昨年の秋頃からこんなカメラアクセサリを使っています。FALCAMのショルダーストラップキット。
- FALCAM F38 ショルダーストラップキット V2 クイックリリース
- カメラストラップに装着して使う
- PDキャプチャー用のプレートで使える
- FALCAM F38 ショルダーストラップキットをどう使うか
FALCAM F38 ショルダーストラップキット V2 クイックリリース
FALCAM(ファルカム)はカメラケージやクイックリリースシステムなどを製造、販売する中国深セン発のカメラ用品メーカー。同じくカメラアクセサリメーカーであるUlanzi(ウランジ)とは協業関係、あるいはUlanziグループの傘下になるメーカーのようで、販売網などは一部共通となっています。
※UlanziサイトにはFALCAMはUlanziのサブブランドとの表記もありました。
さて、このFALCAM F38 ショルダーストラップキット V2 クイックリリース」(長い!)を知ったのは山岳ライター森山氏のツイート。動画の滑らかなプレートとベースのスムーズなロックが見ていて気持ちいいですね。
驚きのスムーズさ。カメラホルダーの最終形を手に入れてしまったかもしれない。 pic.twitter.com/COR3UKyyx8
— 森山憲一 🌏️ (@kenichimoriyama) 2023年5月8日
面白そうとは思ったのですが、このアイテムはカメラストラップ用のクイックリリースで、ピークデザインのキャプチャー(CAPTURE)のようなバックパクホルスターの系統の製品。
自分のシステムではキャプチャーと用途が被ってしまうので使うことはないと思って見送っていたのですが、Amazonでセールになっているのを見かけてうっかり買ってしまいました。
ベースとプレートのセットを買いましたが、ベースのみでも良かったと思います(理由は後述)。「F38」はFALCAMによるクイックリリースシステムの規格です。
ベースの溝に合わせてプレートを装着すると、ベース側のツメに当たってプレートにロックが掛かるというもの。両側のボタンを押し込むとロックが解除されます。
プレートを外した状態でベースの動作を確認。両側のボタンを押して手前側のロックツメが下がった状態(左)と、親指部分にあるツメを押し込んだことで手前のロックツメが上がった状態。
最初に届いたものはロックボタンが硬く、かなり力を込めてガッチャンと解除する感じだったので(たまにボタンが引っ掛かる感じ)、一度返品して再購入したところスムーズに動作するものが届きました。不良品とまで言えるかは微妙ですが、個体差はあるようです。
カメラストラップに装着して使う
ベース側にはカメラのストラップを繋ぐ穴が2つ空いています。直接ストラップを繋いでもいいですが、自分はピークデザインのアンカーを取り付けています。これで手持ちのピークデザインのストラップをアンカー経由で装着できます。
プレートが付いているカメラに、ワンタッチでストラップを着脱できるようになります。
要はカメラストラップ用のクイックリリースシステムですね。そもそもピークデザインのアンカーもストラップを素早く交換するためのシステムですが、それをクイックリリースプレートで行うというもの。
PDキャプチャー用のプレートで使える
さて、FALCAM F38 ショルダーストラップキットのベース側ですが、ピークデザイン キャプチャーのプレートと互換性があります。キャプチャーのプレートは38mm四方なので、F38プレートと同サイズですね。
キャプチャーのプレートをベースに取り付けた状態。特に引っかかることもなく、スムーズにカチャッとハマります。もちろん付属プレートと遜色なく使えます。
自分のカメラには常にピークデザインのプレートが付いているので、そのまま使っていますが全く問題なし。よって付属プレートは一度も使ってないので、買うのはベースのみで良かったですね……。
ただしF38プレートは角に切り欠き加工があるなど作りに違いがあるので、キャプチャーでは付属のF38プレートを使うことはできません(ハマるけどガタつくしロックが掛からない)。
ちなみにF38と キャプチャープレートの両方に互換性を持たせたFALCAM製のプレートも販売されています。ピークデザイン純正プレートはレンチでカメラと着脱しますが、FALCAMのものはマイナスドライバーやコインに対応したネジになっています。これを付属プレートにしてくれればいいのに(笑)
FALCAM F38 ショルダーストラップキットをどう使うか
この製品の使い方ですが基本的にはベース側にストラップを装着して、スムーズにカメラとストラップを着脱するというもの。登山などでの実用例ですが、ストラップを短くして体に密着させるようにしてカメラを携行、撮影時にはカメラを外して撮影…… といった運用。
再び森山氏のツイートからの拝借で恐縮ですが、まさにこんな感じでしょうか。
今年から使い始めた新しいカメラホルダーが最高に調子よい。これまではショルダーベルトに付けるキャプチャー的なものを使っていたのだけど、
— 森山憲一 🌏️ (@kenichimoriyama) 2023年10月11日
・カメラが胸の前に来るので着脱しやすい
・ショルダーポーチと併用可能
・着脱操作がものすごくスムーズ
など、よいことずくめで不満がありません。 pic.twitter.com/Am6Vq5v9GM
自分の場合は歩行時カメラの携行にはキャプチャーを使い、ストラップは命綱として常に首に掛けておく運用。状況によってキャプチャーに装着せずにストラップにぶら下げた状態で使ったりもします。
三脚撮影でもない限りストラップとカメラを切り離すことはないので、自分の運用だとこのショルダーストラップキットは活かせそうにないことは理解していましたが、しばらく使ってみるとそれなりに使える状況も見えてきました。
例えば2台以上のカメラをストラップに掛けていると、ストラップ同士が鑑賞してカメラの可動範囲が制限されることなどもあるので、片方だけでもカメラをさっと取り外せると取り回しがかなりよくなります。
でもやっぱり命綱(ストラップ)なしでカメラを持っていると緊張しますね。癖でストラップを掛けてるつもりでうっかり手を離したりしないか、自分の自然な行動が全く信用できない(笑)
トップローディングケースにカメラを一時的に収納する際、カメラ両肩にストラップを繋いでいると、バッグ蓋の開閉と干渉することがあります。一点にストラップの両端が来るので、ストラップを外に出した状態で蓋をしっかり締めやすい。あるいは(ストラップは体に付けたまま)カメラだけ外してしまうことができる。
外出時に飲食店やトイレに入る際にストラップを体に掛けたまま、カメラだけ外せるのも、上着を着ていることが多いこの時期に便利だと感じます。
そして通常時もストラップがカメラの底にあるので、体に密着した状態で携行できること。同じ長さのストラップを使った場合でも、両吊りの場合よりもストラップを長く(可動範囲を広く)して使えます。
自分の場合はストラップを付ける場所のバリエーションが増えたという感じ。メインで使う訳ことはないものの、望遠レンズを使って撮影に行く際はこのショルダーストラップキットを使うことが多いです。ドットサイトを使う場合はネジ穴を使うのでキャプチャープレートを外しますし、ケースバイケースの運用ですね。
2023年12月、FALCAMのキャプチャー的アイテム「F38バックパック用クイックリリースV2ベース」が発売となっています。付属の紐を交換することで80mmのストラップ幅まで対応、バックプレートもコンパクトで良さげですね。キャプチャープレートとの互換性が気になります。
【3802】バックパック用 V2 ベース
Amazonでは「FALCAM Direct」と「ULANZI Select Japan」それぞれの出品でページが別、セールになるタイミングも違っていたりするので、購入を検討する場合は両方の価格をチェックしておくのがいいでしょう。プレートなしのベースのみで買うことができるのは「FALCAM Direct」の方です。