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途方に暮れる 犬とよばれる でも生きてゆく

立山に行きたくなるのは山や景色はもちろん富山の美味しいものを食べるため

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人はなぜ立山に行くのか? それは富山に美味い寿司があるから(だけではない)。

昨年のGWに続き今年も雪の立山室堂に行った前後、富山の美味しいものを楽しんできました。

あえて富山側から立山入りする理由は寿司が食べたいから

東京からの立山・室堂へのアクセスならば長野県の大町・扇沢からアルペンルートに入る方が移動距離も短いのですが、今年も上信越自動車道〜北陸自動車道を5時間ドライブして(約450km)富山県富山市を目指しました。アルペンルート及び立山のアクセスについては昨年書いたこの辺の記事を参照で。

思わず「とやまぶりかにバス」と口に出したくなる直球センスが好き

あえて遠回りをして(交通費をかけて)富山側(立山駅)から室堂に入る理由は、アルペンルート部分の乗り換えが少ないのもありますが(ケーブルカーと高原バスのみ)一番の目的はこれです(↓)。

今年も「廻る富山湾 すし玉」で富山を味わう

北陸道の富山ICを下りて真っ直ぐ向かったのが、インターから車で2分程度のこちら。昨年も訪れた人気の回転寿司店「廻る富山湾 すし玉 富山掛尾本店」です。富山駅に隣接する商業施設「きときと市場 とやマルシェ」(後述)にも同店(富山駅店)が入ってますが、車ならばこちらの本店の方が店舗も大きく駐車場もありますし、インターからのアクセスも良。

オープンは11時からなので10時半前に到着したのですが、平日だというのに既に10人程の開店待ち客が……。どうやら前日に黒部市でライブを行ったももクロを見に来ていたモノノフの方々みたい。聞けば富山市内に宿を取って、週末から富山の美味しい寿司を何度も食べているらしく、なんとも羨ましい。みなさん、気さくで楽しい方たちでした。

11時の開店と同時にほぼ全ての席が埋まってしまいました。観光客よりも地元の方が中心だったようですが、平日だというのにやはり人気の店。回転寿司のスタイルですが、注文はカウンター内の職人さんに直接するのがメイン(オススメのネタはまとめて作って流したりもしています)。

まずは本日の五種から。富山名物「白えび」ももちろん含まれます。

朝どれ三種は「のどぐろ・あじ・さくらだい」。みそ汁はセルフサービスで食べ放題。これがまたエビ出汁たっぷりで美味しいのです。

この時期の富山の海の幸を代表するホタルイカに白えび、ガスエビ、白魚……といった名物はもちろんですが、港が近く地物の魚がとにかく美味しいので、アジやイワシといった普通のネタを食べているだけで幸せ。もちろんのどぐろ(赤ムツ)は別格で最高ですけど。

今年も春の富山をたっぷり堪能して、これで立山(室堂)入りする体の準備が整いました。そして室堂にて2拍を過ごした帰り道からの続き……。

みくりが池温泉「喫茶みくり」でエンマ様のホットピザ

こちらも昨年のGWに食べて美味しかったみくりが池温泉「喫茶みくり」のホットピザ。3日目のテント場での朝食は室堂まで戻る分だけのエネルギー補給に留め(登りで1時間弱あるので食べないのもそれはそれで辛い)、メインの朝食はこちらのピザを楽しみにしていました。

喫茶みくりのオープンは8時半からなので、7時半〜8時位にテント場を出ると丁度いい感じ。厚切りトーストなども美味しいですが、三種類のソースで食べるピザが最高です。私のお気に入りは緑のハラペーニョソース。

ちなみに温泉の清掃時間が8〜9時なので、入浴も利用する場合はうまいこと調整するといいでしょう。その後に移動に備えて、温泉で立山のおいしい水を確保しました。

アルペンルートの室堂から立山駅側は、途中の美女平に殆ど飲食店などがないので、道草をせずに真っ直ぐ立山駅を目指します。

「新湊 きっときと市場」で刺身定食と白エビのかき揚げ

アルペンルートを再び立山駅まで戻ってくると、ピザもすっかり消化されてそろそろ昼ご飯が食べたくなります。再び寿司を食べるのも悪くないですが、以前から気になっていて新湊港の「きっときと市場」にやってきました。

海鮮と中心とした地元の名産品、地酒の店、土産物、飲食店が並ぶ商業施設で、立山を望む広い駐車場が用意されていますが、この日は平日ということもあってご覧の通りガラガラ。

それでも中心の「海鮮市場」にはズワイガニやノドグロを始め地物の新鮮な海産が並んでいて、お土産としてはもちろん、その場で調理して貰って食べることも可能。好きな海産にご飯+みそ汁なんて組み合わせも可能です。

