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山帰りにドーミーインの和風ホテル「御宿 野乃松本」に宿泊、岳都の居酒屋と朝の松本散歩

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1月5日、北アルプス焼岳で登山を楽しんだ後、松本駅前のホテルに宿泊しました。上高地や長野側の北アルプスエリアは何度も行ってますがマイカー移動だと日帰りでも帰れる距離なので登山と宿泊(テント泊以外)をセットにすることは珍しく、松本に泊まるのも実は初めてだったりします。


天然温泉 あづみの湯 御宿 野乃 松本

今回宿泊したのは、2024年4月にオープンした「天然温泉 あづみの湯 御宿 野乃 松本」です。
【公式】天然温泉 あづみの湯 御宿 野乃 松本|ホテル宿泊予約 – ドーミーイン

「御宿 野乃(おんやど のの)」は共立メンテナンスが展開するビジネスホテル「ドーミーイン」系の和風プレミアムブランド。現在、全国に13館あるそうですが西日本エリアに多く、関東圏では東京 浅草に2館、その次に近いのが松本となります(その他、仙台、富山、金沢など)。
ドーミーインの和風プレミアムブランド「御宿 野乃」を松本に4月14日オープン | 株式会社 共立メンテナンスのプレスリリース

ドーミーイン系ですがビジネスホテルというよりは、同社の「ドーミーインPREMIUM」や「ラビスタ」(共立リゾート)と同様に観光ニーズを意識したホテルブランドのようです。ちなみに松本には通常のドーミーイン「天然温泉 梓の湯 ドーミーイン松本」もあります。

新年登山の行き先を検討している中、妻からこの「御宿 野乃 松本」が気にると提案があり、それなら松本エリアから登りやすい焼岳に行こうと登山計画も決まった感じ。ホテルの予約をしたのは前日のこと。平日とはいえお正月期間の休前日ではありましたが、ダブルとツインの両方から選べました。宿泊料金は通常のドーミーインと変わらないので、気軽に泊まることができます。もちろん朝食付きの宿泊プランです。

立地はJR松本駅のお城口(東口)から徒歩5分ほど。駅前を横切る大通り(しらかば大通り)沿いなので、上高地や松本インター方面からの場合、国道158号をそのまま東に進んで(途中で国道143号になる)、中央一丁目交差点を右折、松本駅前を通過してすぐの左手。

17時半過ぎの到着で併設の立体駐車場は満車でしたが、提携の駐車場(シルクパーキング)がすぐ裏にあり、併設駐車場と同じ料金(1,200円/1泊)で利用できます。というか駐車場って別料金なんですね。観光地のホテルは無料駐車場があるのが当たり前な気がしてましたが、ビジネスホテルだとそれが普通なのか……。

ホテルのビル外観は普通の一見するとドーミーインですが、1〜2階に瓦屋根の装飾が施されていたり、入り口周辺など和テイストなデザインとなっています。

全館畳敷きのホテル館内、部屋も畳敷き

御宿 野乃、普通のドーミーインと大きく違うのは、玄関を入ると旅館のように靴を脱いで入館すること。下駄箱はスーパー銭湯のような鍵のかかるロッカー方式になっています。

館内はロビーから各階の廊下まで全館畳敷きになっていて、素足(靴下)で歩けるようになっています。部屋にアメニティとして足袋(靴下)が用意されてる他、自分たちはフロントで使い捨てのスリッパを貰って館内履きにしていました。デフォがスリッパ履きでないのは旅館含めて珍しいと思いますが、個人的に他人とのスリッパの共用に抵抗があるのでこの方式は悪くないかも。

1階レストランにウェルカムドリンクが用意されています。長野ということでリンゴジュースを選びました。

ダブルの部屋はこんな感じ。部屋の設定はツイン(20.32~20.99㎡)よりダブル(15.35~18.57㎡)方が狭いのですが、床の畳のスペースがダブルの方が広そうに見えたのでダブルにしてみました。

