I AM A DOG

途方に暮れる 犬とよばれる でも生きてゆく

3年ぶりに訪れた春の立山で久々に出会えたライチョウたち

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5月3日〜5日、2019年以来の春の立山に行くことができました。久々に春のライチョウ(雷鳥)に出会うことができたので、そんな可愛らしいライチョウ写真のまとめ(旅レポ、山レポはそのうち改めて)。そういえば昨年2021年も殆どアルプス登山もできませんでしたし、一度もライチョウたちに出会っていませんでした。

OM-1 + 75-300mm F4.8-6.7 II

春の立山といえば登山をしていても、テント場(雷鳥沢キャンプ場)の周りでも多くのライチョウたちに出会えるライチョウ多発地帯のイメージでしたが、今年のGW 3連休はテント場が大賑わいで、初日の時点ではライチョウの気配は暗くなってから鳴き声が聞こえてきた以外はありませんでした。

こんな光景を見たのもかれこれ3年も前のこと……

2日目(4日)に予定していた立山縦走(別山〜雄山コース)も雷鳥坂付近ではライチョウ遭遇はなく、稜線に出ると思いの外の強風で縦走は諦めて別山だけ登って撤退することにしました。せっかくなので別山の北峰にも行っておくかと、南峰から北峰に向かった鞍部で突然目の前に現れたのがこのペアでした。

E-M1 Mark III + 75-300mm F4.8-6.7 II

まさかこんな強風が吹き抜ける稜線上で今シーズンの初ライチョウに出会えるなんて。それにしても体の小さなライチョウにはなかなか過酷な環境ですが、耐風姿勢(?)で風に耐えながら雪やハイマツの周りを歩き回っては餌をついばんでいます。

E-M1 Mark III + 75-300mm F4.8-6.7 II

雪のように見えるのは、強風で吹き上げられた雪の粒。実は新しいOM-1のAI被写体認識AF(鳥)でライチョウが認識されるか確認するのを楽しみにしていたのですが、直前にカメラのバッテリー消費状況もあって、望遠レンズを取り付けたカメラをE-M1 Mark IIIと入れ替えていたのでした。こんな環境でレンズ交換したらマウント内に雪が吹き込んでしまうので、E-M1 Mark IIIで撮影続行します……。

E-M1 Mark III + 75-300mm F4.8-6.7 II

それでもライチョウは小鳥に比べたら体も大きいですし、被写体認識に頼らずとも問題ありません。
オスもでしたが、メスもかなり換羽が進んでいます。4月のアルペンルート開通直後はまだ真っ白な雪見だいふくのような姿ですが、5月に入ると徐々に繁殖期の羽衣へと変化しています。

E-M1 Mark III + 75-300mm F4.8-6.7 II

それにしてもこのペアは今回目撃したライチョウの中でもかなり換羽が進んでいました。

E-M1 Mark III + 75-300mm F4.8-6.7 II

メスのつぶらな目の可愛らしさよ。くちばしの横におやつ付いてる……。

E-M1 Mark III + 75-300mm F4.8-6.7 II

この後、一旦別山北峰へと向かって写真を撮ったり、風裏を探してレンズ交換をして、再び先程の鞍部に戻ってみたら…… 同じペアがまだ居てくれました。ハイマツの中でじっとして風を避けているのかな。

今度はOM-1のAI被写体認識AFがしっかりライチョウを認識。こんなハイマツの中から顔だけ覗かせた状態もしっかり鳥認識していました。

OM-1 + 75-300mm F4.8-6.7 II
OM-1 + 75-300mm F4.8-6.7 II

今回初めて立山に望遠レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 II」持ってきましたが、今までは「12-100mm F4.0 IS PRO」を使っていたので、ここまで大きくライチョウに寄れるのは初体験。なかなか登山中には出番が限られる超望遠ですが持ってきて大正解でした。

OM-1 + 75-300mm F4.8-6.7 II

その代わり、このような引きの絵を撮ろうと思うとワイド側でも150mm相当の画角なので、自分がかなり下がる必要があったりします(笑) 背景の雪山は後立山連峰だと思いますがどこでしょう?

