新緑の眩しい季節になりましたね!
東京都稲城市の長峰地区から京王線の若葉台駅方面に抜ける道を車でよく走るのですが、途中「上谷戸地区」と呼ばれる大きな谷(谷戸)に掛かる上谷戸大橋という橋を渡るときに、いつも橋の上にバズーカのような巨大な望遠レンズを持ったカメラマンたちが居るのが気になっていました。
調べてみると、このエリアはチョウゲンボウという小型の猛禽類の繁殖地となっているそうです。チョウゲンボウはNHKの「ダーウィンが来た!」でも何度か特集されたハヤブサを小さくしたような鳥ですね!それは私も見てみたい!
…ということで、初めて足を運んだのは今年の3月のこと。チョウゲンボウの姿は見られたものの、まともな写真は撮れず…。ということで、この日曜日に再訪となったのですが、今回も飛んでる姿は何度か見たものの、結局写真はダメ。ただし、チョウゲンボウ抜きでもなかなか面白い場所でした。
上谷戸親水公園
上谷戸親水(しんすい)公園 - 稲城市
「上谷戸」と書いて「かさやと」と読みます。
この若葉台周辺は多摩ニュータウンの最終開発地区でもあり、近代的な駅前と閑静な住宅地、そして昔ながらの里山的な風景が共存する地域になっています。
この谷を流れる上谷戸川の周辺は自然公園として整備されていて、上谷戸大橋直下の公園には水車小屋が設置されたり、人工の池なども作られています。
この日はGWということもあって、大量の鯉のぼりが泳いでおりました。
チョウゲンポウたちはこの上谷戸大橋の橋脚に営巣しているらしく、定期的に出入りしてはその姿を見せてくれました。結局写真は撮れませんでしたけども。
上谷戸川沿いに整備された緑地を歩く
公園から上谷戸川の上流にかけて、清流を意識したような川沿いの散策路が整備されています。川沿いには大きな岩なども並べられていて、住宅地の中にこのような緑地が残されているのは楽しいですね。
綺麗に整備された水辺です。ちょっとした里山気分が味わえます。
水辺にはクレソンの花がたくさん咲いていました。
水辺の生き物を撮る
川沿いでは美しいニホンカワトンボの姿をあちこちで見ることができました。
羽根が鮮やかなオレンジ色をしているのは雄だそうです。↑も雄らしいですけど。
M.ZUIKO 40-150mm PRO+1.4テレコンでの最大接写。
縁紋と呼ばれる羽根の部分が白いのは雌の個体のようです。
こちらの縁紋のみ赤いものは同種の雄らしいです。
カルガモが餌をついばむ姿も。
アマガエルはかわいいですね。よく見ると箱座り。
蝶々はひらひら飛び回って全く撮らせてくれません。
ホタルの里
上谷戸親水公園では蛍や餌になるカワニナを放流して、人工的に蛍の里を作っているようです。密生しているクレソンもカワニナの餌として植えられたものだとか。ということで人間が食べるために取ってはダメかな。
成虫だけでなく幼虫も離しているのか、はたまた自然産卵を期待してのことか…?
このような箱庭的に作られた里山風景にはやや思うところもあるのですが、地元の子供達が楽しそうに川遊びをしている姿を見ると、これはこれで悪くない光景だなーとも。
人の手が入ることによって、変化していくのもこれまた自然の営みなのかもれません。私自身、子供の頃にザリガニ釣りやバス釣りを通じて自然に触れた世代でもあり、何を持ってして自然のあるべき姿か分からなくなってしまいます。
川一面にびっしりとクレソン… これ以上先へは進めませんでした。
ぶらぶら散策中…
なんやかんやで水辺は落ちつきますね。
秋になれば綺麗な紅葉も楽しめそう。
少し遠くに目をやると藤の花。
…と写真を撮りながら周囲を散策をしていたら、当初の目的をすっかり忘れて楽しんでおりました。
チョウゲンボウ…
でもって、当初の目的でもあり結局写真には撮れなかったチョウゲンボウ。
前回来たときに、かろうじて遠目に写っていたものがあるので最後にちょこっと。