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シェアサイクルHELLO CYCLINGのサービス品質が気になってきたけど頑張って欲しい

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2年ほど前にこのブログで紹介したシェアサイクルサービス「HELLO CYCLING」の現状について。

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「のりすけ」はHELLO CYCLINGから撤退してしまった?

以前、このブログで取り上げた際は、HELLO CYCLING(ハローサイクリング)という都市部を中心に全国展開するシェアサイクルサービス(ダイチャリが有名ですね)への参入で、府中市を中心に展開する「のりすけ」(運営会社:さくらコマース)についての紹介でした。

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しかしながら、のりすけの公式サイト公式Twitter共にいつの間に更新を停止、気がつけば街中のステーションにある自転車からのりすけのプレートは外され、止まっている自転車の大半は「ダイチャリ」のものばかりになっていました……。

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近隣でもいくつかのステーションが閉鎖されるなどのサービス縮小、なによりHELLO CYCLINGの参加企業に「のりすけ」及び「さくらコマース」の名前が見当たらないので、どうやら「のりすけ」は事業撤退してしまったと思われます(公式なアナウンスは見つかりませんでしたが、2020年に撤退と伝えているネット情報もありました)。のりすけが展開していた府中市、調布市、国分寺市、稲城市、国立市エリアの運営を、現在何処が受け持っているのかは不明(ダイチャリなのかHELLO CYCLING直営なのか?)。

自転車の整備、ステーション管理の品質低下も目立ってきた

そんなのりすけの撤退から前後するように、HELLO CYCLINGのステーションに置かれている自転車の管理状態がどんどん悪くなってきました。特に目立つのが充電不足の自転車。

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残り30%あれば10kmちょっとは走るようですが……

当初はバッテリー残量が80%以下の自転車は殆ど見掛けなかったのが、最近では残量50%以下で駐車されっぱなしなこともザラで、残量ひと桁や完全にバッテリー切れで走行不能になっている自転車まで見かけるようになりました。先日借りた際には、ステーションに5台以上停められているのに、まともに使えるのが1台のみなんてことも……。

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スマホからの予約時も充電の少ない自転車が目立つ

(↑そういえば上のスクショを見ると自転車の上に「ダイチャリ」と「HELLO CYCLING」のロゴがありますね。「HELLO CYCLING」表示のものが「旧のりすけ」だと思われます)

また、整備不良と思われる自転車も増え、サービススタート当初に新品だった自転車の経年は仕方がないとしても、キー解除に使う操作パネルが見えにくくなっているもの、ボタンの反応が悪いもの(これは本当に困る……)、さらにサドルが固着して動かないものや、ペダルが歪んで乗りにくいものに当たってしまうことも……。

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コントロールパネルも風雨にさらされて見にくくなったものも
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見にくくなったパネルは手で覆ってあげると視認性が上がります

タイヤのエア不足やバッテリーの状態ならば、借りる直前にチェックできますが、走ってみないと分からない(一応は走れるレベルの)整備不良については、返却して再手続きをするよりは、目的地までと我慢して乗ってしまうこともあります。

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サドルが固着して調整できないのは厳しい

恐らくのりすけから引き継がれた維持管理の体制がギリギリで、ステーションが減るのもその辺りのリソースの限界が理由なのかもしれません。他にもステーションに停めるユーザーの駐車マナーが悪いことで(決められたスペースに停めない、駐車台数オーバーで放置など)、近隣から苦情がくるケースもあるようです。

便利なサービスなので続いて欲しい

そんな現状のサービス低下に憂いもある一方で、なんとか続いて欲しいサービスであることも事実。HELLO CYCLINGはのりすけ時代の積極的な展開もあって、普段私が行動する府中、稲城、国分寺エリアの設置台数も多く、公共交通と組み合わせれば車を使わずとも、平地だけでなく段丘崖や多摩丘陵の高低差を越える移動も、電動アシストの力を借りて自由に行動することができます。

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高低差の激しい多摩丘陵

個人的にもブログネタの取材には欠かせないシェアサイクル。

今は少し難しいですが、公共交通と徒歩、シェアサイクルを乗り継ぎながら移動した先で食事や飲酒を楽しみ、公共交通で帰ってくるような変則的な街歩きもこのサービスがあってこそ。

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自転車で出掛けてビール飲んだら帰りは電車

多摩の空白地帯も拡充されるといいけれど……

都心部だけでなく多摩エリアも充実しているHELLO CYCLINGですが、現時点で立川市や拝島市、そして多摩丘陵のある日野市、多摩市、町田市や相模原市あたりはサービス展開されていない空白地帯だったりもします(接地ステーション一覧を見ると八王子が離れ小島のようだ!)。

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立川市から町田市にかけての空白地帯

町田市や多摩市は小田急、京王線、JRそれぞれの鉄道駅から微妙に離れた地域も多く、丘陵地の住宅地、大学が多いなど、それなりに需要のありそうなエリアではあるのですが、その分ステーションの維持管理も大変になってきそうですし、なかなか名乗りを上げる事業者がいないのでしょうか……。

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現状は車を運転していてもそこまで頻繁にシェアサイクルが走り回っているのを見る訳でもないですし(たまにウーバーの配達員が使ってますね)、ステーションで自転車が乗れなかったことも滅多にありません(停められないことはたまにある)。あくまで利用者視点ではあるものの、台数やステーションのバランスは悪くないとは感じています。
サービスの規模と利用率、サービス品質のバランスがとても難しいビジネスだとは思うのですが、なんとか現状維持だけでもされることを祈ってます。

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