アマノフーズの「フリーズドライの匠 かつ丼の素」を食べました。
昨年、Xのタイムラインで再発売の情報を見て買ってしまったアマノフーズの「フリーズドライの匠 かつ丼の素」。1食950円(2食分がセットで1900円)とかなりいいお値段のフリーズドライ食品ですが、一度食べてみたかったのと「試してみて美味しかったら山で食べるぞ!」と2セット買ってしまいました。
かつ丼の素 新登場 - 【アマノフーズ 公式オンラインショップ】お味噌汁などのフリーズドライ食品の老舗
以前、「チキンカツの玉子とじ」が話題になっているのを見て気になっていましたが(既に完売)、豚カツ丼版も出ていたのですね。チキンカツは2食1000円だったようなので、まずはそっちから試したかった!?
チキンカツの玉子とじ - 【アマノフーズ 公式オンラインショップ】お味噌汁などのフリーズドライ食品の老舗
さらに送料無料になるように、こちらも評判の良い「とろっと卵の親子煮」も合わせて購入。8食分とはいえフリーズドライ食品だけで5千円は、勢いとはいえ良くポチったなと思ってしまいます。
ということで早速作ってみます。作り方は公式サイトを参考にして……
アマノフーズの他の商品にくらべてやや大きめなので少し底の広いお皿に入れて、120mlの熱湯を注ぎます。
ここが重要!? カツの切れ目に箸を入れながら、全体にお湯が行き渡るように60秒揺らします。
完成。ちゃんとお肉っぽさがありますね。
ご飯に乗せたらカツ丼が完成。食べてみると普通に美味しいカツ丼。さっきまでカサカサだったのに、ちゃんと豚肉の味がする。どうしたらこんな完成度の高いカツ丼が、フリーズドライでできるのかとても不思議。
ただし、大半はちゃんと戻ったのですが、端の部分の肉で硬いというか完全に戻り切ってない箇所がありました。妻の分と2回作って、それなりに丁寧に戻したつもりでしたが、両方で発生してしまいました。戻ってない分はなんというか… 厚紙っぽい歯ごたえ。
見た目では一部が戻り切ってない判別はできないので、とにかく戻す際に均等にお湯を行き渡らせる必要がある感じ。“揺らす”行程はかなり重要ぽいです。
うまくできればとても美味しいけど、戻すのに失敗したり、一番最後にそのひと切れを掴んでしまうと、ちょっと食後の体験として微妙になってしまうかも。確実に戻すためにお湯の量を少し増してもいいかおしれませんが、味が薄くなったり水っぽくなりそうでそれはそれで躊躇しますね。
あとは量がちょっと物足りないかな。我が家の冷凍ご飯1膳分(半合)を食べ切るのがギリか少し足りないぐらい。カツがもう1切あると嬉しいですね。
フリーズドライ食品でこの味と肉の再現度は間違いなく凄いと感じますが、“かつや”や立ち食いそばのカツ丼の味と価格を考えてしまうと、やはりかなり割高に感じます。登山などの際にこのクオリティのカツ丼が食べられるというのは素晴らしいですが、お湯の計量や高所での沸騰温度などシビアな環境で作ることを考えると、山に持って行くのもちょっと勿体ないなと感じてしまいます。
もう2食分ありますが、次は家でしっかり戻して(湯量をほんの少しだけ増やして)食べようと思います。体験としてはとても面白いので興味のある人はぜひ試して貰いたいですが、自分はもうリピートはしないかもしれません。さすがに高すぎるので、チキンカツの再販を希望します(笑)
一方で「とろっと卵の親子煮」ですが、こちらは1食分が330円程度とまあまあお手頃(スーパーでも普通にバラで売っています)。かつ味はしっかりと親子丼の頭ですし(鶏肉はほぐしたささみっぽい?)、指定の湯量で確実に戻ります。山で食べる他にランチ用途、非常食として家に常備するならこちらでしょう。
ただしやっぱり量は半合の1膳にはちょっと足りないかも。
ということで、アマノフーズの「フリーズドライの匠 かつ丼の素」は美味しくて不思議な食べ物でしたが、作る際は慎重に。登山時の食事として使うのは少し冒険になるかもしれません。価格の手頃な「やわらか牛肉の卵とじ」「五目中華あんかけ」などの方が常用する用途には良いかもしれません。
お惣菜 - 【アマノフーズ 公式オンラインショップ】お味噌汁などのフリーズドライ食品の老舗
さて、アウトドアでアマノフーズのフリーズドライ食品を、丼の頭として食べる場合に欠かせないご飯(白飯)。今更米からの炊飯なんてやってられないので、今までならあまり好きじゃないけどアルファ米を使っていたところですが、丁度「サトウのごはん」的なパックご飯を湯煎が難しい環境でも、効率的に蒸して温められる方法を知ったところ。
自分が見たのは山岳ライターの森山さんのツイートがきっかけ。そこから遡って昨年のツイートやnoteの記事をチェックしていたら、Xの山クラスタでも話題になって、その流れからかホッテントリにも入っていましたね。
サトウのごはん(それに類するパックご飯)を山で使えないかと何度か持っていったことがあるが、山用コッヘルだとうまく温められず、使えないと断じていた。が、X字状に切り込みを入れてコッヘルに乗せて蒸すようにするとよいというワザを知り、やってみたら6~7分で温まった! これからはこれにする
— 森山憲一 🌏️ (@kenichimoriyama) 2024年1月14日
【アルファ米との比較】
— 森山憲一 🌏️ (@kenichimoriyama) 2024年1月14日
かかる時間=◎パックごはん7分:×アルファ米15分
重さ=×パックご飯200g:◎アルファ米100g
エネルギー=×パックご飯約300kcal:◎アルファ米約350kcal
味=◎パックご飯:×アルファ米
*よほど軽量化したいときをのぞけば、自分は味のよさをとりたい
サトウのご飯の温め方の中ではこの方法が最も登山向きですね。おかずも同時に温められるし、何も汚れない。5分で熱々。残ったお湯でスープも飲める。より径の小さい鍋でもOKなので、安定するならアルコールストーブの最小セットでも対応可能。写真だけで理解して。 pic.twitter.com/s8kH0SDmts
— UL Ski Hiker (@greenliftgo) 2023年9月14日
ということで今度機会があったらアマノフーズとパックご飯で山丼をやってみようと思います。