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立山のパノラマ絶景を堪能できる室堂の温泉宿 “らいちょう温泉「雷鳥荘」” に泊まる

来週、4月15日から北アルプスの長野側と富山側を結ぶ、立山黒部アルペンルートが全線開通となります。我が家も楽しみにしている春の立山ですが、今回は昨年11月のアルペンルート閉鎖前に立山・室堂平の らいちょう温泉「雷鳥荘」 に泊まった際のレポートになります。

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積雪期に泊まる、らいちょう温泉「雷鳥荘」

立山黒部アルペンルートの最高地点でもある室堂にはいくつかの温泉宿があります。室堂駅(ターミナル)に併設された「ホテル立山」以外の宿は、温泉宿と山小屋の中間のような宿泊施設で、以前何度か宿泊していてこのブログでも紹介した「みくりが池温泉」や今回紹介する「らいちょう温泉 雷鳥荘」もそんな宿のひとつです(その他「立山室堂山荘(※温泉ではない)」や「雷鳥沢ヒュッテ」など)。

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左から「立山室堂山荘」「みくりが池温泉」「雷鳥荘」「雷鳥沢ヒュッテ」

室堂駅から近い順に約10分程度の「みくりが池温泉」と「立山室堂山荘」がほぼ同じぐらい、さらに20分ほど歩いた場所にある「雷鳥荘」。今まではアクセスの良さや、軽食で利用して以来の食事の美味しさ、客室の居心地の良さから「みくりが池温泉」を選んでいましたが、どうやら「雷鳥荘」もかなり良い宿らしいと(主にTwitterの写真クラスタの間で)評判なので、昨年の11月に室堂を訪れる際には「雷鳥荘」に予約を取りました。

ちなみに11月の「みくりが池温泉」は電話予約のみなのに対して、「雷鳥荘」はオンライン予約が可能でホームページ上から残室なども確認できるのはとても便利でした。

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このときはGoToトラベルの対象宿になっていたこともあり、少々贅沢をして2泊3日の予約を取りました。初日と2日目は立山登山を楽しみ、積雪期に入ったばかりの立山を満喫しました。その際の様子は昨年ブログでレポートしています。

念の為書いておきますが、室堂平の宿泊施設は観光地の温泉旅館やホテルではないということ。利用者も(目的や程度は様々ですが)山を目当てに訪れる人が多い、どちらかと言えば山小屋のような宿です。もちろん見知らぬ人と布団を分け合うような山小屋ではありませんが、行き届いたサービスや快適なアメニティを期待する場所でないことは知っておいてください。はじめから山小屋のつもりで利用した登山客には、天国のように快適な場所に感じられる、そんな宿泊施設です。

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積雪期の雷鳥荘に行くには雪道を徒歩30分

室堂駅からほぼ平地のみで行ける「立山室堂山荘」や多少の上り下りあるものの距離の変わらない「みくりが池温泉」に対して、雷鳥荘まで行くには高低差のある雪道の遊歩道を30分ほど歩く必要があります。

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積雪期もある程度は除雪されている遊歩道ですが、アップダウンもそこそこにあるので、普段雪山や雪上を歩くことになれてないと、まあまあ大変かもしれません(軽アイゼンやチェーンスパイク、ストック等があると安心です)。
参考までに11月の室堂駅から雷鳥荘までの遊歩道の写真を乗せておきます。天気が良い中で、これぐらいの足元の遊歩道を30分歩きます。

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室堂駅からミクリガ池まで……
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雷鳥荘が見えてきてから目の前の谷を大きく回り込みます
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最後に坂(階段)を登り返して雷鳥荘に到着

ちなみに室堂はガス(霧)、強風(吹雪)といった天候の急変も多い場所なので、装備や雪の中での行動に自身がない人はよく考えて計画を立ててください。昨年も帰り道はこんなお天気でした。

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今まで積雪期の室堂には何度も行ってますが、だいたい最終日の帰り道は雨や吹雪、ホワイトアウト寸前のガスとなっています(天候の隙間を付いたスケジュールで行くので)。

客室53室、収容人数260名の大規模山荘

今回初めて雷鳥荘を利用して驚いたのがその規模。客室数は53室(個室、相部屋)、収容人数260名と、みくりが池温泉の約2倍の規模があります。最初、ロビーに入った際は週末だったこともあり、その利用者の数の驚きました。

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週末の喧騒が去ったロビー

土曜日から月曜日に掛けての2泊でしたが、最初の土曜泊は予約サイトの残室が0になっていたので(新型コロナ対策で宿泊数間引きはあったかもしれませんが)ほぼマックスの宿泊者(夕飯も2回回し)、日曜の午後には一気に宿泊客が減ってガラガラでした。

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雷鳥荘は斜面に建てられていることもあり、3階建ての建物の2階部分にフロントがあります。館内はかなり広く、食堂は1階、風呂は地下1階、そして我々が泊まった部屋が3階だったので、「部屋・食事・風呂・撮影(外)」と縦横にかなり館内を歩き回った印象があります。
館内

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居心地の良い個室、床暖房はあるけど室温はそれなりに下がる

みくりが池温泉では相部屋やデラックス相部屋を利用していた我が家。十分に快適ではありましたし、雷鳥荘の相部屋も同様の設備(パーテーションやカーテンで区切られたプライベート空間が確保)と聞いていましたが、今回は連泊することもあり(GoToトラベルで安かったことも)個室を取りました。

