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評判のモンベル傘ことトレッキングアンブレラを1年間使ってみた感想や他の折りたたみ傘との比較など

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昨日6月11日には関東に梅雨入り宣言が出て、いよいよ今年も雨の続く季節となりました。今回は雨降りには欠かせない折りたたみ傘、モンベルの「トレッキングアンブレラ」を紹介します。

「モンベルの傘」はずっと気になっていた

モンベルの折りたたみ傘である「トレッキングアンブレラシリーズ」。以前から評判が良いのは耳にしていたのですが、折りたたみ傘は複数本持っていましたし、街で使う折りたたみ傘にしては少々高いな……と(ノーマルなトレッキングアンブレラの価格で税抜4500円)。
モンベル|トレッキングアンブレラ・シリーズ

via : https://www.montbell.jp/generalpage/disp.php?id=464

名前がトレッキングアンブレラなのでフィールドで使うことを想定した製品なのですが(整備された登山道だと傘を使っている人も居ますよね)、傘をさしてのアウトドア自体が個人的にはあまり縁がなく、買うとしたら普段使いがメインになると考えていました。

あと、以前のモデルはモンベルのロゴが白抜きで妙に目立っていたこともあり、少々アピールが過ぎるなと(これはモンベル製品全般に言えますが……)。
で、昨年の今頃だったと思うのですが、ようやくこのトレッキングアンブレラを買ったのですが、それから約1年間使ってみたので感想をまとめてみました。

8種類もある「トレッキングアンブレラシリーズ」

私も最初ウェブで調べた際にそのラインナップの多さに「これは店頭でちゃんと見る必要があるな」と、新宿モンベルに足を運んで現物を見て選んだのですが、モンベルの傘には複数の種類があります。

基本になる「トレッキングアンブレラ」
少しサイズが小さく軽量の「U.L.トレッキングアンブレラ」
骨を減らしてより軽量化させた「トラベルアンブレラ」
バックパックを背負った際の背中側も傘に入る「ロングテイル トレッキングアンブレラ」
その他、カモフラージュ柄の「カモワッチアンブレラ」、夜でも視認性が高い反射素材の「リフレック トレッキングアンブレラ」、日傘兼用の「サンブロックアンブレラ」、そして今年追加された「トレッキングアンブレラ L」と全部で8種類もあります。

via : https://www.montbell.jp/generalpage/disp.php?id=464

私の用途は基本的には普段用(街用)で、なるべく軽くて丈夫な傘が希望。

「トラベルアンブレラ」は86gと圧倒的に軽いものの、傘の骨が6本と少なくてやや頼りない。「U.L.トレッキングアンブレラ」も使用時のサイズが少し小さく(直径88cm/女性用傘の標準サイズ)手持ちの傘と変わらないので普通の「トレッキングアンブレラ」を選びました。

普通の傘サイズなのにとても軽い「トレッキングアンブレラ」

「トレッキングアンブレラ」ですが重量150g(iPhone 8やiPhone SE 第2世代とほぼ同じ)と折りたたみ傘にしてはかなり軽量。傘袋込だと実測で157g、仕舞寸法は25cm(傘袋に入れて27cm)。

色はえんじ系のラスト(RUST)(現行ラインナップでは廃盤色)

私が普段サコッシュとして使っているパーゴワークスのSWING-Lにも丁度収まるサイズです。

使用時の直径は98cmで骨の本数は8本です。この直径100cm程度というのは、折りたたみ傘でない標準的な男女兼用傘のサイズです(男性用傘だとこれより大きなサイズもあります)。

以前、購入を躊躇った理由でもある白抜きの目立つロゴは、同系色となってそこまで目立たなくなりました。これならば買っていいかなと(えらそうにすみません)。

骨は3段階に折りたたむようになっていて、外側から1段階目は自分で伸ばして、残りの2段分が開く際に伸びる仕組み(説明が難しい……)。傘の生地は耐久撥水加工(ポルカテックス)されたバリスティックナイロン。モンベル製品ではシュラフの表地などでもお馴染みの生地ですね。

骨の素材は金属ではなく軽量なカーボン。これにより98cmサイズの傘でで150gという軽さを実現しているのでしょう。柄(センターポール)は金属製で3段のテレスコピック(振り出し式)です。

