I AM A DOG

途方に暮れる 犬とよばれる でも生きてゆく

2023春立山、富山グルメと白いライチョウたち、北アルプスに掛かる天の川を眺めて過ごした二泊三日

本ページは商品、サービスのリンクにプロモーションが含まれています

今年も大好きな立山シーズンが始まりました!

2023年4月の立山へ

2023年の立山黒部アルペンルートは4月15日に全線開通しました。昨年の春立山は4月中には行けず5月のゴールデンウィークに入ってしまったので、今年は可能な限り早い時期から立山に行ける調整をしつつ、天候とのタイミングを見て開通翌週の4月22日から24日に掛けて(土・日・月)室堂でテント泊をしてきました。

狙い通りにお天気にも恵まれ、日中は立山登山をしたりライチョウを探したり、夜には天の川が出た星空を眺め、もちろん富山グルメもしっかり楽しんだ三日間。室堂滞在記と、富山市内での食事についてレポートをまとめました。立山登山の記録はこの後で別途更新します。


今年も富山すし玉から立山駅へ

春の立山行きは富山側から入ることにしています。なぜって北陸の美味しいお寿司が食べたいから(扇沢は混みそうだしアルペンルートの乗換がダルいし……)。少し前に増田の中堅回転寿司でも票が入っていた「廻る富山湾 すし玉」(富山掛尾本店)が我が家のお気に入りでせう。今年も開店50分前に現地到着しました。

本日のおすすめメニュー。色々気になりますがやっぱり「特選11貫にぎり」が間違いないかな……?

昨年来た際には既に完全に回らない直接オーダー方式になってましたが、現在のすし玉は遂にタブレット注文となりました。職人さんが目の前にいないと、声を掛けるタイミングで迷ったりするので、これは嬉しいですね。

やはり既定路線で今回も「特選11貫にぎり」を注文。手前から白えび、ホタルイカ、地甘えび、紅ズワイがに…… その先はボケて見えない!

すし玉の「特選11貫にぎり」のお皿、横に長いので写真泣かせなのですよね…… 紅ズワイがにに続いて、かんぱち、かわはぎ、???、地あおりいか、あじ、のどぐろ、中トロ。


地物のいわしに、富山湾とは関係なくても寿司屋では食べないと気がすまないいくら。地物のかさごで〆。すっかりお腹いっぱいになってお会計は2人で6500円弱、毎年似たような感じですね。

さて、恒例行事のすし玉に続いて、いざ立山。
以前も書いたかもしれませんが、アルペンルート開通から雪の大谷ウォークの時期、朝からのエントリーは駐車場から何から混雑必至ですが、午後に入れば駐車場に空きも出やすいですし(未だ駅前の駐車場に停められなかったことがないです)、立山ケーブルカーもすぐに乗れることが殆どです。

ちなみに駅前の千寿ヶ原駐車場には駐車カード方式のゲートができていましたが、駐車料金は無料のままで大変ありがたい。入出庫の管理、把握が目的でしょうか。

毎度雰囲気の良いケーブルカーの立山駅。ここに来るとワクワクしますね。

今回も荷物は大型ザックでなく、日帰りで使うザックにテントやシュラフを別バッグ方式。立山登山にアタックザックを使わずに済むのですが、これはこれで疲れるんですよね…… 室堂駅〜雷鳥沢の移動が特に。

立山ケーブルカー〜立山高原バスの移動は端折って、もう室堂に到着(富山側は移動が楽で良いですね)。今年はどこも雪が少ないと言われてましたが、やはり雪の大谷も見るからに低いですね。今年は現時点で最高13mとのこと(昨年はGWでも16mありました)、いつまでこの光景を楽しめるのだろうか。


室堂着、アルペンルートに訪日観光客が戻ってきた!

さて、室堂ターミナルに到着すると、人人人。こんなに賑やかな室堂駅は久しぶりです。しかも土曜日だというのに日本人より外国人観光客の方が多いぐらい。訪日観光客、いよいよ戻ってきましたね。

さて、室堂平。よく晴れてます。山の雪はもっと消えてるかと思ったけど、直前に少し降雪があったせいかそれなりにしっかり雪山。でも真砂岳あたりの稜線はすっかり雪が消えています。