ベットサイドには畳のベンチシートに足を伸ばせる畳のスペースがあって、寝るときはベッド。和室の旅館的にくつろぐこともできますし、個人的にはかなり嬉しい組み合わせ。

東向きの部屋だったので展望はほぼありませんでしたが、同じ6階の廊下からビルの間に北アルプスの常念岳が見えていました。大浴場がある10階からの展望は後ほど。

ドーミーインといえば天然温泉ということで、館内着とお風呂セットが用意されています。ゆるりたび(足袋っぽい靴下)は全館畳敷きのこのホテルにもピッタリですね。

パナソニックのテレビと空気清浄機。テレビでは温泉の混雑具合も分かる親切仕様。

冷蔵庫には洋梨プリンとミネラルウォーター。その他、洗面所周りと館内着など。

「御宿 野乃松本」、前日に予約が取れたので空いてるのかな…… と思ったら普通に宿泊客で賑わっていました。ビジネスホテルのドーミインと違って家族連れが多め、外国人旅行客の姿もそこそこ見られました。

松本駅前の居酒屋「味の店 萬来」で山賊焼きを食べる

登山中は行動食しか食べてなくて、下山後の食事もまだだったので腹ペコです。チェックインしたらすぐに松本の街に食事に出掛けました。

松本、そこは松本城とアルピコ交通の街。アルピコプラザにバスターミナルビル。

アルピコプラザホテル1階の飲み屋横丁「松本つなぐ横丁」、ちょっと気になりますが今回はスルー。

これぐらいの街や駅の規模だとペデストリアンデッキがあってもおかしくないですが、駅前に駐車場があったりと地方駅らしい雰囲気も残している松本駅。駅舎の中は一部新しくなっていますね。

月山ももさんのブログで紹介されていた居酒屋「風林火山」が気になっていましたが、とても人気の店のようで18時過ぎで既に店内は満席で入ることはできませんでした。

平日17時の開店からすぐに満席になってしまう人気店のようですが、なんとなく松本の街って夜のスタートが早い感じでしょうか? 定時でしっかり上がれるホワイトな会社が多い土地柄なのかな。

風林火山が人気店だというのは事前に分かっていたので、風林火山のすぐ近くでGoogleのレビューが同じぐらいだった居酒屋「味の店 萬来」へ。こちらも既に満席に近い状態でしたが、カウンター端の2席になんとか滑り込むことができました。良かった!

座ったカウンターの上を見上げると、お店の先代夫婦と長谷川恒男氏、そしてアルプス三大北壁の写真が!

長谷川恒男氏は冬季にアルプス三大北壁を単独で制覇した伝説的な登山家。奥多摩で開催されるトレランレース「ハセツネCUP」の由来だったり、夢枕獏の小説『神々の山嶺』で主人公の1人である羽生のライバルとして登場する長谷常雄(そのままですね)のモデルとしても知られています。

山の帰りに何も調べずに入った居酒屋が長谷川恒男氏に縁のある店ってさすが岳都松本。

山の後に美味しい、長野といえば山賊焼き。こちらのお店の名物とのこと、ザクザクの衣に、ニンニクの効いたジューシーな鶏肉、これまでに食べた山賊焼きで過去いちかも!

やはり長野といえばの馬刺し。

醤油は地元松本の丸正醸造の濃口醤油。ほのかに甘い旨味強めの醤油が、ニンニク、ショウガのどちらとでも馬刺しによく合います。

眼の前で焼いてる焼き鳥がとても美味しそうだったので焼き鳥。どれも焼き加減がよくうまい!

