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秋晴れに超巨大ストゥーパ、大寺山の奥多摩仏舎利塔(帝都仏舎利塔)が最高だった

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以前からずっと気になっていた奥多摩の日本山妙法寺 奥多摩仏舎利塔を見てきました。

想像よりも遥かに巨大で立派なストゥーパ(仏塔)に驚きました。

奥多摩仏舎利塔(帝都仏舎利塔)を見に行こう

長引く東京の緊急事態宣言もあって、すっかり山から遠ざかってしまった我が家。このままでは紅葉シーズンになっても、どこも歩ける気がしません。かといって混み合う電車やバスに乗って奥多摩登山に行く気分にもならず、結局家でダラダラと過ごしていた三連休。土曜日は台風の影響もあったものの、日・月曜は台風一過もあって晴天続き。日曜日には野川公園に行ったものの、月曜はせっかくなのでどこか出掛けたいな……と。そこで思い浮かんだのが奥多摩の奥多摩仏舎利塔。

この夏、稲城の多摩仏舎利塔、よみうりランドHANA・BIYORIの釈迦如来と2つのストゥーパを見て、次は奥多摩の山の中にある「奥多摩仏舎利塔」を見に行きたいと思っていたのでした。

多摩仏舎利塔の記事でも書きましたが、奥多摩仏舎利塔(別名:帝都仏舎利塔)は三頭山のヌカザス尾根や石尾根からも見える巨大なインド様式の仏塔(ストゥーパ)です。

ヌカザス尾根からよく見える奥多摩仏舎利塔

多摩仏舎利塔と同じ日蓮宗系の日本山妙法寺が建立したもので(つまり仏教系のお寺の一種ですね)、かなり巨大な規模の宗教建築物らしいということで一度近くで見てみたいと思っていたのでした。建築を手掛けた事務所のサイトの記述も面白いので、興味があればぜひ併せて読んでいただきたいです。

石尾根からも見える奥多摩仏舎利塔

越境登山を我慢しながらも同じ都内でもある奥多摩方面に行く気分になれなかたったのは、早朝の電車やバスでスタートを切りたい登山客の混雑に加わることが煩わしかったことが大きいのですが、奥多摩湖畔から奥多摩仏舎利塔まで行くだけならば山と高原地図のコースタイムで1時間半程度のようですし、登山客のピークとは時間をズラしてのんびりスタートを切れそうです。

明るくなってからのんびり奥多摩湖湖畔へ

7時過ぎまでしっかり寝てスタート。奥多摩駅に10時前に到着するホリデー快速は、微妙な混雑で御嶽駅まで座れませんでしたが、さすがにこの時間になると登山客よりも普通の観光客が中心になります。

小菅の湯行きのバスがすぐに出るので乗ります。

深山橋バス停で降りてしまいましたが、奥多摩湖左岸を走る鴨沢方面(留浦、丹波等)のバスの場合はここで降りるのが正解ですが、小菅の湯行きのバスに乗った場合はもう1つ先の陣屋バス停まで行っても良かったのでした。

帰りのバスの時刻表を確認しておきます。

深山橋を渡ります。

陣屋バス停。本当ならここで降りれば良かったみたい。でも深山橋は気持ちよかったのでよし。

深山橋バス停の先でバス路線が奥多摩湖の右岸、左岸に分かれてしまうので、バスの本数も少なめ。帰りはバスの時間を見て、場合によっては深山橋を渡った方がいいかもしれません。

バス停横は駐車場とトイレのある休憩スポットになっています。奥多摩周遊道路のスタート地点なので相変わらずバイクが多いですね。


奥多摩仏舎利塔のある大寺山へ

奥多摩仏舎利塔が建っているのは、奥多摩湖上流部の右岸側の尾根となる大寺山の山頂。大寺山は正式な山の名前なのか、寺があるからそう呼ばれているのか……? 稜線上のピークは標高1288mの鹿倉山です。エントリーポイントは深山橋を渡ってすぐですが、案内板が木の陰でやや見にくくなっています。

奥多摩湖と陣屋(蕎麦屋)の間を進んで行きます。

すぐに鹿倉山・大寺山の登山口が見えてきます。

最初はちょっとした急登です。

植林の森を抜けると美しい緑の尾根に出ます。ブナの森でしょうかね。

奥多摩っぽい尾根道を進みます。

最後の急登を登ると白い仏塔が見えてきました。

いよいよご対面です。陣屋から丁度1時間といったところで、登山なら体が温まってきた頃ですが小休憩ポイントとしては丁度いい場所ですね。今日はこれでおしまいですけども……。


奥多摩仏舎利塔(帝都仏舎利塔)

いやぁこれはすごい…… 想像していたよりも遥かに巨大です。多摩仏舎利塔やHANA・BIYORIのストゥーパの数倍…… あまりに規模が違いすぎてどれぐらいの差か分かりません(笑) タイのアユタヤ遺跡で見たような巨大な仏塔群に迫る規模。日本国内、というか東京都内にここまでの規模のストゥーパがあったことにも驚きます。

上部のドームには足場が組まれていましたが、補修工事などを行っているのでしょうかね。足場が外されたらまた見に来たい。

どこから見てもカッコいい!

仏塔なので「お寺」とも言えると思うのですが、とんでもない山寺があったものです!?