いきなり全部が開く訳でなく、2段階で開く方式。開いた状態から傘を畳むと、最もコンパクトな状態からは1段分骨が伸びている状態になります(伝わってますでしょうか……?)。

この状態で柄を伸ばしていると全長54.5cm(柄を縮めて42cm)、傘立てやビニール傘袋と相性の悪い折りたたみ傘ですが、この状態で畳んでおけば傘袋等も比較的使いやすい。

持ち手にストラップ等はなく、傘を開いた際に中心になる先端側に輪っかがついています。傘袋に収納する際は持ち手が袋の奥に、輪っかのある方が袋の口側になり、通常の折りたたみ傘の袋とは逆方向です。

店頭での陳列もこの輪っかを使っているのですが、商品タグや値札も一緒に付いているので、購入後にここをうっかり切らないよう注意しましょう。

傘の使用時には輪っかに傘袋を取り付けておくことも可能ですが、そうすると傘袋がめちゃくちゃ濡れるのでちょっと違う気もします。普通に持ち手側にストラップやリングが欲しい気もするのですが……。

石突き部分に付いてる黒いループは、手持ちや吊り下げ用のものです。タブと一緒に切ってしまわないように注意しましょう。間違って切ってしまっても傘としての機能は損なわれませんし、モンベルストアで石突きのみ買い直すこともできます。
モンベル | オンラインショップ | トレッキングアンブレラ スペア用 石突き

トレッキングアンブレラ凄さがだんだん分かってきた

さて、そんなトレッキングアンブレラを購入から1年ほど使ってみた感想ですが…… 普通に使っている分にはとても普通の傘です(笑) しかしながら、そんな普通に使えているところに、このトレッキングアンブレラの地味な凄さがあります。

世の中にはとにかく小さくなる折りたたみ傘もあれば、100gを切る軽量傘もあります。

しかしながら(折りたたみでない)普通の傘と同じ直径1mクラスの軽量折りたたみ傘となると話は変わってきます。私が普段使っている(折りたたみではない)無印良品の傘は、使用時の直径は約100cmありますが重量は370gあるので(別に特別重い訳ではないです)、同じサイズなのに半分以下の重量というのは驚異的なこと。紳士用の大型傘なら、さらに重いものも珍しくないでしょう。

無印良品「しるしのつけられる傘」と同じサイズ

実際に使っていると折りたたみ傘なのに普通の傘と同じ位に体が濡れていないことに気づきます。緊急用なので多少は濡れても仕方ない…… が当たり前の折りたたみ傘ですが、傘としての機能はごく普通の傘と同じレベル。しかも軽い。そんな地味な凄さに、私自身も最近まで気付いていませんでした(笑)

一方で、店で確認した際から(どのモデルにも共通して)気になっていのですが、傘を開いた際に傘全体の揺れ(ぐらつき)がそこそこあります。カーボン骨が素材的にたわみやすいせいなのか、メインの柄が3段テレスコなせいなのか全体的に揺れがち。

「アウトドア専用用の傘」と思って手にすると、その軽さも相まってやや不安になる剛性感かもしれません。今の所風でに煽られて壊れたり、おちょこになったこともないので(そこまで強風下で使ってないのもありますが)、一般的な強度は充分だとは思うのですが……。

褒めているのかいないのか微妙な書き方ですが、折りたたみ傘なのに普通の傘同様の性能があることは事実。すぐには実感しにくいものの、使っているうちに確かに優秀なことが分かるトレッキングアンブレラ。このことに気付いて、はじめて5000円を超える価格にも納得できるかと思います。

私が使っている折りたたみ傘と比べても明らかに大きい

逆に「使用時のサイズは折りたたみ傘レベルでいいので、より軽いもの……」ならば、「U.L.トレッキングアンブレラ」や「トラベルアンブレラ」もあります。特に「トラベルアンブレラ」の86gという重量は改めて驚異的だと思います…… と書いていたらなんだか欲しくなってきました(笑)

ちなみに、私が昨年買ったトレッキングアンブレラ(スペックは同じで色が廃盤)は現在アウトレット価格(税抜4000円)になっていてかなりお買い得だと思います。
モンベル | Page Not Found