注文した信州サーモン刺身とイワナ塩焼きが品切れだったため、何か魚系で…… と相談したら教えてくれた、信州サーモンのカマ焼き。脂ノリが良いですが鮭カマと比べたらさっぱりしていてこれまた美味。

ちなみに信州サーモン、てっきり三倍体の養殖ニジマスかと思ってましたが、四倍体のニジマスとブラウントラウトをかけあわせた一代限りの養殖マスだそう。知りませんでした。
信州サーモンってな~に?/水産試験場

こうして写真だけ見ると軽めに感じますが、途中でビールを追加しつつ十分にお腹が膨れたのでお会計。

ドーミインの夜鳴きそば〜北アルプス展望の天然温泉

ホテルに戻って1時間ほどダラダラとした後はこれ。ドーミインといえば「夜鳴きそば」。

21時になってすぐにレストランに行ったところ、軽い行列ができていましたが、そこで「夜鳴きそば大盛り」というものの存在を初めて知りました。麺が通常の倍になった夜鳴きそばですが、途中でどんぶりがなくなって「大盛りを頼むと通常の夜鳴きそばが2杯」というシステムになっていました(笑)

2杯頼むなら食べ終わってから再度頼めばいいかなと普通の夜鳴きそばを注文。普通にこれだけで満足したのでこの日は終了。ドーミーインは朝食バイキングも楽しいので、夜の食べ過ぎは注意です!?
夜鳴きそば後、妻は温泉に行ってましたが自分は中の湯で入った温泉が良かったこともあって、この日は温泉には行くこともなくそのまま就寝しました。

入浴は翌朝。10階の大浴場や休憩所からは北アルプス方面の山がよく見えます。北アルプスにはやや雲が掛かってますが、松本に近い手前側の鍋冠山や大滝山、そして雪を被った常念岳がよく見えています。

足元には松本駅に隣接する松本車両センター。あずさやかいじの車両が並んでいます。

大浴場は温泉(お湯は安曇野・穂高温泉郷からの運び湯とのこと。近くの「天然温泉 梓の湯 ドーミーイン松本」の方は自家源泉のようですが……)で、内湯、露天風呂共に西側の展望あり。内湯にある展望用の小窓の意匠が矢狭間・鉄砲狭間になっているのが、城の街らしいというか。

「天然温泉 あづみの湯 御宿 野乃松本」公式サイトより

朝食「味めぐり小鉢横丁」

さて、ドーミイン泊のお楽しみといえば、ご当地食材や名産品を楽しめる朝食バイキング。

信州そばに揚げたての天ぷら、朝から天ぷらそばが食べられるのか……

鮮やかな彩りが目を引く、信州サーモンちらし。

個人的に美味しかったのが「信州アルプス牛鍋」。バイキングだとつい色々と食べたくなってしまいますが、もう少しお腹が空いてたら大盛りごはんにこれをぶっかけて食べたたかった。

結局ちょこちょこと取って、こんな感じになりますよね。

おろしわさびも安曇野産。

おかわりでそばと牛鍋、デザートなど。

ながの牛乳も飲みましょうか。

1時間近くかけてしっかり満腹になりました。少し外を歩いて腹ごなししてもいいかも……。

チェックアウト前に松本城まで散歩

チェックアウトは11時とまだまだ余裕があったので、腹ごなしの散歩がてらに松本城や旧開智学校を見てきました。ホテルから松本城までは、徒歩で20分ぐらいでしょうか。

立派な建物があるなと思ったら、昨年新しくなったばかりの松本市立博物館。

松本城。松本インターはよく利用しますが、天守を見たのは10数年ぶりです。

旧開智学校校舎。松本城天守と並んで国宝指定されています。

旧開智学校の横にハローサイクリングのシェアサイクルを発見。丁度、ホテルの裏手にもステーションがあるようなので、自転車に乗って少しブラブラしながらホテルに戻ることにしました。

防水布店、ちょっと気になる……。

自転車レーンが広くて自転車で走りやすい松本の街。シェアサイクルでの観光も悪くないですね。

11時少し前にチェックアウト。コーヒーがありがたい。

三連休初日の中央道上りは渋滞もなく、スムーズに昼過ぎには東京に戻ることができました。

温泉旅館に泊まるのも楽しいですが、登山と組み合わせるなら、夕飯なしのホテル泊も悪くない。ビジネスホテルでもなくリゾートホテルとの中間ぐらいのドーミーイン系のブランド。各地にあると嬉しいですね。

過去のドーミーイン