「物欲の春」ということで(?)、サブカメラとして愛用しているミラーレスカメラのPENを1年ぶりに買い換えることにしました。「OLYMPUS PEN Lite E-PL7」です。
そろそろ次世代のPEN Liteが発表されそうですが…
私が以前使っていたPEN mini E-PM2から、PEN Lite E-PL6に乗り換えたのは、丁度1年前である昨年の3月のことでした。
オリンパスのPEN Lite E-PL6は、前モデルであるE-PL5のマイナーチェンジ的な機種(ISO LOWや水準器の他、タイムラプスやインターバル撮影に対応、といった程度の機能追加でした)として2013年に発売されました。その後、価格が底値付近になってからも昨年1年間、最もお買い得なミラーレス一眼として市場に流通した機種。
OLYMPUS ミラーレス一眼 PEN Lite E-PL6 ボディ ブラック E-PL6 BODY BLK
- 発売日: 2013/06/28
- メディア: エレクトロニクス
ただ、ようやくここにきて次機種であるE-PL8の噂が聞こえてきたこともあり、今のうちに(現在の)最新機種であるE-PL7をしっかり触っておきたい、と考えるようになりました。
http://digicame-info.com/2016/03/e-pl8.html
次世代PEN LiteがPEN-F同様の20M機になるか、16M機のまま据え置かれるかは分かりませんが、今の所私は現状の16Mセンサーの性能でも充分に感じていますしね。
さて、PEN LiteのE-PL5→E-PL6→E-PL7は約1年おきに発売された機種ですが、E-PL7の発売当時はまだ市場にE-PL5が残ってました。E-PL5、E-PL6という前モデルが圧倒的なコスパの高さを見せる中、なかなか価格も下がらぬまま、更には上位機種であるE-P5やE-M10との価格逆転まで起こってしまったやや不運なモデルです?
OLYMPUS PEN E-PL7 14-42mm EZレンズキット シルバー ミラーレス一眼 E-PL7 EZ LKIT SLV
- 発売日: 2014/09/20
- メディア: Camera
PEN Lite E-PL7開封/外観チェックなど
早速届きましたE-PL7。発売から既に1年以上経っている機種ですし、開封の儀的なものは省きます。外観を中心にざっくりとチェックしていきましょうか…。
E-PL6からの外観の大きな変化として、フロントの前面が張り皮になりました。全体的に高級感が増し、上位機種のE-P5を踏襲したようなクラシカルなデザイン。赤色パーツのワンポイントを生かしたE-PL6ブラックも気に入ってましたが、E-PL7シルバーは発売当時からカッコイイな!と思ってたのです。
レンズキットの付属レンズは「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ SLV」。パンケーキサイズの電動ズームレンズです(私は既に所有していたレンズですが)。
シャッターボタンの周囲にE-PL6までのPEN Liteにはなかったコントロールダイヤルが追加されました。今まで、露出補正と絞りを別々に変更した場合など、ややボタン操作が面倒くさかっただけにこれはありがたい進化。
鞄の中などで勝手に動いてしまいがちだった、モードダイヤルも幾分固くなりました。これも地味に嬉しい進化のひとつです。
また、モニタ上部のボタンが廃止されて、十字ボタンの周辺にまとめて配置されました。新機種が出るたびに、ボタン配置が変わるのはいかがかと思いますが、OM-D E-M1と似たような配置になったので個人的には良かったかな。
先日手に入れたばかりの広角パンケーキレンズ「LUMIX G 14mm F2.5 ASPH.」と組み合わせてみました。黒多めのシルバーボディなので、黒いレンズも悪くないですね。今後はこの組み合わせで、スナップシューターとして活躍して貰う予定。
E-PL6からE-PL7への進化ポイントは?
