I AM A DOG

途方に暮れる 犬とよばれる でも生きてゆく

立山登山、大走りから真砂岳〜雄山を歩いて富山の寿司を食べる

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ライチョウと一緒に見下ろす室堂平。


立山2日目、ようやく晴れた?

前日は微妙な天候の室堂で過ごした立山初日。2日目(9/25)は昼頃まで晴れ予報が出ていましたがさて? 4時に起床、テント内で朝食を取って外が明るくなり始めた外に出てみると、この空。一応晴れてはいますが、結構雲がありますね。ちょっと思ってたのと違う……。

太陽が出ているのは正面の立山稜線の向こう側。雲越しの朝日?がピンク色に染まって、浄土沢にも映っています。立山(富士ノ折立、大汝山、雄山)の山頂付近はまだ雲が取れません。


この日はテント内の結露が激しかったので超吸水クロスが大活躍。出発前にしっかりテントの水分を拭き取れるかで荷物の重量がかなり変わります。今回は多少軽量化を意識して(シュラフを薄くした程度ですが)水、カメラ別で9kgほどのパッキング。久しぶりのテント装備での登山でしたが結構快適に歩くことができました。

大走りからの立山登山

予定より少し遅れて6時半の出発。まずは浄土沢を渡ります…… 無雪期に浄土沢に架けられる橋。ようやく渡ることができました。ほとんどの登山者は橋を渡って左、雷鳥坂から剣御前、別山方面を目指すようです。私達は橋を渡ったら右へ。立山を正面に浄土沢の右岸をしばらく進みます。


一ノ越から浄土山。この夏山シーズンはこのエリアでクマが何度も目撃されてるんでしたっけ。室堂にクマ?とは思いましたが、グリーンシーズンのこの草木の量と地形を見れば別にクマがいてもおかしくないか。

この日は稜線までの登山道と室堂付近で見慣れない獣の糞を見かけましたが、大きさ的にキツネなどにしては大きく、クマにしては小さい気もしましたが何だったのだろう……? Xで下のポストからのスレッドに写真を貼ってみたので、興味のある人がいたら見てくださいませ。

さて、一ノ越方面との分岐。ここを左側に進むと……

真砂岳の西に広がる大きな谷へ入って行きます。この右手側に伸びる尾根を登って行くのが「大走り」。立山縦走のエスケープルートとして使われることも多いようですが、雷鳥沢を起点に縦走路の半分を歩く際にも良さそうだと思って選びました。今回はここから立山の稜線に上がって、時計回りに雄山方面へ。計画では浄土山経由で室堂に下りる予定ですが、状況次第で一ノ越から下りるのもアリということで。

上の方がハイマツが多く紅葉も一部のみですが、ナナカマドの実だけは赤く染まっています。

室堂ではピンク色だったクロマメノキ。これは見るからにブルーベリー。

チングルマの実。紅葉はまだですね。

しばらく沢に沿った緩やかな道ですが、尾根に入ると急登になります。

大走りの斜度は別山側から何度も見てますが、そこまで急には見えていませんでした。積雪期の雷鳥坂はほぼ急登なので結構キツい印象がありましたが、こちらは実際どうでしょうか……。

実際に歩いてみると一部ザレた箇所はありますが、適度にジグザグに登山道が切られていて歩きやすい印象。植生保護もあってか◯×等のコース指示もかなり丁寧です。あとは稜線から太陽が出るまでは気温も高くなく行動しちゃすかったのもあります。

尾根のハイマツ帯に差し掛かるあたりで稜線から太陽が顔を見せました。

いいお天気になりました。この天気がいつまで続いてくれるのか……。


山の中のライチョウ若鳥

ハイマツ帯にてライチョウ発見!

単独ですがやはり鳴き声を聞いていると当歳の若鳥のようです。メスっぽくも見えるけどオスかなぁ……?


紅葉の室堂平を見下ろすライチョウ。この日のライチョウ遭遇はこれっきりでした。

いつも別山側から見ていた大走りの尾根筋に出ました。

室堂平は少し紅葉が始まってしまってましたが、これは間違いなくグリーンシーズン。念願の立山夏山登山と言って過言ではないでしょう!? 富山湾や富山の街までよく見えています。



雄山山頂も晴れているようです。

しばらく悪天候が続いていたからなのか、雄山山頂などを何度も荷運びのヘリが往復しています。


立山稜線、真砂岳〜富士ノ折立

立山稜線に出ました。剣岳の山頂付近が少し見えてます。

せっかくなので一旦真砂岳の山頂を踏んでおきます。


別山側から縦走してくるよりはまあまあショートカットできたと思います。

内蔵助山荘。

それでは富士ノ折立へ。ここからの三山(富士ノ折立、大汝山、雄山)をまとめて「立山」と呼ぶのが一般的です(このブログなどではつい、立山カルデラの周囲の山の総称として使ってしまうことが多いですが)。よく見ると雄山山頂にまたヘリ。そういえば雄山神社の営業はもう終わりだと思いますが、荷運びだったのか荷下ろしだったのか?