奥大日岳方面も黒い部分が多いかも。

望遠レンズでズームしてみると雪庇も小さいし、登山ルートに沿ってハイマツがかなり出ています。

ミクリガ池。手前が少し解けてます。別山方面には雲が掛かってしまいました。

時間は15時過ぎ、午後になって雪が緩んでくると室堂平のコース周辺でもかなり踏み抜きやすくなります。人が踏み固めてる場所だけ歩く分には大丈夫ですが、ライチョウ探しや写真撮影で広範囲に動こうと思っていたら、ゲイターやチェーンスパイク、場合によってワカンやスノーシューがあると良いぐらいですが、既に雪の消えてる遊歩道もありますし、それなりに臨機応変な対応と装備が求められます。

ライチョウを探しつつ雷鳥沢キャンプ場へ

荷物を置いてライチョウがいないか少し探してみようかな……。

ミクリガ池とミドリガ池の間のハイマツ帯を双眼鏡で見て行くと…… いました。

かわいいメスのライチョウ。まだ全体的に羽根が白いですね。もふもふの足と意外と鋭い爪。

今回からライチョウ用として導入したコンパクトな望遠レンズの「LUMIX G VARIO 45-150mm / F4.0-5.6 ASPH. / MEGA O.I.S.」で別山付近をズーム。かなり地面やハイマツ帯が出ていますし、雪崩のデブリも……。

こちらは雄山山頂。雄山神社の祠もしっかり写っています。300mm相当のテレ端、めちゃめちゃシャープという訳でもないですが、2万円ほどのコンパクトなレンズにしては十分な性能でしょう。

消防のヘリがかなり低空を飛んでいます。

一の越の手前あたり…… 立山の稜線上空を行ったり来たりして、人を探しているのか?


雷鳥沢に着陸。どうやらこの日BCスキーヤーの遭難事故、搬送があったようです。

雲が晴れた剣岳を300mm相当でズーム。山頂に人の姿はない(そりゃ16時過ぎだし……)。

雷鳥荘に掛けての緩やかな登りは完全に階段が出ています。別山〜真砂岳もアイゼンを外す必要がありますね。

ライチョウ見ていたせいですっかりいい時間です。

雷鳥荘の前から雷鳥沢キャンプ場までショートカットで一気に下りる……

GW直前の土曜日、まあまあテントはあるかな。テン場のスペース設定もまだ少し狭いかも。

この下りでハマりました。午後になって緩んだ雪が2、3歩ごとに踏み抜きまくり。まさかここまで緩んでいたとは…… ゲイターも履いてなかったので予定外に靴に雪が入って靴下を濡らしてしまいました。
午後から雷鳥沢に入る場合は気をつけて。荷物が多い場合は、無理せず雷鳥沢ヒュッテを回った方が得策です。


雷鳥沢キャンプ場

踏み抜き地獄を抜けてようやく雷鳥沢キャンプ場。

整地をしようとしたらスノーショベルの固定ボタンが奥に入ってしまった(結局その場で治す道具がなく、もう1本のショベルで作業)。なんだか色々と残念な滑り出し…… でもまあ寿司とライチョウでプラスだな。

設営を終えてようやく一息付いた頃には、西の空に太陽が沈んで行きました。昨年は結局テント泊が全然できなかったので、昨年6月の雷鳥沢デビュー以来のプロモンテ VB-22Z、再び雪の雷鳥沢です。


テントからは立山のアーベントロート。

ドリンク冷蔵庫。「立山地ビール 星の空」おいしいですよ(アルペンルート各所で買えます)。

雷鳥沢からのマジックアワー。

昨年改築工事を行って新しくなった雷鳥沢キャンプ場の管理棟。トイレも綺麗になりました(水洗・洋式)。

夕飯はカップ吉田のうどんとリゾッタで簡単に。
外はすっかり氷点下だと思って外に出たらまだ雪が濡れていて、今度は象足をかなり濡らしてしまったので、ここからしばらく濡れた靴下や象足を乾かしながら初日の夜は更けて行きました。

日没後は空に雲が掛かりはじめて、21時半を過ぎても星はポツポツとしか見えなかったので、そのまま就寝。いつもなら朝まで爆睡、なのですがこの日は思いの外に冷え込んで(とはいえマイナス一桁台かと)防寒も残雪期用に少し軽くしてたので、1時過ぎに目が覚めてしまったのでテントの外を見てみると……

満天の星と立山に掛かる天の川

いつの間に凄い数の星が出ていました。しばらくすると立山の稜線から天の川の橋が登ってきました。

一の越から立ち上がる天の川。いつも春の立山では就寝前の星空を見ておしまい、あるいは月が明るいタイミングだったりして、ここまで満天の星や天の川を見たのは初めてかもしれません。

