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途方に暮れる 犬とよばれる でも生きてゆく

調布のかに山こと深大寺自然広場を歩いて、深大寺天然温泉 湯守の里へ

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野川を歩いたついでに調布市の深大寺自然広場の周辺を歩いて、温泉に入ってきました。

野川散歩から深大寺自然広場へ寄り道

冬の野鳥の季節になってきたので野川に行ってきたのですが、先日呼んだSUUMOタウンの記事で紹介されていた調布のかに山のことを思い出して、立ち寄ってみることにしました。

野川で野鳥を探す際は川から少し離れた安いコインパーキングに車を停めて、西武多摩川線と甲州街道の間の5kmぐらいの区間を行き来することが多いのですが、この日も川沿いを歩きつつ野川に中央自動車道が交差する辺りにやってきました。この辺りは京王線の調布駅から歩いて来ることもできますし、神代植物公園や深大寺方面に向かうバスでも簡単に来ることができるので、便宜上ここがスタート地点ということで。

野川散歩については別記事で。この日は野川大沢調節池をじっくり見てきました。

野川の又住橋あたりから住宅地の中に入り東に進むと中央道に沿って緑地が見えてきました。

野川の左岸には古多摩川の流れが武蔵野台地を削って作った国分寺崖線という段丘崖(通称ハケ)があるのですが、深大寺の周辺にはこの国分寺崖線に切り込んだ2つの谷があり、高低差のある地形となっています。そんな2つの谷の出口を塞ぐように中央自動車道が通っています。「神代植物公園の水生植物園」は西側の谷底にありますし、「深大寺城跡」は谷によって武蔵野面から切り離された小さな残丘のような舌状台地です。

航空写真で見ると、このエリアはかなり広い範囲で緑地が残されていることが分かります。先日紹介した府中市の「府中の森公園」「浅間山公園」から西に広がる武蔵野の森構想エリアの最も東にあるのが、今回紹介する「深大寺自然広場」になります



中央道の両側に広がる緑地エリア

中央道の横から流れてきた水路。恐らく神代植物公園 水生植物園方面からの流れでしょう。住宅地の中をしばらく流れて野川に注ぎ込むようです。

ファミリーマート深大寺南町店前の都道121号から東方面。眼の前の緑地は2つの谷に挟まれた国分寺崖線の張り出しになります。

この一体の緑地は「深大寺自然広場」と呼ばれ「調布市立野草園」や「カニ山キャンプ場」などが整備されていいます。水生植物園までは何度か来たことがありますが、三鷹通りを越えたこちら側は初めてです。

住宅街から突然。里山のような風景が現れました。多摩川流域では府中よりも下流の、(多摩丘陵ではない)左岸側にこんな景色がまだ残っているのですね。

ハケの段差を感じます。この辺りは2つの谷の間にある、やはり小さな舌状台地。

気になる細道がたまにありますが私有地っぽいので。

中央道に掛かる「池ノ上橋」に出ました。深大寺バス停が足元に見えています。

雲に半分隠れていますが富士山が見えました。池ノ上橋は良い富士見スポットのようです。富士山の手前に丹沢山塊、その手前に多摩丘陵。どちらも寄りすぎると富士山を隠してしまう存在です。


深大寺市自然広場(かに山、野草園)

少し戻って住宅地を進んで行くと緑地の中に入る道がありました。下り坂を下りて行くと……

谷底?の緑地に出ました。深大寺周辺にある国分寺崖線の2つの谷の東側の谷です。

正面のフェンスが調布市立の野草園。11月〜2月は休園だそうです。


この周辺の緑地が「深大寺市自然広場」になるようです。

トイレも整備されていて散歩には最適ですね。

道を挟んで再び国分寺崖線の段丘崖があります。ここが「カニ山」と呼ばれる丘。



SUUMOタウンの記事でも見た「ソリ遊びをしてる人がいます」。

もう1枚「下の通路を歩いてる人がいます」双方が気をつければいいのですよね。

斜面を登って行くと……

「かに山キャンプ場」に出ました。要予約で調布市在住、在勤、在学の人が利用できる施設だそう。

鍋を使った煮炊きはできるけどBBQは禁止等のルールがあるそうなので、事前にしっかり確認しましょう。
深大寺自然広場(通称かに山) | 調布市

生産緑地も隣接して東京の住宅地にしてはかなり緑が残されています。



ハケっぽい高低差と坂道。


都立農業高等学校 神代農場

「池の谷橋」で中央道を渡って反対側へ。中央道の側道を少し歩いくと正面にまた緑地がありました。

再び谷に下りて行きます。

シジュウカラも丸くなってきた。

谷を下りると右手にフェンスに囲われた湿地帯? 水田というかわさび田的な広場がありました。

ここは何だろう?と思ったら、府中市の寿町にある都立農業高等学校の実習地(神代農場)だそうです。へえ、こんなところにあるのね。

敷地内からは豊富な水が流れています。国分寺崖線からの湧水と思われますが、この水を利用して水田などの実習を行っているようです。地図を見ると神代植物公園内の水も、こちらに流れているのかも?