長年使っている定番折りたたみ傘との比較

せっかくなので今回のトレッキングアンブレラを購入するまで使っていた他の折りたたみ傘との比較も少々。どちらも比較的定番のモデルだと思いますし、よく考えたらどちらも10年選手と息が長い。トレッキングアンブレラを手にした後でも、未だに使っているものです。

上から「ポケフラット」「トレッキングアンブレラ」「2通りにたためる 折りたたみ傘」

まずはコンパクトな軽量傘として定番中の定番(?)Waterfrontの「ポケフラット」。10年ちょっと前に国立の文房具屋で買ったものだと思います。6本骨で仕舞寸法の短さ、薄さが売りの傘なので、すぐ壊れてダメになるだろう…… と思ったら未だに使えている息の長さ。

仕舞寸法の短さもですが薄さがキモ

風が吹けばトレッキングアンブラとは比較にならないぐらいグラグラするし、6本骨(六角形)で直径90cm弱なので強い雨だと結構濡れます。重量は165g(袋込)とトレッキングアンブレラとほぼ同じですが、価格は1000円程度ですし、鞄の隙間などにもスッと収まるので、常に鞄に入れっぱなしにしておくような折りたたみ傘としてはかなり優れたコストパフォーマンス。

そして長らく折りたたみ傘としてエースだった無印良品の「2通りにたためる 折りたたみ傘」。このモデルの初登場時に買ったものですが(現行とは少し仕様が異なる)、この傘はめちゃくちゃ良いです。
折りたたみ傘は畳んだ際に傘立てや傘袋と相性が悪いのですが、この傘は名前の通り骨を折りたたまない状態で普通の傘のように閉じることができ、付属の傘袋も伸ばして使うことができます。

2段折りの骨なので仕舞寸法は35cmと長めですが、この傘が入る鞄があるならば、普段使いには最高の折りたたみ傘だと思います。仕様時の直径はやはり90cm程度ですが、8本骨なので6本骨のポケフラットより間違いなく濡れません。重量は袋込みで260g。

使用時のぐらつきも少ないですし、気がついたら10年近く使っているので、やはりそれなりに丈夫だと思います。これよりも広くて100g以上軽いトレッキングアンブレラの方が明らかに性能は上ですが、仕事の鞄ではついこちらを選びがちなのも、長年使った安心感から来るのかもしれません。

ちなみに使っているうちに持ち手と先端のパーツが加水分解でベタベタしてきますが、重曹水等で洗ってあげれば元通りに使えるようになります。価格は税込み2990円、これで10年使えたのだから(まだまだ使える)充分なコストパフォーマンスだと思います。

折りたたみ傘としてどれが最も優れているか?というのは目的や用途によって変わってくるのですが、これら長年使ってきた傘と比べても、軽くて濡れにくいトレッキングアンブレラは今後の良い相棒になってくれそうな気配。どれぐらい長い付き合いになってくれるのか、今から楽しみでもあります。

※モンベル製品はモンベルストア、及び公式オンラインショップで定価販売されいています(オンラインショップはモンベル非会員でも送料+550円で購入可能)。一部のECサイトでは、定価以上のプレミア価格で売られている場合もあるのでご注意ください。

追記:トレッキングアンブレラの骨をうっかり折ってしまったので、モンベルで修理して貰いました。

追記:晴雨兼用の「サンブロックアンブレラ」も買った

以前から日傘が気になっていたのですが、トレッキングアンブレラが良かったこともあり同じシリーズの「サンブロックアンブレラ」を買ってみました。晴雨兼用として使えるようなので、これからの季節、積極的に使ってみようと思います。トレッキングアンブレラとの違いについても、別途記事を書きました。


「トラベル サンブロックアンブレラ」が登場

トラベルアンブレラ系の軽量仕様で晴雨兼用の「トラベル サンブロックアンブレラ」が2021年からモンベル傘のラインナップに加わりました。
モンベル | オンラインショップ | トラベル サンブロックアンブレラ

サンブロックアンブレラに対して、骨の本数が8本から6本骨に、直径は98cm → 88cmとひとまわり小さくなって、130gまで軽量化されています。日陰のサイズは少し狭くなってしまいますが、色もブルーグリーンと地味になったので、シルバーの見た目に躊躇していた人にも使いやすいかもしれません。

追記:トラベル サンブロックアンブレラも買ってしまいました。めちゃくちゃ軽い!


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