一眼レフカメラを始めてすぐの頃に撮った懐かしい写真たちを発掘しました…。
昨日、2016年3月9日は日本では4年ぶりとなる部分日食だったのですが、残念ながら東京は朝から曇り空だったため、その様子を見ることはできませんでした。北海道などでは、太陽の一部が欠ける様子が観測できたとのことです。
【特集】2016年3月9日 部分日食 - アストロアーツ
天体撮影の機材も知識もなかった「2012年5月21日の金環日食」
さて、日食といえば記憶に新しいのが2012年の5月21日にあった金環日食。本州で金環食が見られたのは129年ぶりのことだったらしく、当然私も人生の中で見たのはこれ1度きりのことです。
2012年5月20日の日食 - Wikipedia
当時は日食観測用のメガネ(フィルター)があちこちで売られていましたし、テレビやネットでも大きな話題になっていたので覚えている人も多いと思います。
丁度、朝の6時半ぐらいから日食が始まり、1時間ぐらいかけて金環状態になったかと思います。我が家でも出勤前の準備でシャワーを浴びたり、朝食を食べる合間に、ちょいちょいリビングの窓から眺めていた記憶があります。
欠け始めのときは電線の合間からでした(笑)
当時は、初めての一眼レフカメラを買ってから丁度1年経つぐらいの時期。まだ、NDフィルターなどの機材を揃えて撮影しようという程のモチベーションもなく、今思えばちょっと惜しいことをしたかもしれません……。ただ、簡単な三脚は持っていましたし(2000円ぐらいの超安物)、その前の年である2011年12月10日の皆既月食を撮ったりしていたので、ダメ元で観測用の日食メガネをレンズの前にかざしながら、撮影を試みた記憶があります。
上の写真や次の写真などは太陽が雲に隠れたタイミングで普通に撮ったもの(もちろんファインダーでなくLVで)。黒いフィルターを使うよりも、雲がフィルターとなって幻想的な光景となっていましたね。
当時は撮った写真をInstagramに何枚か投稿した程度で、特にブログにも上げてなかったようです。iPhotoを探してみたら当時のデータが残っていたので、今更ながらちょっとレタッチしてアップしてみました。どれもかなりトリミングしてます。
色がやたらオレンジ色がかっているのは日食メガネのせいでしょうか。ちゃんとしたNDフィルターを使った太陽の写真は、もっと白っぽく写りますよね?
このときのカメラは私の初めての一眼レフ機で、中古で買ったオリンパスのE-520。レンズはダブルズームキットのZD 40-150mmという望遠ズームを使っているようです。この頃には既にZD 70-300mmという超望遠ズームも持っていたはずですが、確か前玉の径が大きいため観測メガネのサイズが合わず、やむなくこのレンズを使ってたような…? カメラも既にE-30を持っていたはずなんだけどなぁ…。
OLYMPUS デジタル一眼レフカメラ E-520 ダブルズームキット E-520WKIT
- 発売日: 2008/05/29
- メディア: Camera
今見てみるとピントも合ってませんし、レンズの前に観測メガネを当ててるため手ブレも酷いものではありますが、自分の撮った皆既日食の写真が残っているというのは嬉しいものです。
恐らくMFで撮ってるはずですが、もう少しピントは合わせておいて欲しかったな…。
Kenko NDフィルター ND400 プロフェッショナル 72mm 光量調節用 172230
- 発売日: 2009/07/01
- メディア: エレクトロニクス
なんとなく撮ってた!? 「2011年12月10日の皆既月食」
あと、前の年の皆既月食も。これは確か自宅のベランダに三脚を立てて撮っていたものだと思います。こちらも当時書いてたはてなダイアリーの方の日記にInstagramの投稿を貼っただけだったはず。
【特集】2011年12月10日 皆既月食
カメラはE-520を買ってから半年ほどで手に入れた、2台目の一眼レフであるオリンパスのE-30。こちらもヤフオクで買った中古品でした。
OLYMPUS デジタル一眼レフカメラ E-30 ボディ E-30BODY
- 発売日: 2008/12/20
- メディア: Camera
たまたま最初に手にしたカメラがE-520だったことで(フォーサーズは既に下火で中古が他マウントに比べて安かった)、今もオリンパスのカメラを使っている私ですが、機材との出会いというのも不思議な縁がありますね。
確か同じ中古店ではニコンのD5000が並んでいてどちらにするか迷った記憶があります。D5000を買っていたら、今頃はニコンのフルサイズ機を使っていたのでしょうか?
Nikon デジタル一眼レフカメラ D5000 ボディ D5000
- 発売日: 2009/05/01
- メディア: Camera
一眼レフカメラを始めてて良かった!
今だったら、機材も撮影の知識も当時より多少は進歩していますし、日食も月食ももう少しまともな写真が撮れたのかな?なんて思ってしまいます。
しかしながら、貴重な天体ショーが続いたこの時期に、丁度一眼レフカメラを手にしていたのは、今思えば非常に幸運だったのかもしれません。それまで使っていたコンデジ(RICOHのGX200でした)では、絶対にこんな写真は残っていませんものね。
どれも今ならもう少し上手く撮れているかもしれませんが、当時の精一杯で撮ったこれらの天体ショー写真。私にとっては大切な思い出の一枚です。