2016年に購入、日頃から愛用しているオリンパスの「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」。高倍率ズームレンズながら抜群の描写力と強力な手ぶれ補正(「5軸シンクロ手ぶれ補正」使用時)を持ち、登山から旅行、ちょっとした取材まで最も出番の多いレンズです。
このレンズが故障してしまい、メーカー修理に出したのが先週の月曜日のこと。
2台目のE-M1 MarkIIで使っていた際に現れたAFの不調
最初に症状が出たのは10月頭に木曽の御嶽山に登った際のこと。新たに購入した2台目のOM-D E-M1 MarkIIと組み合わせて使っていた所、まれにAF時にボディ又はレンズから「ジジジジ」という異音がして、AFが合わない現象が発生しました。
発生頻度は不定期なものの、この日1日で5回程度は発生したでしょうか。当初は中古品を購入した新しいE-M1 MarkIIの不良を疑い、店舗の保証があるとはいえ再現性の低い症状の修理手続きは面倒くさいな……という思い。
まずは症状を確定させようと2台目のE-M1 MarkIIに様々なレンズを付けて使ってみたものの、一向に症状が再発しません。どうやらM.12-100mm PROを使った場合にのみ起こるみたい。
「これはレンズの方が怪しいか?」ともう1台のE-M1 MarkIIに取り付けてみるものの、こちらも症状が発生しない(笑) どうしたものかとしばらく時間が経ち、10月末に川苔山に行った際にようやく当該の症状が発生しました。
その際の動画がこれ。シャッター半押しでもAFが作動せず、異音がしています。
発生頻度が低くボディかレンズか絞り込めなかったAF時の異音(AF動作せず)。ボディ変えても起こったので12-100mmのぶっ壊れと確定。明日新宿出ししてくる pic.twitter.com/sIEe9iHxJy
— OKP (@iamadog_okp) 2018年10月28日
静かな山の中だったので異音の出所はレンズ側であることも確認。早速翌日に新宿のオリンパス東京サービスステーションに持ち込みました。
やはり窓口では症状は再現しなかったものの、動画を見て貰ったところ以後の手続きはスムーズでした。再現性が低い故障の場合、スマホ等で動画を撮っておくといいですね。
購入は2016年の12月で既に保証は切れているレンズ。その場で伝えられた修理の予想額は最大5万円近くということでこれは手痛い故障……。
修理費用は実質無料!?
先日の立山滞在中に見積の電話連絡があり、修理金額は部品代、技術料込みで37000円程度とのこと。「少し安く済んだかな?」と一瞬思ったものの、フォトパスのプレミア会員割引(修理価格が30%引き)が適用された金額らしいので、結局はほぼ上限の修理額がかかってしまったようです。
しかしまあこのレンズ、この2年弱の間、雨の中から雪の中まで無造作に使ってきて、山に行けば岩に何度もぶつけられていて表面は傷だらけ……。
安いかもしれない…… pic.twitter.com/EJinZtqJ5b
— OKP (@iamadog_okp) 2018年11月5日
思い出はプライスレスなんて言いますけど、実際にこのレンズで撮った写真とその体験、なんならそんな写真が稼いでくれたギャラもそれなりにある訳で(突然話が生々しい)これはもう実質無料だなと!?と自分を納得させたのでした。
修理完了は次の日曜日。戻ってきたら今年もたっぷり雪山で活躍して貰う予定です(本当は立山でも使いたかった……)
追記:修理完了したらレンズが新しくなっていた!
さて、見積が出た時点であらかた済んだかと思っていたのですが、後日レンズを受け取りに行った所、思わぬ自体が待っていました。
というのも修理対応ではなく、本体交換となってしまっていたこと。
12-100PROの修理。39Kとそこそこ金額が嵩んだものの、結果的に本体交換になってるのでもはや実質無料 pic.twitter.com/bqhwFJOafN
— OKP (@iamadog_okp) 2018年11月11日
見積の連絡の時点ではAFユニットの交換という話だったのですが、もしかしたら修理を実施する途中で別の問題が発生してしまった、あるいは当該の修理だけでは直らない状況となってしまったのかもしれません(あくまで予想ですが)。
ということで2年間使って鏡筒など傷だらけだったレンズが、新品のようなピカピカの状態(というか新品)になって戻ってきてしまいました。使い込んだことによる愛着などはありましたが、パッキンやパーツの経年劣化などを考えたら予想外に嬉しい結果。太っ腹なオリンパスの対応に素直に感謝したいと思います。
OM-D E-M1 MarkIIのグリップ剥がれはオーナーズケアで治る?
さて、M.12-100mm PROの故障と同じタイミングでオリンパス東京サービスステーションに持ち込んだのが、2年前の発売直後から使っている1台目のE-M1 MarkII。グリップ部分のゴムが最近浮き気味だとは思っていましたが、遂に端から剥がれてきました。
以前、初代E-M1でもゴムの張り直しをしたことがありますが、メーカー作業だと結構高いのですよね。手前側のゴムで3000円位、グリップ側の大きいゴムだと5000円位掛かります。自分で接着剤を使って張り直す方法もあって、以前のE-5などではやっていましたが、うっかり失敗したくないのでここはプロに任せることにしています。
仕方ないと思いつつも、当該のE-M1 MarkIIが「オリンパスオーナーズケアプラス」に加入している製品であること、定期診断の時期(まだ申し込んでない)であることを伝えると、グリップ剥がれは定期診断時に無償で交換される可能性が高いと教えて頂きました。さらにはその場で定期診断の受付も可能とのことで、これ幸いと預けてしまいました。
こちらも先週末の立山滞在中に無事自宅に届いていて、浮いていたグリップも交換されすっかり綺麗になっていました。
先のM.12-100mm PROの故障の件もありますが、やはり日々使う道具だけに定期的に点検を受けられるのは非常に安心感がありますね。
中古で買ったE-M1 MarkIIもオーナーズケアプラスに加入できるかな?
こうなると先日買い足した2台目のE-M1 MarkIIも、可能であればオーナーズケアプラスに入りたいものです。サービスの概要を確認するとメーカー保証が切れた後での加入も可能なようなので、できそうな気はするのですよね。
<製品 (カメラ本体) 購入から1年6ヵ月後にメンテナンスパッケージ購入のイメージ>
via: OM SYSTEM オーナーズケアプラス メンテナンスパッケージ
その場合、いきなり定位診断からスタートすることになるので、マップカメラの中古保証が切れたタイミングで改めて検討、問い合わせしてみたいと思います。