狙っていたレストラン「きっときと亭」は改装中で残念ながら休業でしたが、「海鮮市場」にも飲食店スペースがあるので、こちらで食べていくことにします。

お刺身定食に、店頭で売られている白えびを買ってその場で天ぷらにして貰いました。

500円の白エビを買いかき揚げの加工料金(400円)を払って大きなかき揚げが2枚。ちなみにから揚げだと加工料300円です(タマネギが入らないかららしい)。

これはもう普通にご飯が足りなくなりますが、できれば夕飯まで富山で食べて行きたかったので、満腹にならない程度にしておきました。

海王丸パークに新湊大橋、富山駅周辺をプチ観光

食後はすぐ近くのランドマークである海王丸パークや新湊大橋の周辺を散歩。やはり立山を始めとする北アルプスの峰々が背後に迫っていて「まさに山に富むと書いて富山だな」と。


実際、車で走っていても東側の北アルプスだけでなく飛騨の山や恐らく白山方面と思われる西側の山脈まで周囲を山に囲まれているののがよく分かります。

さらに市内をトラム(路面電車)が走っているのがなんとも風情があります。写真のようなクラシカルな外観の車両から、ユニークな広告のラッピング車両まで、このトラムに乗っての富山市内観光もいつかしてみたいものです。

この大迫力の新湊大橋を渡って富山駅前へ。この橋は渡っている間ずっと正面に北アルプスが見える絶景道路なので、時間のある人はぜひ一度通ってみてください(一般道です)。

富山駅前の駐車場に車を止めて駅を向かうと、新幹線駅に対して交わるようにトラムの線路が引き込まれていて、これがまたなんともカッコいい駅です。

駅前のバスロータリーや大通りのバス亭のデザインも洗練されていて、いわゆる画一的な地方駅でもなく、スイスのベルン駅を思い出してしまいましたがどこか海外のオシャレな都市のよう。

富山駅周辺の通りも網の目状に走っていて、都市計画のしっかりした街であることを感じさせます(太平洋戦争における富山大空襲からの復興という悲しい歴史もあるようです)。

「きときと市場 とやマルシェ」にて遂に本場のブラックラーメン

そんな富山駅周辺をブラブラしてからやってきたのがこちらの「きときと市場 とやマルシェ」。新湊にあるのは「きっときと市場」こちらは「きときと市場」、お間違いなきよう。

例の「すし王」もあるので、新幹線に乗る前(又は到着早々)に美味しい寿司も食べられます。

お目当てはこちらの「西町大喜」。昨年食べ逃していた富山ブラックラーメンを本場で食べてみたかったのです。

地方特産品フェアやタイプの似たラーメンを東京で食べたことはありますが、本場のブラックラーメンを食べるのは初めて。

ほうほう。これは美味そう。

ラーメンの味としては見た目通り塩気の濃い醤油ラーメンということで、個人的には普通にアリ。ご飯は必須ですね。

麺は太麺で既にスープの色でかなり黒く色付いてます。チャーシューが思いの外多く、個人的にはこれはもう少し控えめでもいいかな(昼食からあまり経ってなかったこともあり)。

脂濃い系のコッテリラーメンではありませんが、やはり塩気がかなり濃いので食後には驚くぐらいに喉が渇きます。あと、メンマが冗談みたいに塩辛いのですが、これはもう少し普通の方が助かります(笑)

今年も「ますのすし」を買って帰る

その他、とやマルシェには複数の「ますのすし」が売られている専門店も入っていて、味やタイプの異なるますのすしを買って食べ比べることも可能です(ハーフサイズのものも売られています)。

先ほどの新湊 きっときと市場では丸龍庵の「ます一重桶」を妻が買っていましたが、ここでも別のますのすしをゲットして後日嬉しそうに食べ比べていました。

個人的にはますのすしは特別好物という訳でもないので、定番の「源」のものと比べてもそこまで大きな違いを感じないような気も……? 何にせよ竹ペグが増えるのは有り難いですね(笑)

そんなこんなで今年も春の立山登山と合わせて、富山の味覚を堪能した3日間でした。「山よし・街よし・味よし」で、本当に富山は何度でも行きたくなる街。

北陸新幹線の全線開通以来、とかく終点の金沢にばかり注目が集まりがちですが(もちろん金沢も素晴らしい街なのだと思いますが)その手前の富山も相当のポテンシャルがあるぞと思うのです。バラエティ豊かなトラムにも乗ってみたくなりますし、山に入らない北陸旅行もいつか計画してみたいものです。

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