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宿泊した個室は8畳間で窓からは立山ビュー(逆側は地獄谷ビュー。部屋から夕日が見られるかも?)。
夕方には部屋から立山アーベントロートが見られますし、夜には部屋の電気を消せば星空だって見えます(外に出たらもっと見えますが)。以下は全て部屋の窓から見た立山。

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全て部屋の窓から……
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アーベントロート、星空、夜明け前

個室の場合は浴衣とタオル、歯ブラシが用意されています(当然ですが就寝用の布団と毛布も)。

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個室に暖房はありませんが、床暖房があるので畳の上は結構温かい…… けど朝夕は室温がそれなりに下がります。布団の中は床暖房の効果で温かいので、温泉で体を温めたらさっさと布団に入るか、浴衣を寝間着にするなら、下か上に着られるものがあるといいかも。

広い温泉と暖炉のある談話室

浴場はかなり広く、広い洗い場のある沸かし湯と、外気が入る半外の温泉があります。浴槽はそれぞれかなり広めで、温泉からは奥大日岳方面の展望も楽しめます。

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ちなみに男性側の展望温泉からは、建物前の撮影スポットになっている場所と窓越しに普通に見えているのでお互いに注意した方が良いでしょう。

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via: らいちょう温泉雷鳥荘 | 雷鳥荘 | 立山 | 立山黒部アルペンルート | 室堂平 | 北アルプス | 黒部ダム

ちなみにみくりが池温泉(2410m)は「日本一高所の温泉」を謳ってますが、建物(湯船)の標高自体は雷鳥荘(2370m)も殆ど変わりませんし、源泉の標高で比べるとどうなのでしょうね?

フロント近くの談話室は暖炉があって雑誌を読んだり(みくりが池温泉以来の漫画『孤高の人』を読んでしまった……)、地獄谷を見下ろす椅子に座って夕日を眺めたりできます。ここの居心地が最高です。

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2日目は宿泊者が殆どいなかったため、夜は外に三脚を仕掛けてカメラを放置したまま、この談話室に戻って温まりながら漫画を読んで、たまに外に出て比較明合成中のカメラチェック…… なんてことも(混んでる日は外で撮影している人も多いので、流石に難しいですが)。

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談話室から見える地獄谷の夕焼けと朝焼け

談話室と隣の喫茶コーナーで使えるWi-Fiもあるようですが、ドコモの電波がある程度入ったので(部屋では少し弱かったかも?)特にWi-Fiを使うことはありませんでした。
その他、館内の一部は Googleストリートビュー でも見ることができます。

ボリュームたっぷりの食事

宿泊プランは素泊まりから朝夕各食付きまで(お弁当の注文も可能)。夕飯は品数も多く、初日のメインは海鮮水炊き、2日目はすき焼きと登山の後でも十分に満足できるボリューム(ご飯が進むおかずが美味しいので、ものすごく満腹になってしまう)。山小屋としてはかなりレベルの高い食事を楽しむことができます。

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初日の夕飯

朝食も十分なボリュームで、ご飯とお味噌汁はおかわり自由。

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朝食はこんな感じ

食材や物資は室堂から歩荷していると思われますし、これだけの食事が食べられるのは本当に有り難いことですね。2泊3日、温かくて美味しい食事で大満足でした。

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2日目の夕飯

食事に含まれないアルコールなどは別会計にて注文できます(地域共通クーポンも使えました)。

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売店や喫茶室もあって、1杯100円のモーニングコーヒーなども。

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カメクラに人気の宿!? 宿の前が夕焼けや星空の撮影ポイント

今回初めて雷鳥荘に宿泊して感じたのは、撮影目的と思われる宿泊客の多さでした。みくりが池温泉に泊まっていて、夜に撮影に出かける人、三脚を持っている人はあまり見かけませんが、雷鳥荘ではとにかく一眼カメラや三脚を携行している宿泊客が多い。

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日没時間になれば宿の周りは三脚を立てて夕日やマジックアワー、立山のアーベントロートを撮影している人だらけですし、夜になっても宿の周囲で星空を撮影する人の姿が何人も見られました。

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実際、宿周辺に撮影ポイントも多く、あまり宿から遠くまで離れなくても(真っ暗な雪道を歩かなくても)、風景や星空の撮影が楽しめるのもこの宿の魅力かもしれません。これらの景色全てが宿のすぐ周りで見られます。

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室堂エリアの各宿によって撮影しやすい方角やポイントは違いますが、雷鳥荘がある場所は雷鳥沢キャンプ場を見下ろす高台越しに立山がよく見えますし、奥大日岳や地獄谷方面も開けていて、夕刻の撮影の立地としても優れています。

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周囲が開けた高台になっている抜群の撮影ロケーション

雷鳥沢キャンプ場にテント泊しての日帰り入浴も可能

昨年(2020年)はみくりが池温泉では新型コロナ対策により日帰り入浴が中止されてしまいましたが、雷鳥荘では日帰り入浴(700円/11〜20時)が可能でした。雷鳥沢キャンプ場から一番近い温泉なので、テント泊をしながら登山やスキーでの汗を流しに温泉に入りに来ることもできます。

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我が家もこの春は立山に行こうと思ってますが、恐らく宿ではなく雷鳥沢キャンプ場を利用することになると思うので、入浴は雷鳥荘にお世話になる予定です。
アルペンルート閉鎖前の11月にもまた立山を訪れたいですが、キャンプ場を含め室堂平には魅力的な宿が多く迷いますね(立山室堂山荘にも一度泊まってみたいですし)。

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