日本山妙法寺による記念碑と奥多摩仏舎利塔の解説がありました。奥多摩仏舎利塔が建立されたのは1974年の8月、偶然にも私と同い年でした。解説板は平成26年(2014年)に立てられたものらしく、比較的新しいものですね。

日本山妙法寺はいわゆる新宗教のひとつですが、その教義はひたすら世界平和を祈願し、争いをせず平和に暮らしましょう、と至ってシンプルなもののようです。

南側には建設時に作られ、おそらく現在も改修や法要の際に使っていると思われる林道があります。私たちが到着した際に、丁度バイクで帰るところだった方がいたので話を聞いてみた所、途中はかなり道が荒れていてジムニーでもオススメしないとの話でした。歩いても1時間程度ですし、そこまで無理して車で来ようとは思わないかも。

4方向にシンメトリックなデザインとなっていて、各方向に大きな階段とインド風狛犬(獅子?)、そして金塗りのお釈迦様。階段の前にコンクリートの舞台(?)が作られている西側が正面でしょうかね(記念法要などはここを使って行われるのかと)。

時計回りに周囲を歩いています。北側の階段、丁度正午の太陽が空に登っています。

階段を上がってみると真っ白な塗装はかなり剥がれている箇所も多く、それもあって改修が行われているのでしょう。しかし傷んでいても真っ白なストゥーパの上は太陽の反射が眩しくて、サングラスなしではいられません。

設置されていたプレートをグーグルレンズで翻訳してみました。

北側のお釈迦様は寝仏(涅槃仏)スタイル。

東側。天上天下唯我独尊。

南側。このポーズのお釈迦様は初めて見るかも?

西側のお釈迦様、転法輪印(説法印)という印らしい。背中に文字の入った蓮の花びらもあって、装飾も豪華なのでやはりここが正面でしょうか。

扇風機に当たる信者とシカさん。扇風機ではない。

東と西のお釈迦様の前には賽銭箱も設置されていました。

先程のコンクリートの舞台。年1回、5月の第4日曜日には日本山妙法寺による記念法要が行われるようです。一度見てみたいものです。

やはり白いストゥーパは青空に映えますね。




妻に立って貰いましたが、この巨大さ伝わるでしょうか(広角レンズだから逆に周辺に近い人が大きく見えてしまっているかも……)。

周囲にはトイレの跡のようなものがいくつかありますが(整備やイベントの際に用意されるのでしょうか)、現在も使えるものはありません。

何かの建物の基礎のようなもの、水を溜めているようなコンクリートの建築物が周囲にあります。

ヒガンバナが1輪咲いていました。

ミヤマカラスアゲハ、綺麗ですね。


鹿倉山方面の登山道も伸びています。鹿倉山を経て小菅の湯に降りるコースも日帰り登山としては丁度良さそうです。……が、この日はスタートも遅いですし、奥多摩仏舎利塔を見てもう大満足ですので。


コンクリートの貯水槽(上の写真の右奥に少し写っているもの)らしき構造物のあたりが少し見晴らしが良くなっているので最後にここから。手前には植樹されたような若木が植えられてます。


ドームの上にある梯子、登ってみたいな……。


奥多摩湖を見下ろします。



陣場へと下山

下山は40分ぐらいでしょうかね。やや踏み跡が不明瞭だったり、そのまま尾根を直進するとコースを外れる箇所があるので下山方向はやや注意。一部で林業の作業道などもあるので、目印テープなども確認しつつ、気になったらスマホのGPSアプリで確認しましょう。

直進したくなるりそうな尾根ですが、親切な標識を見落とさなければ大丈夫。

下りてきました。登山という感じではありませんでしたが、奥多摩仏舎利塔目当てだったので大満足です。


当日のYAMAPログ

陣場から大寺山(奥多摩仏舎利塔)だと標高差480m程度で、コースタイムも上り1時間から1時間半程度、だいたい高尾山(稲荷山ルート)と同じぐらいのコースだと思います。高尾山や三頭山のように富士山が見えたりする展望はありませんが(三頭山は見える)、なにより奥多摩仏舎利塔が立派なので、個人的には初心者にもぜひオススメしたいコースかもしれません。
ただし、メジャーコースに比べたらやや踏み跡が不明瞭な場所もあるので、特に山を歩きなれてない人はスマートフォンのGPSアプリ(YAMAP、ヤマレコ、ジオグラフィカなど)を使ってください。


奥多摩仏舎利塔(帝都仏舎利塔) / OKPさんの大寺山(山梨県北都留郡丹波山村)の活動データ | YAMAP / ヤマップ

手打ち蕎麦かカレーか?

バス停の名前にもなっている(本当にそれが由来なのかな?)手打ち蕎麦の「陣屋」。人気の店なのでしょうか、閉店までずっとお客さんが並んでいました。並べば入れるタイミングでしたが、あまり蕎麦気分ではなかったのでバス停でバスを待つことにしました。


ちなみに午後の早い時間帯は深山橋バス停まで行った所で小菅側から来るバスの選択肢しかないので、おとなしく陣屋バス停で待って14時11分のバスに乗りました。

緊急事態宣言の影響か月曜日だったからか、奥多摩駅のバテレはお休み。ボトルショップでビールのみお土産で購入して、奥多摩駅駅舎の2階にあるPORT Okutama(ポートオクタマ)へ入ってみました。

一度ここのカレーを食べてみたかったんですよね。

PORT Okutamaでもバテレのビールは売られていますが、こんなご時世ですし店内で缶ビールを飲まなようにとの注意書き。飲みたくなる気持ちは分かりますけどね。

ダブルチーズカレー。チーズはトッピングした後に恐らくバーナーで炙ってます。

それなりに美味しいのですが少々フライドオニオンが多すぎるのでは…… ご飯とカレー以上にフライドオニオンの存在感が強いカレーでした。

こちらは妻の頼んだドライカレー。かなり甘口みたいです。

以上、久々の奥多摩と山歩き(少し)再開は大寺山の奥多摩仏舎利塔からでした。また行きたい!