2019年の初登山として今年も中央アルプスの木曽駒ヶ岳に行ってきました。
今年も快晴に恵まれ、最高の山初めとなりました。途中まで昨年とほぼ同じ内容(?)なので写真集的な記録になってます。気軽に読み進めて貰えると嬉しいです。
- 2019年も山初めは中央アルプス木曽駒ヶ岳から
- 菅の台バスセンターから千畳敷カールへ
- 快晴の千畳敷カールを乗越浄土に向けてスタート
- 乗越浄土から中岳〜木曽駒ヶ岳へ
- 木曽駒ヶ岳山頂にて大パノラマを堪能
- 一旦乗越浄土まで戻ります
- いざ、伊那前岳へ
- 千畳敷カールを下りてロープウェイへ
- 下山後は「早太郎温泉 こまくさの湯」にて
- こんな記事もあります
2019年も山初めは中央アルプス木曽駒ヶ岳から
2019年最初の登山は三が日が明けた翌日1月4日から。高気圧の影響で西日本から太平洋側の山域全般に晴れ予報が出ていたこの日、新年の初登山先として選んだのは今年も長野県の中央アルプス木曽駒ヶ岳(2,956m)でした。
赤岳に行くタイミングも狙っていたのですが、昨年末に見た八ヶ岳はまだ少々雪が少ない様子(ミックスな場所が多そう……)。なにより昨年の1月に登ってとても良かった思い出もあり、やはりここはアクセスのいい木曽駒かなと。
ルートは昨年同様に駒ヶ岳ロープウェイを利用して、千畳敷カールからのピストン。昨年は初回ということもありパスした伊那前岳も併せて行く計画を立てました。乗越浄土に出てから先に中岳〜木曽駒ヶ岳を踏み、その後伊那前岳まで行って千畳敷を下るルートです。
登山届けはいつも通り前日にコンパス経由にてにて行いました。
菅の台バスセンターから千畳敷カールへ
この時期の菅の台バスセンターの始発バスは8時15分、ハイシーズンに比べたら駐車場も空いていますが、7時を過ぎる頃にはそこそこのの行列ができていました……。
バス&ロープウェイのチケット発売は7時45分から、2019年3月31日までの期間限定で、モンベルクラブの会員証提示で往復運賃3900円が25%OFFになるのでお忘れなく(会員証1枚につき1人、現金会計のみ)。25%OFFは大きいですよね!
早めに並んだおかげで臨時の始発バス〜始発ロープウェイと乗り継いで、9時丁度に千畳敷ホテルに到着。アイゼンを履き、駒ヶ岳神社で安全を祈願してから出発します。お天気はご覧の通り快晴です。今年も大勝利ですねー。
登山をしない観光目的でもこの千畳敷カールまでは来ることができます(雪山登山の装備なしでカール内に下りるのはNG)。目の前に広がる千畳敷カールや宝剣岳など雪の中央アルプスを眺めたり、ホテル千畳敷にはレストランや喫茶コーナーもあるので、暖かい屋内から富士山や南アルプスを眺めることもできます。
短時間ホテルの周りを歩く程度ならば、スキー場や雪国に行く位の冬の防寒さえしておけば(ダウン、手袋、マフラーは必須)十分に楽しめると思います。
そういえば今回から雪山登山の際に、雪崩ビーコンを携帯することにしました。
ビーコンは我々が行くような一般ルートの雪山ではそこまで必須のアイテムではないのかもしれませんが(?)、万が一に備えてと(実際に千畳敷カールでも過去雪崩事故が起こっています)、積雪期の立山に入山する際にはビーコンを始めとするアバランチギアの携行が義務づけられているので、都度レンタルすることを考えたらもう買ってしまおう!と。ただ持っているだけでなく、しっかり使えるようにならないといけませんね。
