今週のお題「最近読んでるもの」
少し前にトンボの写真図鑑を手に入れました。
先日、境川上流を歩いた際によく見かけたトンボ。たくさん飛んでる赤トンボはアキアカネかな?ぐらいの認識で、中には種類の分からないトンボもいて、そういえばトンボについて全然知らないと改めて思いました。
トンボといえばオニヤンマ、シオカラトンボ、アキアカネ…… ぐらいは分かりますが(と思ったらそうでもなかった!?)、なんと日本には200種類ほどのトンボがいるそうです。普段の散策や登山の際にも出会うことが多い昆虫だけに(撮れる余裕があれば写真も撮りがち)、もう少し名前を知っていても良い気がしてきまた。
そこで丁度少し前にツイッターのタイムラインで発売を知った、山と溪谷社の『くらべてわかる トンボ』を購入しました。写真と解説を手掛ける著者は昆虫写真家の尾園暁氏。以前からツイッターやブログ(湘南むし日記)を拝見していてる写真家さんです(写真作品がすごいです!)。
B5判オールカラーで120ページ、掲載されているトンボは本州を中心に生息する120種、原寸大の「大きさと見た目で検索」、グループ別に「自然の中での写真と特徴解説」のページに分かれて構成されています。
フィールドでも読みたくなりそうな図鑑なので電子書籍にするか迷ったのですが、トンボが原寸大で印刷されているページがあるということでやはり紙で買っておこうと。
- 日本本土に生息する代表的なトンボ約120種を紹介!
- グループごとに似ている種を一覧でくらべることができるので、違いがわかりやすい。
- 掲載種はすべてオスとメスの写真も紹介しているので、雌雄の違いもよくわかる!
- 野外で見かける姿に近い生態写真でくらべることができるので、写真からの同定にも便利。
- 詳細な形態の違いも、標本写真のアップと引き出し線を使って紹介しているので初心者でもわかりやすい!
- 原寸大で大きさをくらべるページ付き。
Amazon商品ページのサンプルより(くらべてわかる トンボ (くらべてわかる図鑑))
有名なトンボは知ってるつもりでしたが、同じように見えていたトンボにもこんなに種類が分かれていたのか!と驚くばかり。赤とんぼ(アカトンボ属)に種類があるのはなんとなく知っていましたが、シオカラトンボにもよく似た種類がこんなにいたのか…… とこの歳になって知ることになるとは。
図鑑を少し読んだからといっていきなり外でトンボが見分けられるようになる訳ではありませんが、出掛けた際にトンボの写真を撮っておいて帰宅してから図鑑で調べるのがちょっとした楽しみになりました(見分ける材料のためには、様々な角度から撮っておくのが大事みたい)。
以下、最近撮ったものだけでなく、過去に撮った写真も交えて図鑑を見ながら名前を同定してみたトンボ写真。間違っているものも多いと思うので、都度気づいたら修正を入れたり今後新しいトンボの写真が増えたら追記していく予定です。順番は図鑑の掲載順に準じました。現在20種類、さて今後どこまで増やせるだろうか?
(追記:早速、こっそり答え合わせをいただき、コソコソと修正が始まっています……)
均翅亜目
トンボの種類は「均翅亜目(きんしあもく)」と「不均翅亜目(ふきんしあもく)」と大きく2つのグループに分かれるそう。たしかに腹部が細長くてヒラヒラ飛ぶタイプと、メカニカルな造形!?でヒュンヒュンと素早く飛ぶいわゆるトンボっぽい奴らがいますよね。まずは体が細長く前後の翅の形が同じ均翅亜目です。
アオイトトンボ
オオアオイトトンボかな?と自信がなかったけどアオイトトンボでした(尾園さんに教えていただいた)。

オオアオイトトンボ
緑色系の金属光沢があるイトトンボ。



クロイトトンボ
別の観察をしていて視界の中で小さな虫がスロー動画のような動きをしてるな…… と思ってよく見たらトンボだった、系のイトトンボ。
尾園さんのご指摘によりアオモンイトトンボ→クロイトトンボのオスに訂正。