流れ出した水が溜まっているので足元注意。

うっかり踏み込んでしまった人のものらしき足跡なども……

この谷部分で中央道の下をくぐれれるようになっていました。


先程の野草園に出ました。なるほど、ここで繋がっている訳ですね。


緑地で暮らす野鳥のごちそうになってそうな柿。

谷ですねえ。

このあたり、カタクリの群生地になっているそう。奥多摩まで行かなくても見られるんですね。

再び中央道の下をくぐって戻ります。

都立農業高校の谷を見下ろしています。

先程富士山を見た池ノ上橋。

2つの谷に挟まれた丘というか小さな舌状台地。この辺りも生産緑地が広がっています。

池ノ上神社。


調布市保存樹木が3本。

正面の整然とした木々は造園業者の敷地のようです。

幅の狭い舌状なのですぐに次の谷に下りる階段があります。奥の森は神代植物公園の水生植物園です。

道路から水生植物園内も見えます。

谷の出口を塞ぐように中央自動車道が走っています。ここから西側は高架だった中央道が国分寺崖線を超えて武蔵野面に入るとしばらく掘削区間となっています。

ああ、そういえば深大寺に温泉ありましたよね。せっかくだし入って行こうかな……?

水生植物園と中央道の間にある細道に入ります。

水生植物園の正門とは反対側。こちらからの出入りはできません。左手の丘が深大寺城跡。

水生植物園から流れ出している水路。先程見た水路に繋がっているのかな。

恐らくこの向こうが深大寺城跡の丘。

深大寺天然温泉 湯守の里の駐車場に出ました。すぐに入浴したいところですが、タオルなどは車まで行かないとありません。


ここもハケの際ですが水が枯れた水路らしきもの。

再び、野川と中央道の交差地点に戻ってきました。この後、また野川の野鳥散歩に戻りました。のんびり歩いて1時間ちょっと。深大寺や神代植物公園と合わせたら結構いい散歩ルートになりそうです。


ランチ〜深大寺天然温泉 湯守の里へ

野川散歩のランチといえばやっぱり魁力屋(三鷹大沢店)でしょう。


この後も歩く予定なので、安心してラーメンに半チャーハンを付けられます。

ということで野川ウォークを終えて「深大寺天然温泉 湯守の里」にやってきました。

最寄り駅はありませんが、調布駅、武蔵境駅からの送迎バスが1時間1本、さらに近隣にもバス停はいくつかあります(武蔵野市場バス停、深大寺バス停、御塔坂バス停)。

近くにはよく来るのですが利用するのは初めてです。

入浴料は平日料金で1時間以内のカラスの行水コースで900円、時間フリーの一般コース1,080円、土日や繁忙期は100円プラス。その他岩盤浴や整体、あかすりなどのサービスもあるようです。
料金案内 | 関東屈指の黒湯|調布市の天然温泉|湯守の里・深大寺より徒歩6分

価格設定は稲城の季乃彩や国立の湯楽の里と同じぐらいですが、21時以降、閉店22時までのラスト1時間にナイトカラスコース(600円)が設定されているのが面白いですね。近隣の人が結構利用してそう?

先の2施設に比べるとやや古め(?)の施設で館内はそこまで広くはないものの、幹線道路からも少し離れた住宅地の中の立地なこともあってか静かで落ち着いた雰囲気。

お湯は多摩エリアではお馴染みの、褐色のモール泉。稲城の季乃彩に比べるともう少し濃いめの色ですが、真っ黒というほどではありません。内湯の他に露天風呂が複数と充実していて、平日の17時台でしたが適度に入浴客はいる感じでした。

休憩室や食事処もあってこちらは時間帯もあってかガラガラ。平日だと銭湯的に入浴だけさっとすます人が中心なのかもしれませんね。

散歩ついでの車で来ていたこともありフルーツ牛乳だけ飲んで帰りました。

タオル1枚あればなんとかなる人は深大寺に行ったついでに立ち寄ってみるのも面白いかもしれません。

営業時間が22時までと少々早めですが住宅地のど真ん中なので仕方ないのかも。車を使うなら稲城や国立に行くのと変わりませんし、今度は妻を誘って来てみようと思います。

ところで今更ですが、温泉をゴールに設定した街歩きって結構ありかもしれませんね。登山からの温泉は基本ですし、多摩丘陵の周辺だけでも結構天然温泉の入浴施設ってありますしね。またどこか考えてみます。