流れ星もちょいちょい見えます。どうやら「4月こと座流星群」のタイミングだったみたい?
テントの中に見える影はぐっすり寝ている妻。さすがにこの星空を見ないままなのは勿体ないと思い、この後起こして見て貰いました(笑)

さて、今回星を撮っていたカメラはOM-1にM.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO。F4.0通しのズームレンズ(しかもマイクロフォーサーズ)での星撮りは厳しいかと思ってましたが、これだけ星が出ていれば、ISO3200〜ISO6400(で20〜30秒)まで感度を上げれば結構写ってくれるものです。現像時にはもちろん、先日Lightroom Classicに搭載されたばかりのAIノイズ除去にお世話になりました(というかそれだけ)。

登山には最適な便利ズームでも星が撮れないのはなぁ、としばらく導入を見送ってましたが、やはり実際に使ってみないと分からないものですね。しかしこうなると7-14mm F2.8 PROの出番が……。

そしてライチョウはGF10にLUMIX G VARIO 45-150mm / F4.0-5.6 ASPH. / MEGA O.I.S.。OM-1側のシステムの半分以下の重量で90mmの中望遠から300mmの望遠域まで。描写力はPROレンズや75-300mm F4.8-6.7 IIに比べるとやや落ちる気がするものの(ボディの影響もあるか)このコンパクトさはかなり助かりました。

あとはやはり双眼鏡があると全然違います。今回も双眼鏡がなければ見つけられなかったかもしれないライチョウがいました。観察の際もカメラのファインダーよりも双眼鏡の方が断然よく見えるので、ライチョウの可愛さを目一杯楽しみたいなら双眼鏡観察がおすすめです。

2日目、立山登山後に喫茶みくりへ

さて、2日目の日曜は朝から雄山〜龍王岳登山に出掛けて、浄土山でライチョウを探したりして午後に下山。登山と浄土山ライチョウのレポは別途まとめます。

行動食ぐらいしか食べてなかったので、下山ランチを食べにみくりが池温泉へ。

今年も喫茶みくりの「えんま様のホットピザ」&ビールをキメにやってきたのです。

焼き立てのタイミングに合わせてビールも一緒に出して貰います。このピザも毎年食べていて、どの辛ソースも合いますがハラペーニョソースを数滴か、そのまま食べるのが一番好きかも。

食後は再びテント場へ。日曜日の午後になったので一気にテントが減ってます。週末に平日を絡めるならば、金曜日よりも絶対に月曜日派なのはこれが理由です!?

昼過ぎから断続的にガスが出たりして、一時は軽く雪が降ったりしたものの、日没前になってようやく雲が晴れてきました。夜の星空はどうなることでしょう……。

テント前に置いていたスノーペグ、日中に雪が解けて面白いことになっていました。

コーヒーを淹れて立山最後の夕暮れを過ごします。

その後、夕飯を食べたりしつつ(写真は撮ってないけど、この日はカップヌードルにセブン-イレブンの「金のビーフシチュー」が美味しかった!)、やはり夜は雲が出てしまったのですが、前日のこともあってので今度は2時半に目覚ましを掛けて起きてみると……

2日目の星空は……?

ハイ、大正解! 2日連続で立山から登る天の川を堪能することができました。

この日も流れ星もよく見えます。

3時過ぎに寝てこの日はそのまま爆睡。6時前に一度目覚ましで起きて外を見ると、この時期にしては珍しい?うろこ雲。結局ここから二度寝して7時近くまで寝てしまいました。


最終日、喫茶みくりで朝食とライチョウたち

のんびり荷物を片付けて雷鳥沢を後にします。雲の様子がまた変わってますね。

雷鳥沢からの帰りは雷鳥荘前の激坂が一番キツい(かといって雷鳥沢ヒュッテ側を回るのもちょっとダルい)。

しかし坂を頑張ったご褒美で、最後にペアのライチョウに出会え……

……と思ってたけど、こっちもオスですね。前日も山の上ですぐ近くに2羽のオスが居て、ケンカをするでもなく過ごしていたけど、まだ縄張りに入ってないオス同士が近くに暮らしてることもあるのかな。

GW頃になると複数匹で縄張り争いしているオスをよく見かけるので、少し早く来てみるとまた違ったライチョウの姿が見られて良いものですね。あとはやはり早い時期ほどライチョウが白くてかわいい。

