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途方に暮れる 犬とよばれる でも生きてゆく

北アルプス 涸沢カールで過ごすGW 2015

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GWの上高地〜涸沢トレッキング。今回は横尾から涸沢カールにかけての山岳エリア、そして涸沢カールでのテント泊です。


今回、初めての雪上キャンプということで、防寒やスノーショベルも含めた荷物はこれまでで一番重たい18kg。夏場の長期縦走や冬山をやる人からしたら大したことのない重量かもしれませんが、これまで重くても14kg位しか背負ったことがなかった私には、かなりズッシリです。
これでもピッケルやヘルメットは持っていませんし、山小屋の充実したエリアということで食料もかなり減らしてはいたので、私よりも大きなザックを背負って涸沢を訪れ、かつ翌朝には穂高へと登っていく人たちは私からはまだまだ未知のレベル。「まずは夏に挑戦」と、2日間たっぷり穂高の雄姿を目に焼き付けてきたのでした。

横尾〜本谷橋(5/2)

上高地エリアも終わり、横尾橋から先は完全な登山エリア。特にこの時期はコース上に雪もありますし、上高地ハイキングの装備のまま行くのは無理です。上高地から横尾までは多少のアップダウンはあるものの、1600m台と大きな標高差もありませんが、目指す涸沢ヒュッテは標高2300m。700m程の標高差を約3時間かけて登っていくことになります。
これだけ見ると普通の低山トレッキングよりも軽そうなのですが、荷物のせいか雪のせいか結構キツいんですよね…。

横尾山荘前から仰ぎ見る前穂高岳。我々の涸沢滞在中に、この山で痛ましい事故が起きています。下から眺めているだけならば、本当に美しい山なのですが…。

横尾橋を渡り、しばらくは横尾谷を遡っていきます。正面に見える屏風岩の右側を回り込むようにカーブして涸沢へと入っていくことになります。

軽い登りを繰り返しているうちに、登山道の残雪が増えていきます。去年よりはやはり雪が少ない感じ。

最初のチェックポイントは本谷橋(橋はこの時期、まだ掛けられていません)。この辺りから斜面もキツくなり、アイゼンを装着して登っていきます。
雪崩があったのか沢山の木が倒れていて、かなり雪面が汚れています。

既に太陽もすっかり昇って足下の雪はグズグズの腐った状態。苦しいですがひたすら登るのみ。

何度か急登を越えて涸沢が右にカーブすると、穂高の山々が見えてきました!

そして涸沢ヒュッテも遠くに見えました。このヒュッテが見えてからが結構長い(笑)

ようやく涸沢ヒュッテのテント場に到着。到着直後の雪面整地、テント設営は想像以上に苦しくて、写真を1枚も撮っていませんでた(笑)


涸沢カールで過ごす初日午後(5/2)

テント設営を終えてようやくひと息。こいつのために今日は半日頑張ったのです(笑) 涸沢ヒュッテ名物の「生ビール&おでんセット」(1400円)。

まだ日没より2時間も前ですが、涸沢岳と奥穂高岳の間(白出のコル)に太陽が沈んでいきます。そして日が隠れると一気に気温が下がります。太陽ってすごいね!

思ったより疲れてしまいましたし、食事の準備も億劫なので、そのまま涸沢ヒュッテのテラスで夕飯を頂くことにします。



北アルプスのテント泊、といったら星空の撮影を楽しみにしていたのですが、生憎この日は月齢が満月の直前という明るい夜(よほど恨めしかったのか月の写真を1枚も撮っていませんでしたw)。月明かりでで穂高もクッキリ見えますし、星もあまり見えません(都内よりは当然多いですw)。こればかりはタイミングですし、諦めて寝ることにします。



E-M1でなくE-M5を持って来たのは長時間露光時のノイズ対策… だったのですが、SS 2秒ならばE-M1で充分でしたね(笑)

涸沢カールで過ごす2日目(5/3)

懸念していた雪上の底冷えも特に気にならず朝までグッスリ…(奥さんはやや寒かったようで、翌日は#2と#3のシュラフを交換)。
4時半に目を覚ますと周囲のテントでは、穂高登山の準備をしている人が多い。そして既にヘッドライトを頼りに、登り始めている人の姿も… うーん、すごい!