さて、雪の木曽駒ヶ岳は昨年もレポートしていますので、今回は本文、キャプション少なめで写真集的に行きましょうか。細かいコメントよりも、ただ写真を見て貰って雪山の美しさを楽しんでいただければ幸いです(とはいえ未経験者が安易に行くのは禁物ですよ)。
快晴の千畳敷カールを乗越浄土に向けてスタート
冬の千畳敷は八丁坂を正面に見て右手側から大きく回り込むような(夏道の剣ヶ池側から)コース取りをします。これには宝剣岳側からの雪崩を避ける意味があるようです。
一旦少し下って平坦な場所まで回り込んだら本格的なスタートです。昨年に比べるとまだ雪が少ないですがそれでもやはり中央アルプスの2600mなので一面の雪景色。
トレースがそこそこ綺麗なのは前日が悪天で、とても登山ができる状況ではなかったせいかも。千畳敷ホテル泊の朝イチスタート組もいるのでしょうかね。
天気予報ではそこまで風は強くならないとのことでしたが、稜線から立ち上る雪煙を見るとそれなりの風が吹いてそうですね……。
徐々に斜面はキツくなり八丁坂と呼ばれる急登に入ります。
夏道はつづら折りの登山道ですが雪が積もったらほぼ直登コース。
たまに正面から吹き下ろす雪煙に向かってひたすら急登を進むのみ……。
こんな角度の斜面がしばらく続きます。
徐々に急角度に……
この辺りは斜面に直接風が当たらないこともあって(西側からの風が吹き下ろしてくる程度)雪が比較的深いです。
振り返るとホテル千畳敷が遠くに見えています。いつの間に随分と登ってきました。
木曽駒ヶ岳登山ははこの八丁坂が一番キツい部分ですが、この先稜線に出ると急に強風地帯となるので油断は禁物です。
乗越浄土から中岳〜木曽駒ヶ岳へ
スタートから1時間弱で乗越浄土に到着。ここから一気に風が強くなるのでバラクラバ等の暴風対策をお忘れなく。この日はまだそこまで強い風ではなかったですが、それでも10m以上の風は吹いていたと思います(この先、どんどん強くなります)。
宝剣岳を左手に眺めつつ……
こちらはまだ我が家には無理な山かな。雪面も強風でテカテカに凍り付いてます。
小屋の周辺には見事なエビの尻尾が生まれています……
まずは中岳(2,925m)へ。
振り返ると宝剣岳(2,931m)、。どこから見ても格好いい山です。
中岳山頂を通過。
少し下って木曽駒ヶ岳へ…… 御嶽山が見えてきました。
雪の御嶽山にも行ってみたいな。
ここを登り返したら木曽駒ヶ岳の山頂です。
それにしても雪山は美しい……。
中岳の向こうに伊那前岳の稜線、その向こうに南アルプスと富士山。
宝剣岳かっこよすぎますよね?
木曽駒ヶ岳山頂にて大パノラマを堪能
木曽駒ヶ岳山頂の神社にやってきました。鳥居が新しくなっていますね。
標高3000m近い高峰からは真っ青な青空に、御嶽山、乗鞍岳そして北アルプスまでよく見えています。他にも富士山に南アルプス、八ヶ岳…… 日本を代表する高峰のかなりの峰々がここから見えているのです。
山頂には次々に登山客が登ってきます。まだ1月4日ということもあってか、昨年に比べるとこれでもかなり空いてる気がします。
一旦乗越浄土まで戻ります
木曽駒ヶ岳山頂の絶景を堪能した所でそれでは戻りましょう。
続いて目指すのはあの稜線の伊那前岳です。
宝剣岳かっこいいなー(何度でも)。
そういえば宝剣山荘が営業していました。年末年始、三が日だけかと思ってましたがイレギュラーかもしれないのであまり期待しない方がいいかも?