OM-1 + 75-300mm F4.8-6.7 II

相変わらず写真ではなかなか伝わりませんが羽毛が逆立つぐらいの強い風が吹いています。

OM-1 + 75-300mm F4.8-6.7 II

そしてこの耐風姿勢で風に耐える(かわいい)。

OM-1 + 75-300mm F4.8-6.7 II

ようやくライチョウに出会えてホクホクで別山乗越に戻る途中、やはりミニピークの鞍部で先程よりもう少し白い羽毛が残ったメスが居ました(こちらは先行して写真を撮ってる人がいたので気づきました)。

OM-1 + 75-300mm F4.8-6.7 II

丁度剣岳をバックにしていたのでパチリ。

OM-1 + 75-300mm F4.8-6.7 II

その後、テント場に戻りのんびりと午後を過ごした後、雷鳥荘の温泉に行きがてら先程までライチョウが居たらしい情報を頼りにハイマツ帯の脇を登って行くと…… いました!

OM-1 + 75-300mm F4.8-6.7 II

こちらもペア。やはり換羽は始まっています。モフモフ足がかわいい。

OM-1 + 75-300mm F4.8-6.7 II

今度は奥大日岳をバックに。

OM-1 + 75-300mm F4.8-6.7 II

ライチョウは見てるだけでほんと癒やされる。

OM-1 + 75-300mm F4.8-6.7 II

ライチョウまんじゅう。

OM-1 + 75-300mm F4.8-6.7 II
OM-1 + 75-300mm F4.8-6.7 II

そんなとき、背後からグエーと鳴き声が聞こえ、オスが首を伸ばして警戒の姿勢に……。

OM-1 + 75-300mm F4.8-6.7 II

私達の背後、数十メートル離れた別のハイマツ帯で、どうやら2羽のオスが縄張り争いをしていて、その鳴き声を聞きつけたようです。そしてこの左側のオスが逃げるようにしてこちら側へと飛んで来ました。

OM-1 + 75-300mm F4.8-6.7 II

そうなると今度はこちらのオスが、その飛んできたばかりのオスを追い払いに入ります。

OM-1 + 75-300mm F4.8-6.7 II

以前見たような派手なケンカにはならず、飛んできたばかりのオスは逃げるのみ……。肉冠もあまり目立ちませんし、なんだか若そうなオスですね。ちょっとショボくれた雰囲気で切なげ…… そのまま、元のハイマツ帯のさらに向こうまで飛んで行ってしまいました。

OM-1 + 75-300mm F4.8-6.7 II

若オスを追い払ってちょっと得意げ(なのか警戒を続けているのか?)なオス。尾羽根をクイッと上げたままメスの元へと凱旋して行きます。

OM-1 + 75-300mm F4.8-6.7 II

さて、我々も温泉に行くかと立山の上を見上げるとなんだかライチョウのような雲が……?

そうでもないかな?


ということで、過去の春立山に比べるとそこまで多くのライチョウを見られた訳ではありませんが、強風に耐える姿やペアオスと若オスのナワバリ争いなども見られて、今回も楽しいライチョウ観察となりました。

最終日にも室堂ターミナルへと戻りながらライチョウを探したのですが、写真を残せるような出会いはなし。
双眼鏡でハイマツ帯を丹念にチェックしている中、一応姿だけは確認できたのでよしとしましょうか。この写真は600mm相当でズームしたハイマツ帯ですが、この中央少し上にライチョウが居ます。

E-M1 Mark III + 75-300mm F4.8-6.7 II

切り出し。見つけたときはもう少し分かりやすい場所に居ましたが、コロナ禍になって地元で鳥見散歩をするようになった成果が出たかもしれませんね。

カメラの望遠レンズではどうしても片目で覗いてピントが合った場所しか見ることができないので、探す作業に不向きです。双眼鏡があるとライチョウ探しも捗ると思います。

E-M1 Mark III + 75-300mm F4.8-6.7 II

立山のライチョウでは、登山をしているといきなり目の前に現れるような距離感で出会うことが多いのですが、室堂周辺では遠目でハイマツ帯を探すことが中心になります。ハイマツ帯は営巣地でもあるので、スマホや広角レンズの動画機で大きく撮りたいからと不用意に近付きすぎることは控えたいものです。
立山のライチョウ保護サイト「ライチョウ見守りネット」
観察マナー | ライチョウ見守りネット

そして今回初めて立山に持っていたM.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 IIレンズ。望遠300mm(600mm相当)までズームできてこのコンパクトさと軽さ、山で鳥を撮る際には最高のお供だと思いました。あとはこれで防塵防滴だと完璧なのですけども……。


今回の立山&山行レポを書きました。