内蔵助カールと氷河認定された内蔵助雪渓。

富士ノ折立に登り始めたら雲…… まだ9時過ぎですが午前いっぱいお天気は持ちませんでしたか。

雲は一進一退。残雪期はこの辺りは少し緊張して歩いた記憶があります。


剣岳が見えたのはこれが最後でした。

富士ノ折立の山頂へ。5月に縦走した際は山頂はスルーしたので登るのは今回が初めてでした。


見下ろした黒部ダムは結構濁ってます。


大汝山休憩所でカレー、ガスの稜線を雄山へ

富士ノ折立から大汝山にかけてはずっとガスガス。

大汝休憩所へ。チャイ(ヒマラヤハーブ茶)が飲めるみたい。

他の人が頼んでいたカレーが美味しそうだったので、私たちもカレーを食べて行くことにしました。ココナッツミルクのカレーだそう。サツマイモに豚肉、美味しいカレーでした。

11月に雄山側から来た以来の大汝山。一応ここが立山の最高峰だったりします(3015m)。

こちらも氷河認定された御前沢雪渓。後立山連峰は完全に雲の中。

雄山へ。大汝山から先は一気に登山者が増えます。

雄山山頂の雄山神社は既に自由に立ち入れるようになっていました(御祈祷は前々日の9/23までだったそう)。ガスで展望はありませんがせっかくなので。雄山山頂では平日にも関わらず多くの登山者が休んでました。

雄山谷。タンボ平に続く紅葉の名所ですがまだまだ夏山ですね。間に合って!?良かった。

室堂平を見下ろす。こうして見るとまだ紅葉してるようには見えませんよね。

雄山谷からタンボ平方面の紅葉が本格的になるとこんな感じ。今年の紅葉は少し遅れ気味のようなのでいつ頃が見頃となるのでしょうね。

一ノ越から室堂に下りる

一ノ越から浄土山、竜王岳。このまま先に進んで浄土山でライチョウ探しをしたい気持ちも有りましたが、妻が久々の登山で少し足が疲れていたようなので、一ノ越からそのまま下ることにします。


一ノ越〜室堂間の登山道はほぼコンクリート舗装されていたのですね。


室堂でしばらくライチョウ探しをしましたが見つからなかったでこの日の活動はここまで。



アルペンルートを立山駅へ

ターミナルに戻ったら14時過ぎの高原バスに乗れたので、15時過ぎには立山駅に戻ってくることができました。弥陀ヶ原の紅葉もまだまだこれからですね。

立山駅のアキアカネ。

平日ではありますが駐車場は前日、私達が到着した前日の朝よりも埋まっていました。


下山すし

やってきたのは富山ブラックの「中華そば大喜」ですが、ここではど冷えもん自販機で冷凍ラーメンをお土産として購入したのみ。ラーメンも食べたかったけど、今回の下山めしに選んだのは……

こちらです。人気の「すし玉」も路面店かつ平日の17時頃ともなればガラガラです(店内も本当に空いてた)。

富山に来るたびに楽しみにしているすし玉の掛尾本店、今年の7月にリニューアルしていたそう。店内の雰囲気(レイアウト)も変わりましたし、入口付近には待合の長椅子が作られていました。
【掛尾本店】新装開店のご案内 | 廻る富山湾 すし玉 | 富山・金沢のこだわりの回転寿司

今年の春に立山に来た際は行けなかったので、去年の春以来になるすし玉ですが、いつの間に注文はタッチパネル注文になっていたのですね。そして平日のみセルフで味噌汁が終日無料。このエビの頭で出汁を取った味噌汁が美味しくて3杯もおかわりしてしまいました(笑)

お寿司も相変わらず安定の美味しさ。

地元産のサクラマスが特に美味しくて2皿食べてしまいましたが、地元名物のますの寿司にも使われるサクラマス(降海型ヤマメ)って流石に天然だけで賄い切れないよね?と思ったらちゃんと養殖されているようです。
サクラマス – JF富山漁連 富山県漁業協同組合連合会

レジもほぼ自動化されていて、混雑時でも接客オペレーションなどかなり効率化されているのでしょう。

帰りは行きと同じく松本ICまでは平湯温泉経由の下道。「ひらゆの森」で温泉に入って一休み、久しぶりの平湯温泉でしたが、お風呂も空いていてのんびり休むことができました(21時閉館、入館は20時半まで)。そこからはスムーズな運転で、談合坂SAでETC深夜割引の時間調整がてら軽く食事をしての帰宅でした。

以前のように週末に時間があれば山へ……というようなモチベーションはなくなってしまいましたが、平日を絡めたりうまく混雑を避けられたらやっぱり山は楽しいものです。これから山は紅葉本番ですが、しばらく週末はバンド活動が立て込むので山は難しそう。落ち着いたらどこか平日を狙って行きたいものです。