近いとピントもしっかり来て、羽根の細かな描写も確認できます。

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この距離まで近づいたカワセミがこの描写。一応ピントは来てるのですが、エッジ部分もいまいち綺麗じゃないような…… 気のせいだろうか。

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同じ場所でGX7MK3とE-M1 MarkIIで撮った写真がありましたが、E-M1 MarkIIはプロキャプチャー使うために高速シャッターでISO感度が上がっているので、比較にならないかも……。それよりも同じホワイトバランスと現像設定なのにここまで色味が違うことに驚きますね。

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GX7MK3:ISO640 1/800秒
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E-M1 MarkII:ISO1600 1/2000秒

やはりAFは被写体が小さいと反応が悪いです。カスタムマルチの4点(十字)でCFにしてると反応しているようで、周囲に持っていかれてることが多いので、1点の最小表示の方がまだマシか。空間認識技術を用いたコントラストAF性能をパナソニックは強くアピールしていますが、確かに合うときの速度は速いものの、肝心の精度や認識力でまだまだ課題があるようにも感じます。

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あと、なんだろう?この独特の色味…… とにかくオリンパスとはかなり違うことは分かる。シマアジって鳴き声面白いですね(ゼンマイを回すような音)。

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これ2枚ともバンですよね? 2枚めのクチバシに赤色が殆ど見られないから別の鳥かと思いました。

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4Kプリ連写でカワセミ飛翔が撮れるかな?

パナソニックの最近のカメラには「4Kフォト」なる機能があります。これは4K動画からの静止画切り出し機能を応用して、連射、合成を行う機能ですが、この中にオリンパスのプロキャプチャーモード的な「4Kプリ連写」機能があります。

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Via : https://panasonic.jp/dc/products/g_series/gx7mk3/4k_photo.html

シャッター切ったタイミングの前後1秒を4K動画として記録して、前後30コマずつ(合計60コマ)の静止画(約800万画素のJPEG)を切り出すもの。動画の撮りっぱなしよりは記録データ量を減らせる利点はありますが、プロキャプチャーの代わりと言えるほどの機能ではありませんね。電池の消耗も激しくなり、本体温度の上昇により機能が使えなくなることもあるそうです。

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少しだけ試してみた結果がこちら。ファイルは静止画でなく動画として記録されるので(GX7MK3上での4Kフォトのファイルとして表示されます)、本体の再生画面で静止画切り出しの編集を行うか、PCに取り込んだMP4データからLightroom等でフレームキャプチャするかのどちらか。

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設定が煮詰めきれてないところもありますが、E-M1 MarkIIの4K動画切り出しに比べると若干画像がノイジーな気もします(これも同条件で比較した訳ではないのであくまで感覚値です)。下の写真(1枚め)のカワセミの羽根、もしかしたらローリングシャッター歪みが出ているかも。

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日頃、E-M1 MarkIIを使っているならば、あえてGX7MK3で野鳥撮影をする必要はありませんが、コンパクトなボディで何でもやりたいならば、GX7MK3が野鳥撮影に向かないカメラだとは思いません。これしかなければもっと使い方を工夫すると思いますし、より軽量コンパクトな望遠レンズと組み合わせて(高倍率ズームなども良いですよね)、ウメジローの撮影などに使ってみるのも楽しい気がします。

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