涸沢の谷側、つまり東の空の朝焼け。涸沢では周囲の山で日の出は見られませんが(気がつくとすっかり明るくなってます)このような美しい朝焼けを楽しむことができます。

山肌の映る朝焼けをドイツ語に由来する登山用語で「モルゲンロート」と言うのですが、涸沢カールのモルゲンロートといったら、やはり穂高連峰の山肌に指すこの光景がお馴染み。


私的には谷側の朝焼けの方がキレイだなー、なんて思いながら見ていましたが(笑)

さて、この日は特に予定もないので、こいつと文庫本をお供に、テント前で読書タイム。日差しが強いので定期的な日焼け止めが欠かせません(それでも結構焼けてしまった…)。

束の間の我が家。朝いちに引越をして、既に人様が整地してくれていたテントサイトをそのまま拝借しました(笑) 入口側に雪を積んで腰掛けられるテラスを作り、そこで1日読書していました。

ちょいとこちらの涸沢小屋までお散歩しますか。

お目当てはこのソフトクリーム。食べるか飲むかしかしてませんね(笑)


涸沢小屋のテラスから眺めるテン場。歩いて5〜10分程度ですが、結構遠くに見えますね。

ズーム!したら我々のテントも見えました。

お昼はテントに戻ってカレーと鯖缶。伊藤食品の銀の鯖缶は本当に美味い! ビールもご飯も進みます。


服部先生のフリーズドライグリーンカレーは普通でした。まずくはないけど、次はない。

この日はM.ZUIKO12-40mmのレンズフードが弛んでいたようで、ケラレ写真を連発してしまいました…。ちゃんとチェックしておかないとですね。


穂高氷河圏谷 涸沢ヒュッテ

涸沢ヒュッテ 公式サイト | 北アルプス穂高氷河圏谷 涸沢
さて、我々が宿泊しているのは涸沢カールの山小屋「涸沢ヒュッテ」のテント場です。この日も缶ビール&手持ちのおつまみだけでは飽き足らず、こちらのテラスにお邪魔します。

ええ、またまた頂きました生ビール&おでんセット。この日は殆ど体を動かしてないので、これが夕飯代わり。

こちらのパノラマ売店のメニューはこんな感じ。これ以外にもバッジやバンダナ、手ぬぐい等のお土産が販売されています。

ビーフカレーも食べておけば良かったなぁ…。

宿泊者用の受付(テント場の受付は野外のテントにて)がある、新館の入口。ここでは天気予報やモルゲンロートの時間帯などの情報を確認することができます。


テント場利用者は無料でヒュッテのトイレが使えるので、朝の混み合う時間帯さえ避ければ、本当に快適なキャンプ生活を送ることができます。

この日は夕方から天候が崩れてしまい、日が暮れる頃にはすっかり曇り空。更には夜中から雨が降り始めてしまいました…。
夜中の2時頃にテントを叩く雨の音で一度目を覚ましましたが、朝には止んでることを祈りつつそのまま爆睡…。

下山、涸沢〜横尾(5/4)

結局夜のうちに雨は止まず、最終日は残念ながら朝から雨模様。みなさん6時頃にはテントを畳んでさっさと下山していきましたが、寝坊気味な我々はのんびりと朝食を取って、テントの撤営を始めたのは7時を過ぎてから…。

ヒュッテのトイレに向かう所で、荷揚げのヘリコプターが来ていました。上空の風を避けてなのか、凄い角度で沢沿いに下りて行きました。カッコイイ!

我々のテントも雨でビショ濡れに。スノーフライはGWの涸沢キャンプでは必要ありませんでしたね。通常のフライシートで充分でした。その方が荷物も軽く済みますし。

ということでテントを畳んで下山開始。下の方は晴れてるっぽい… かな?

振り返るとこのお天気。

ということで色々飛ばして横尾まで下りてきました。雨に濡れる白樺の樹林帯はなかなか雰囲気があります。

ここからの上高地バスターミナルまでが結構長いんですよね…。

昨年、2014年のGWの涸沢の様子はこちら。こうして見ると似た写真が多いですね(苦笑)

今年こそ秋の涸沢カールへ!そして夏の穂高!?

涸沢カールといえば、山開き直後のGWも賑やかでしたが、やはり一番賑わうのは9月末から10月にかけての紅葉の季節でしょう。横尾から本谷橋、涸沢へとその行程全てで残雪期とは全く違うコース、そして日本有数の絶景が楽しめるようです。(私、去年は時期を外してしまい見られなかったのですが…)

今年こそは、ベストシーズンの涸沢の紅葉を見に行きたいものです。朝のトイレ渋滞は凄いことになるみたいですけどね(笑)
そうそう、その前に夏の穂高にもそろそろ挑戦したいんですよね。
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今週のお題「ゴールデンウィーク2015」