I AM A DOG

途方に暮れる 犬とよばれる でも生きてゆく

月山ももさん著『ひとり酒、ひとり温泉、ひとり山』を読んだら無性に旅行に行きたくなり…… 行ったよ

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ブロガーの月山ももさんによる著書『ひとり酒、ひとり温泉、ひとり山』が、先週10月29日に出版されました。今回書籍を送っていただいたのですが、これがとても面白くて一気に読み切ってしまいました。

月山ももさん(id:happydust)といえば、ご存知ブログ「山と温泉のきろく」にて温泉や山旅、グルメに関する情報を発信している人気ブロガー。山、旅、食…… と私が好きでブログに書いてるアレコレとも共通点が多いせいか、以前よりSNSなどでゆるくお付き合いをさせて貰っています。
最近では様々なメディアへの寄稿も盛んにされていて、今年の1月からは“山と溪谷社”が運営するヤマケイオンラインでも「ひとり温泉登山」をテーマにした連載を持っている、今や女性ひとり旅の第一人者!
ひとり温泉登山 記事一覧 YAMAYA - ヤマケイオンライン / 山と渓谷社

そんなももさんが初の書籍をご出版。テーマはもちろん「ひとり旅」。タイトルは『ひとり酒、ひとり温泉、ひとり山』と、これでもかの「ひとり推し」。ブログでもお馴染みの「ひとり酒(食)」「ひとり温泉」「ひとり山」、さらに全てをひっくるめた「ひとり旅」が加わった4つの「ひとり○○」で章立てされています。日頃ももさんのブログを読まれている方なら、これらのひとり○○が全て親密に絡み合っていることはご存知かと思います。

確か2016年頃からももさんのブログの読者になったのですが、ブログの存在を知った当初はあまりに濃密な情報量に「これは業者が個人を装って運営しているのでは?」と思ってしまったほど……(笑) すべて1人の個人の体験記だと分かったときは、軽い衝撃でしたね。

私自身、ももさんがブログで紹介してきた情報を本当によく参考にさせて貰っていて、このブログをももさんで検索すると、かなり頻繁に情報源として登場していることが分かると思います。いつぞやはももさんのペンネームの由来にもなっている東北の月山登山中に、下山後のオススメ温泉をレコメンドして貰ったこともありましたっけ(笑)

今ではすっかり人気のyatsugatake J&Nもももさんブログ情報で知ったのが最初でした

私だけでなくうちの妻にしても、同じ女性の視点からやはりももさんの発信する情報には、絶大の信頼を寄せている様子(スポット情報だけでなくアイテム系記事も参考になるらしい)。どうやらももさんには女性のファンも多いようですね?

そんなももさんが書いた本ということは、当然ももさんがこれまで食べ(飲み、登り)歩いた、全国各地ののオススメひとり旅スポットを徹底的に紹介するガイドブック的な内容…… ではありません。
どちらかといえば読み物要素の強いエッセイ本。

いかにしてももさんがももさんが、ひとり旅を愛するようになったのか?
かつては1人で地元の喫茶店に入ることにも緊張していた高校生のももさんですが、ある体験を通して自分のためのひとり時間の大切さに気づくことになります。東京に出てからもひとり酒や食の経験値を重ね、ひとりでの温泉旅に目覚め、東日本大震災をきっかけに遂に山登りを始めるまでのエピソードが、その時々に訪れた飲食店、温泉宿、山と共に語られます。
ももさんが本を書くならきっと実用書(ガイドブック)よりもエッセイ寄りになるだろうなとは思っていましたが、その予想は的中。中にはひとり○○のためのガイド要素も含んでいますが、「ひとり旅の経験やノウハウを語りながら、その魅力を伝えるエッセイ」を意識して書かれているように感じました。

15万字書いて3万字削ったというテキストのボリュームは、ブロガーエッセイ本にしては珍しい(?)文字のみっちり感があります。冒頭の「はじめに」からなんと7ページもあるのですが、その文章はブログでもお馴染みのももさん文体なので、スルスルと読み進めることができるでしょう。

最近は歳のせいなのか体験のひとつひとつに少し感動が薄れてきた気もする自分ですが、久々に旅や食の出会いにおけるプリミティブな感覚を思い返させるような追体験もさせて貰いました。ひとり旅派でなくとも(結婚前はひとり○○派でしたが)、共感できる要素が多いんですよね。

そしてこの本、読んでいると山や旅に行きたくなるのはもちろんですが、それ以上に(?)…… お腹が減るのです(笑)

そうそう、読み物系の書籍にしては本文レイアウトが凝っているので、おそらく電子版だとこのレイアウトの再現は(全編を固定レイアウトにでもしないと)難しいかもしれません。旅先や移動先の車中で読むのにオススメな本なので電子版で手にしたい人も多いかもしれませんが、普段電子書籍派の自分もこの本は紙の方が満足感が高いかもと思ってしまいました。

さて、この本を読んだ直後に迎えた先週末のこと。
天気予報も良く登山日和だったものの、検討していた山域の駐車場争奪戦や、帰りの行楽渋滞を考えるとどうにも気が進みません……。

ふと、こんなときは普段やらない電車旅、山も観光地も目指すことなくぶらりと行こう!と衝動的に出かけてみました(結局は山や観光地に行ってしまうのですが……)。行き先はももさんのブログでは何度も紹介され、書籍の中でもあるお店が登場する山梨県の甲府。

E353に初めて乗りました!

無計画に始まった日帰りの電車旅は、無計画なままに帰るのが面倒になり現地泊になってしまうのですが、その原因のひとつはあまりにももさんの甲府情報が充実していて、日帰りでは時間が足りなくなってしまったから?かもしれません。

あなたもそんなももさんの本を読んで、自分を甘やかす旅への肩を押されてみませんか?

……こんな私の紹介よりも10倍濃密な、ご本人による本の紹介はこちらから(笑)

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