雪山での食事は相変わらず行動食のゼリー飲料のみなので、ここで軽くパンだけ食べておきました。セブンの「パンケーキメープル&マーガリン」は氷点下(TG-5の記録ではマイナス6度位)でもすぐには凍らないようです。
アイゼンを脱ぐのも面倒ですし、トイレも十分我慢できそうなので先へと進みます。
いざ、伊那前岳へ
乗越浄土まで戻ってきたので今度は伊那前岳(2,884m)の稜線へと歩みを進めます。左手奥に見えるピークが伊那前岳かと思っていましたが、ここは和合ノ頭と呼ばれるミニピークで伊那前岳はその向こう側です。確かに少し近すぎですね。
ここに来て厳冬期の木曽駒ヶ岳らしい爆風が襲って来ましたが相変わらず写真では伝わりませんね(笑) 歩いているのは今シーズン初雪山の妻、お天気で良かったねえ。
まずは、和合ノ頭(2,911m)もやってきました。この稜線では伊那前岳よりもここが一番標高が高くなっていて、展望もいいのでここで引き返す人も多いようです。
せっかくなのでパノラマ写真の材料を撮って合成してみました。左が千畳敷カール、中央が宝剣岳、右のふたこぶが中岳、木曽駒ヶ岳です。
伊那前岳はこの稜線のもう少し先、中央左奥に一番低く見えているピークになります。
和合ノ頭を振り返って。それにしてもいい稜線じゃないですか。
伊那前岳への稜線は一気に人が減りますし、この先に人が見えていないということはしばらく完全に貸し切り状態です。
地図にも載っている勒銘石を通り過ぎて……
もう少し先へと進んで行くと……
標高2,884mの伊那前岳山頂に到着。この辺り、風が大変なことになっています。
そういえば三浦大知がCMで踊っていたのは、やはりこの伊那前岳山頂のようですね。
南アルプスもよく見えていますが、ここから先は誰も進んでないみたい。
山が格好いい(語彙力)。
伊那前岳までは片道30分ほどですが、この稜線すごくいいので(ロープウェイの時間があるなら)歩かないのは勿体ないですね。
雪山はいいぞ。
乗越浄土まで戻ってきました。
千畳敷カールを下りてロープウェイへ
それでは千畳敷カールを下ります。しばらく急斜面なので気を付けて……
これが和合山でしたっけ? ナイフリッジを進んだトレースがありますね……
朝はひとすじのトレースしかなかった斜面もこの時間になるとこの通り。
一気に下りてきました。宝剣岳・サギダルの頭の影がカール内に長く伸びています。
人はちいさい。
宝剣岳に立ち上る雪煙。
千畳敷カールと宝剣岳はかっこいい(何度でも)。
まだ14時前ですが冬の山は日が傾くのも早い…… ってカール内だからですけど。
14時過ぎにホテル千畳敷に到着。ロープウェイの時間は毎時55分なので(最終ロープウェイは15時55分)、アイゼン等を外す時間はたっぷり残ってます。
この日もCASIO PRO TREK Smart WSD-F30をテストしていて、今回YAMAP以外の地図&ログ記録を試してみたのですがバッテリー消費でかなり優秀な結果が出ています。
下山後は「早太郎温泉 こまくさの湯」にて
下山後の温泉ですが、今回はバスセンターから一番近いこまくさの湯へ。最初に来た際は既に日暮れだったこともあって気付きませんでしたが、お風呂(内湯、露天風呂共に)からさっきまでいた千畳敷カールや宝剣岳が見えているのですね。広くていい温泉でした。
そしてまだ新年4日ということもあって周辺の飲食店がやってないこともあり、そのままこまくさの湯の食堂で恒例のソースカツ丼や馬刺しで夕飯に……。
ビールは飲めないのでノンアルコールビール。メニューも豊富でなかなかいい感じの食堂でした。そりゃ、リンちゃんも寝過ごしますね……。
冬の木曽駒ヶ岳、毎シーズン来たくなるいい山ですね。