再びみくりが池温泉「喫茶みくりへ」。

朝食に厚切りトーストを食べにきたのでした。今回はチーズトーストとあんバタートースト。

2人いれば、甘いトーストとしょっぱいトーストの両方楽しめます。

喫茶みくりとレストランのメニュー(自販機)最新版。室堂ターミナルは観光客で溢れていて、ホテル立山のレストランも団体予約のみになっていたりするので(ローストビーフ重が食べられん!)、室堂での食事にみくりが池温泉に行ってみるのは結構アリだと思いますよ。近くでライチョウを見られる可能性もありますし。

最終日なので温泉に入って行きましょう。日帰り入浴は以前より少し値上がりしてまが、こんな時世なので仕方ないかな。チケット代わりという訳ではないですが、オリジナルのコースターが貰えます。

今回も温泉は貸し切りのタイミングでした。ラッキー。雷鳥荘の広いお風呂もいいけど、みくりが池温泉のコンパクトさはやっぱり居心地が良いのですよね。次回は夏山シーズンに泊まりにきたいな。

湯上がりにはソフトクリーム。

そしてターミナルに戻る前に最後のライチョウ遭遇。こちらは足輪付きで肉冠クッキリのオス。これぐらい遠いとやはり600mm相当ズームが欲しくなりますが、この時期は人の多い室堂平よりも登山中の静かなライチョウ遭遇をお目当てにしてるので、機材がコンパクトに越したことはありません。

天気はすっかり高曇り。最終日って崩れがちな気がします。

月曜日なので週末とは違って空いてるだろう…… なんて思っていたら大間違い。雪の大谷ウォークは相変わらず観光客で大賑わいです。天気もこんなですし、今回はスルーして帰ることにします。

そして室堂ターミナル内の混雑ぶり。ほぼ外国人で、これはコロナ前でも見たことのない状況。この時点ではまだ水際対策の終了前だというのに、コロナ禍の鬱憤が爆発したかの凄まじいパワーを感じます。

ホテル立山の売店でいつもお土産に買ってる「白エビせんべい」。割れセンがあったので箱なしの方が嵩張らないかなとこちらをチョイス。

滑り止めがライチョウになってる軍手も買ってみた。アイゼンの調整に使ってる軍手がボロボロだったので、少々高いけどライチョウのこと考えながら作業するのもいいかなと。立山駅にも売ってました。

バスの乗り口がある1階に下りたら更に大変なことになっていました。この人出が続くとして、GWになれば国内旅行客も一気に動くでしょうし、どうなってしまうのだろう……。

立山駅まで戻ってみると、駐車場はガラガラ。GW前の平日ではありますが、やはりアルペンルートのお客さんの大半は訪日観光客のツアーだったようです(この間にも次々に観光バスが到着していました)。


今年も中華そば 大喜 大島店で富山ブラック

さて、喫茶みくりでの遅い朝食から5時間以上経って、いい感じにお腹が減ったので遅いランチは今年も「中華そば 大喜 大島店」へ。店の前には冷凍自動販売機の「ど冷えもん」が設置されています!
昨年、こちらで買ったテイクアウトのお土産ラーメンが美味しかったのですが消費期限が3日と短いので、冷凍版もできてのは嬉しいですね(結局、両方買って帰りました)。


ラーメン大(味濃いめ)にそして味付け卵、そしてライス小。

富山ブラックのしょっぱいスープにしょっぱいメンマとゴロゴロとしたチャーシュー、ちょっと辛めのネギ。チャーシューとネギの相性が抜群ですし、もちろんご飯が進みまくります。

自家製の太麺が濃い味のスープを吸って、また美味しいのですよね。
しかし、大盛り+ご飯は流石にやりすぎだったか(笑)、初日の寿司から食べてばかりのせいか、(登山をして山で2泊したというのに)帰宅したら2kg近く体重が増えてました。立山こわい!

帰りはまだ時間が少し早かったのと結構元気だったので北陸道には乗らず、神岡〜平湯周りで塩尻まで下道を走って、長野道に乗って帰宅しました。やはり平日移動は道も空いていて快適です。

実は今回、過去最悪にアレルギー性鼻炎の症状が酷く出てしまい体調はイマイチだったものの、2夜連続の最高の星空に、相変わらず可愛いライチョウたち、美しい雪山、そして毎度裏切らない富山グルメのお陰で最高の連休となりました。ブログ記事は2日目の登山記録のみ、別途まとめる予定です。