ここ、ちょっとダムっぽくないですか? アーチの付いたアースダム、フィルダム的というか……。
場所は稲城市の若葉台公園の段々広場。多摩川水系の三沢川の支流、上谷戸川が流れる谷(谷戸)の最上流部にあります。下から見上げるとこんなアーチです。
上から見るとすり鉢状の段々広場の中央から川が流れ始めています。
下から川が流れているところもダム感ありますね。
この水源がちょっと気になるのですが、周囲からの湧水が集まってると考えるのが妥当でしょうか。
この段々広場ですが、国土地理院で空中写真を確認すると1990年頃まではなかったみたい。1枚目の写真の中央、少し左にある扇状になっているのが段々広場。そこから右に向かって上谷戸川が流れていて、川が流れる広い谷に上谷戸大橋(写真右上)が掛けられています。
出典:国土地理院/https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html
90年代に自分もこの辺りを車で走ったことがありますが、当時は尾根幹線が多摩東公園のあたりで終点になっていて、多摩東公園の交差点あたりからクランク状の道を進んで向陽台に住んでいた友人宅まで行ったことを思い出しました。車にはナビもなく、造成地なので手元のマップルとも道が違っていて迷った記憶が……。
なんて昔話はどうでもいいですが、谷戸の奥にある谷の上を造成するに当たり、斜面の保護として段々広場が整備されたのでしょうか。急傾斜地のまま残すと斜面崩壊を起こしやすいので、緩やかな法面を作ったのかなと。
季節を変えて何度か写真を取っています。なんか好きなんでしょうね、この景色。
そして、こちらは昨年末見た同じ稲城市の南山地区、かつてのよみうりランド坂の谷が今まさに埋められているところ。谷に土砂を入れて埋めていますが、やはり斜面の傾斜はほどほどに押さえられている。
上から見ると本当にダム工事をしてるように見えません?
こちらは谷ではくて元々は丘陵の端にある傾斜地。小さなピークの間を埋めるように法面が段々に整備されています。最終的に公園として整備されるようですが、この形がそのまま残るのでしょうか。
ここだけ森がないのでやっぱりダムっぽく見えませんかね。
それだけです。