アオモンイトトンボ

アジアイトトンボ

ニホンカワトンボ
以前、稲城の川にたくさんいて綺麗だなと写真を撮っていたカワトンボ。最近、全然見ていませんが単純に時期の問題なのか、減ってしまったのか? 外見はアサヒナカワトンボとよく似ているそうだけど、本に書いてある特徴からこちらかな?と。翅が透明なオス?はよく分からないけど。




ハグロトンボ
毎年夏頃から野川でたくさん飛んでいる見るハグロトンボ。メスが並んで産卵している姿は壮観です。意外と1匹を拡大してちゃんと写真を撮っていなかったかも…… 来年の課題かな。



不均翅亜目
所謂トンボらしいトンボ!? 「不均翅」の名の通り翅の形が前後で違います(後ろの方が大きい)。子供にも大人気のオニヤンマやギンヤンマはたまに見かけても、カメラを持ってない(あるいは撮れない)ので全然写真がありません。トンボ自体もこれまでもう少し撮っている気はするのですが、ライブラリが膨大なので探し出せなかった。Lightroom Classicに写真のAI検索機能とか付かないだろうか……。
オニヤンマ
見ている割に全然写真を穫れてないオニヤンマ。微妙な産卵の写真だけ残っているので、どちらもメスですね。


オオルリボシヤンマ
北八ヶ岳を歩いた際に池でたくさん産卵していたトンボ。もう少し上手く撮れなかったのか……?



タカネトンボ
境川上流を散歩していた際に撮ったトンボ。ツイッターで分からないとつぶやいていたら、著書の尾園さんから教えていただきました。高いところにとまっているのを下から撮ったこの写真しかなかったので、図鑑と自分の力だけでは同定できなかったです。光沢のある黒っぽいトンボ、覚えておこう。

アキアカネ
アカトンボは全部アキアカネだと思っていた頃がありました。よくやく見分けられるようになったと思ったら、今度は「もしかして別のトンボでは?」疑惑に取り憑かれて結局よく分かりません(笑)








マユタテアカネ
小さめのアカトンボで多摩にもよくいるやつ。名前の「眉(眉状斑)」が一体何処のことを指してるのかよく分からなかったのだけど、調べて分かった感想としては「鼻では?」。


ノシメトンボ
旅行中の写真が微妙で(遠かったので大きくトリミング)、かなり当てずっぽう。

コノシメトンボ
斑紋のあるトンボの中で迷ったメス。コノシメトンボと尾園さんに教えていただきました。

リスアカネ

ミヤマアカネ
名前に「ミヤマ(深山)」の名前が付く昆虫はなんだか嬉しくなるけど、意外と町中にいるミヤマアカネ。



ムツアカネ
北八ヶ岳の池で交尾していたトンボ。サナエトンボの仲間か?でも目の色が…… と分からなかったのですが、黒いアカトンボのムツアカネだとこちらも尾園さんからのご指摘。思い込みはいけません。

ショウジョウトンボ
突然、ネパールで見たトンボ。真っ赤だけどアカトンボ属ではないショウジョウトンボ。亜種のタイリクショウジョウトンボだとツイッターで尾園さんから教えていただきました。

シオカラトンボ
淡い青色のトンボは全てシオカラトンボだと思っていたら、全然違っていたみたい。ちなみに青い色は粉が吹いてるのね。普段トンボを捕まえようと思わないので(山でたまにアカトンボをグルグルして捕ることも)「粉を吹く」の意味がしばらく分かりませんでした。



オオシオカラトンボ
そうか、君らはシオカラトンボではなかったのか……。


シオヤトンボ

ハラビロトンボ
頭の先端に青い宝石っぽいのが付いているのが良い!

ベニトンボ
夕日とシルエットを撮った雰囲気写真なのでこれは分からんね…… と思いつつ、別角度の写真のシャドウをLightroomで無理やり持ち上げた写真(2枚目)をアップしていたら、尾園さんよりベニトンボだと教えていただきました。本来はめちゃめちゃ鮮やかな色のトンボのようです。ちゃんと見ておけば良かった……。

今後も続けます
ひとまずすぐに見つかった手元のトンボ写真で更新しましたが、今後もトンボを見かけたら積極的に写真を撮ってみる予定。図鑑を大いに参考にしつつ、徐々に同定の精度も高めていきたいところです。これからの散策や登山の楽しみのひとつとして、新たにトンボ探しが加わりました!?