マイナーチェンジレベルの違いだった「E-PL5からE-PL6」に比べると、E-PL7では基本性能に大きな進化が見られます。imageセンサー周りは恐らく同一だと思われますが、一例を挙げますと…
画像処理エンジン | TruePic VI → TruePic VII |
---|---|
ボディ内手ぶれ補正 | 3軸補正(3.5段分)を搭載 |
測距点 | 35点 → 81点 |
液晶モニター | 46万ドット → 104万ドット |
充電池 | BLS-5 → BLS-50 |
内蔵Wi-Fi | 非搭載→搭載 |
などなど、多くの性能強化が計られています。その他、オリンパス機ではお馴染みのアートフィルターや仕上がりモードの追加、フォーカスピーキング機能も追加されていいます(詳細は、以下公式サイトを参照ください)。
[005660]E-PL7、E-PL6 の主な違いを教えてください。 | オリンパス
個人的に一番嬉しいのが3軸の手ブレ補正機能。E-PL6では内蔵の手ブレ補正が弱かったため、夜間などの手持ち撮影では、OM-Dなどに比べるとかなり不利でした。これが解消されるのは、これからの夜桜撮影などにも心強い限りです。
液晶モニターは同じ3インチながら、アスペクト比が「16:9」から「3:2」へ変更されてます。35点から81点へと大幅に増えたAF測距点はご覧の通り。
細かな所では、電池ボックス蓋のヒンジ位置が逆側になっています。
その他、付属電池は1150mAのBLS-5から、1210mAのBLS-50へと容量増となりました。この2つの電池は同形状で互換性があります。ただし、電池容量がわずかに増えつつも、撮影可能枚数は360枚から350枚へと若干減っているようです。
OLYMPUS リチウムイオン充電池 PEN対応 BLS-5
- 発売日: 2010/12/04
- メディア: Camera
E-PL6で使っていた予備の電池が使い回せるのはありがたいですね。
下方向に180度回転するようになったチルト液晶
液晶モニターを正面へと回転させた自撮りモード。E-PL6はモニターが上方向に開いていたのに対して、E-PL7では下側に開くようになりました。自撮り撮影時にモニターの全画面を見られるようになったのは大きいですね。
ローアングル撮影に便利な手前側へのチルトも、E-PL6同様に行うことができます。メニュー画面のデザインは、白系だったのがOM-D同様の黒バックになっています。
液晶のチルトを簡易三脚変わりにした、夜桜撮影テク(?)は今年も使えそうです。
キットレンズを使って撮ってみました
早速届いた当日、外に出たついでにちょっと近所を撮ってみました。使用レンズはキットのM.ZD 14-42mm EZ。画像処理エンジンは一世代新しくなってますが、基本的にはE-PL6と大きく画質は変わらないはず… なのですが、手ブレ補正が効いてるせいか、テレ端で腕を伸ばして桜を撮ったような場合も歩留まりが良くなった気がします。
多少絞ってクッキリ。
アートフィルターとか使ってみたりとか…。
カメラを新しくしたからといって、急に写真が上手くなる訳ではありませんが(笑)、コントロールダイヤルの追加による操作性の向上、手ぶれ補正の強化は明らかに大きく感じました。
今後は単焦点のLUMIX G 14mm F2.5 ASPH.を組み合わせて、散歩用のカメラにするつもりなので、写真が溜まってきたらまた何か更新できればと思います。
OLYMPUS PEN E-PL7 14-42mm EZレンズキット ホワイト ミラーレス一眼 E-PL7 EZ LKIT WHT
- 発売日: 2014/09/20
- メディア: Camera
関連/追記など
以下の記事などでE-PL7で撮った写真を載せています。
(2016.5.23)Amazonのマーケットプレイスにて、レンズキットのバラし品と思われるE-PL7ボディがかなりお買い得になっています。
OLYMPUS PEN E-PL7 ボディ ブラック ミラーレス一眼 PEN E-PL7 BODY BLK
- 発売日: 2014/09/20
- メディア: Camera
(2016.10.12)オリンパスからE-PL7の後継機にあたる「PEN E-PL8」が発売となりました。大幅に外観が変化しましたが、センサー、画像処理エンジンなどは据え置かれ、スペック面の進化は殆ど見られません。デザインに惹かれるのでなければ、市場価格がかなりこなれてきているE-PL7が狙い目でしょう。
[006380]E-PL8、E-PL7 の主な違いを教えてください。 | オリンパス