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E-M1 Mark IIにバッテリーグリップ「HLD-9」を装着してみた【主に寒冷地対策として】

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愛用のE-M1 Mark IIで使うバッテリーグリップ(縦グリップ)を買ってみました。

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ミラーレスカメラにしては結構撮れるけど、氷点下では若干不安なE-M1 Mark IIの電池持ち

OM-D E-M1 Mark IIを使い始めて1年と少し。初代E-M1よりもバッテリサイズが大きくなったこともあり(BLN-1→BLH-1)電池1本でも1日の山行ならほぼ持ってくれます。

撮影可能枚数はCIPA基準のカタログスペックで約440枚ですが、実際には夏山登山などでは800枚以上撮れることもあります*1

OLYMPUS リチウムイオン充電池 BLH-1

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  • 発売日: 2016/12/22
  • メディア: 付属品
ただし、氷点下では極端にバッテリー性能が下がってしまうことがあり(体感で20%近く)、冬山登山だと電池1本で600枚ぐらいが目安。マイナスふた桁の中で電池切れしたバッテリーを、プラス気温の平地で入れ直すと20%程度の残量があることも…。

先日、冬の上高地でキャンプをした際、初日は普通に撮れていたE-M1 Mark IIですが、初日夕方の電池交換の際、うっかり交換電池を雪に落としてしまい、しかも雪と風が強い中だったのでしっかり雪を払い切れてない状態で電池ボックスの中に入れてしまいました。
電池ボックス内に水分を入れて(冷やされて)しまったせいか、2日目は電池持ちが急降下。大して枚数を撮ってないところで予想外の電池交換が発生する事態となりました。

カメラを2台使っていると、まず電池交換は発生しませんし(撮影枚数と電池消費が2台に振り分けられるので)、泊まりならテントの中で落ち着いて電池交換すればいいのですが、このような経験をしてしまうとやはりなるべく屋外では電池交換せずにいられるよう、バッテリー周りを強化したくなりました…。

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「OLYMPUS/パワーバッテリーホルダーHLD-9」を購入

ということで、当初は使っていなかったバッテリーグリップを今更ながらに購入しました。初代のE-M1はずっとバッテリーグリップ併用で山に持って行ってたのですが、なんとなくMark IIでは手を出していなかったったものです。

カメラ側で外した端子部分の保護カバーを収納できるようになっているのは、オリンパスのバッテリーグリップでは見慣れた後継です。

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電池はBLH-1が1本収納、これにより本体側と合わせて2本の充電池が使えるようになります。どちら側の電池を先に使うかは、カメラ側のメニューで設定可能。私はたいていグリップ側から先に使う設定にしています。

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*バッテリーホルダーに充電池(BLH-1)は付属しません。

またHLD-9を装着することでACアダプターでの駆動が可能になります。ACアダプター端子は蓋を閉めた状態でも使うことができます。

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E-M1 Mark IIに装着してみました。比較的コンパクトなミラーレスカメラが、かなり重厚感のある見た目になりました。

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本体重量も電池2本が入った状態で900gオーバーと一眼レフ中型機並に。常用しているM.12-100mmPROレンズを装着したところ総重量1.5kgを越えてしまいました。

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縦グリップ機能としては2つのファンクションボタンに十字ボタン、さらに前後2つのダイヤルが追加され、縦位置撮影でも横位置同様の操作が可能になります。

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目的はあくまでバッテリー周りが目的ですが、縦位置撮影がやりやすくなることは大歓迎です(縦写真はブログ的に使いにくいので、あまり撮らないのですが…)。

初代E-M1用のグリップHLD-7とHLD-9を比較

E-M1で使っていたHLD-7と並べてみるとひとまわり大きくなっています。収納する電池サイズが大きくなっただけでなく、十字ボタンが追加されてることも大きそうです(電池が大きくなった分、十字ボタンを付けるスペースの余裕が生まれたとも?)。

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それぞれカメラに装着して並べてみると、左側のE-M1 Mark II+HLD-9の方が明らかにひとまわり大きくなっているのが分かるかと思います。

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しかし、ペンタ部の頂点で高さを比較すると、そこまで大きな差ではなかったりします。実は本体の高さは初代E-M1の方が2.6mmほど数値が大きいこともあり(アクセサリーシュー周りの作りの違いが影響しています)、バッテリーグリップのサイズ差が差引で埋まっているのです。

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メジャーを当てて計ってみると実測で初代E-M1+HLD-7が約133mmなのに対して、E-M1 Mark II+HLD-9は約137mmと、その差は4mm程度。見た目の印象ほどは高さに差がないことが分かります。

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なので、E-M1+HLD-7がギリギリ入っていたカメラバッグにも、快適とは言わないものの頑張ればなんとか入るかなといった感じ。ただし頻繁に出し入れすることを考えると、もう少し大きなバッグを探した方がいいかもしれませんね。

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Peak Designのアンカーやキャプチャー用プレートを装着

先ほどからチラチラと写っていますが、ピークデザインのアンカーをHLD-9の裏側にあるストラップ環(?)に装着することにしました。

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ストラップ(ピークデザイン/SLIDE LITE)を取り付けてみましたが、カメラ本体上部で両吊りするよりも斜めがけの際のバランスもなかなか悪くない感じです。

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さらに登山でのカメラ携行に欠かせないピークデザインのキャプチャー用プレート。

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メーカー(PD)が推奨するようなプレートにアンカーを取り付けるよりも、上記のグリップ側に取り付けた方がカメラを下げた際のバランスも良くなるように感じました。また、キャプチャーの着脱時にもアンカーが邪魔にならなくていい感じです。

キャプチャーV3を取り付けたザックを背負って、着脱を試してみましたが特に問題はありません。グリップ装着により若干レンズ先端が体側にお辞儀してしまいますが、E-M1時代からグリップは使っていたので慣れれば大丈夫だと思います。

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といった感じで、冬山シーズンはこのHLD-9装着を基本にして、E-M1 Mark IIを携行してみようと思います。春になって気温が上がってきたらまたグリップを外して運用することになるかもしれませんけども。

また、ライブの撮影や電池交換のタイミングが難しい長時間の取材の際などにも、このバッテリーグリップは重宝してくれそうです。

OLYMPUS バッテリーホルダー HLD-9

OLYMPUS バッテリーホルダー HLD-9

  • 発売日: 2016/12/22
  • メディア: エレクトロニクス

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*1:ちなみに低消費電力撮影モードで950枚というカタログ値。低消費電力撮影モードはこれまで使っていませんでしたが、今後試してみようと考えています